授業者日記

バファローズ・スワローズのことや授業のことについて書いていました(現在は定期更新停止中)

贔屓選手の今季を振り返る 北川選手

2010年12月19日 23時23分23秒 | オリックス・バファローズ
贔屓選手を振り返るシリーズの2回目です。
今回は 北川博敏選手 をとりあげようと思います。

このシリーズをするにあたっては、以下に挙げるサイトを参考にしています。感謝します。

・ サイトA:プロ野球ヌルデータ置き場
・ サイトB:プロ野球データFreak
・ サイトC:プロ野球速報:Sports@nifty
・ サイトD:Yahoo!スポーツ - プロ野球

それではまずは基本的なところから。

データ1「基本データ」--------------------

打率 .307
出場試合数 119
打席 403
打数 362
得点 42
安打 111(内野安打6,二塁打25,三塁打0,本塁打12)
塁打 172
打点 61
三振 65
四球 28
敬遠 0
死球 7
犠打 0
犠飛 6
盗塁 2
盗塁死 1
失策 4
捕逸 0
併殺 6
出塁率 .362
長打率 .475

------------------------------------------

今季の打席数は403で、規定打席(446.4)には到達しなかったものの、規定打席へ到達していない野手の中では2番目に多く打席に立ち、打率も .307 と奮闘しました。
打点はチーム内で4位,さらに、2塁打数が4位,本塁打数が5位となっています。
シーズン打率が3割を超えるのは、大阪近鉄最後のシーズンとなった2004年以来のことでした。
さらには、シーズン終盤には節目の記録をあいついで樹立した年でもありました。

・ 通算100号本塁打(9月11日楽天戦@仙台)


・ 通算1000本安打(9月21日日ハム戦@札幌)


プロ16年目での樹立。遅咲きでしたからね。
プロ入りしてから6年間在籍した阪神では、通算で138打数19安打 (打率 .138) 、本塁打は0本という成績だったことを思えば、よくぞここまでという気持ちでいっぱいです。
2001年に近鉄へ移籍して 打率 .270 (200打数54安打)、本塁打は6本という成績。6本目の本塁打はかの有名な「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」でした。
それから10年、近鉄で、そしてオリックスで、981本の安打と、100本のホームランを積み重ねてきた訳ですね。
北川さんは、近鉄への移籍が無ければ、恐らくもうすでにプロ野球選手では無くなっていたのかもしれません。
そう思えば、運命というのは、なかなかに不思議なものです。

本来であれば、1000本安打に到達した場合には、花束が贈られるものです。
しかし、北川さんが達成した9月21日の場合は、あのヒットで、同点ランナーのバルディリスがホームアウトとなりそのまま試合終了(Bsは敗戦)となったため、さびしいことに花束無きほろ苦い1000本安打となってしまいました。
11月のファンフェスタで表彰されていて、私も直接観客席から拍手を送れたのでよかったです。

データ2「代打成績」--------------------

試合数 29
打席 29
打数 26
安打 11
打率 .423
本塁打 0
三振 6
四死球 3
犠打 0
犠飛 0
出塁率 .483

------------------------------------------

北川さんはスタメンで起用された試合の他、代打で起用された試合も相応にあるので、ここでは代打のみの成績を示しています。
代打での起用回数は29回。総打席数は 403 でしたから、スタメンでの打席数は 374 ということになります。

代打打率は .423 ということで、もう言うまでもなくすばらしいということに尽きるでしょう。
26打数11安打ということは、代打で打席に立ったら半分近くはヒットにしてるということですもんね。
ただ、代打の北川さんも魅力的ですが、やはり私としてはスタメンを見たいというのは本音としてあります。

さて、以下はいろんなおもしろい(?)データを見ていこうと思います。

データ3「左右別成績」--------------------
※ 出典は「サイトA」 こちら

<対右投手>
打率 .278
打席287 打数263 安打73(二塁打19,三塁打0,本塁打3)
 
<対左投手> 
打率 .384
打席116 打数99 安打38(二塁打6,三塁打0,本塁打9)

------------------------------------------

右打者ということで、左投手が得意という結果になっていますね。
対戦数は右投手の方が多くなっています。これは右投手のほうが多いことに起因するのでしょうかね?
右投手との対戦でも、打率は2割8分近くあるので、問題はないでしょうね。

データ4「塁状況別成績」------------------
※ 出典は「サイトC」 こちら

なし   .302 205打数62安打
1塁   .304  46打数14安打
2塁   .308  26打数 8安打
1・2塁 .308  39打数12安打
3塁   .222   9打数 2安打
1・3塁 .357  14打数 5安打
2・3塁 .364  11打数 4安打
満塁   .333  12打数 4安打

------------------------------------------

ランナー3塁の場合を除いて、軒並み打率が3割を超えています。
ランナー3塁1塁とか、ランナー3塁2塁とかの場面では、高い打率で走者を返していることがわかりますね。
北川さんといえば「満塁」というイメージがありますが、その満塁でも3割3分3厘と奮闘してます。
無走者,ランナー1塁,ランナー2塁では、安定して3割程度の打率になっています。
ランナー3塁の時だけ打率が低いですが、打数が少ないのでそのせいかもしれません。

データ5「ホームorビジター と時間帯」-----
※ 出典は「サイトA」 こちら

ホーム   .309 188打数58安打(二塁打12,三塁打0,本塁打7)
ビジター  .305 174打数53安打(二塁打13,三塁打0,本塁打5)

デーゲーム .289 121打数35安打(二塁打8,三塁打0,本塁打2)
ナイター  .315 241打数76安打(二塁打17,三塁打0,本塁打10)

------------------------------------------

ホームとビジターで殆ど差が見られません
打率は4厘差,安打数は5本差,二塁打は1本差,本塁打は2本差です。
ホームとかビジターとかには殆ど影響されないということでしょうが、ここまで均質だとすごいですね。
調べてみてびっくりしました。

ナイターとデイゲームでは、ナイターの方が得意だという傾向が出てますね。

データ6「曜日別成績」--------------------
※ 出典は「サイトC」 こちら

月曜 .238 21打数 5安打
火曜 .177 62打数11安打
水曜 .373 59打数22安打
木曜 .313 32打数10安打
金曜 .352 54打数19安打
土曜 .355 62打数22安打
日曜 .306 72打数22安打

------------------------------------------

もっとも高打率だった曜日は水曜で、あとは土曜,金曜,木曜,日曜と続きます。
月曜と火曜は打率が低くなってしまっています。水曜日くらいにならないとエンジンがかからないのかな?

データ7「イニング別成績」-----------------
※ 出典は「サイトC」 こちら

1回 .188  32打数 6安打 7打点
2回 .283  53打数15安打 5打点
3回 .278  18打数 5安打 4打点
4回 .281  57打数16安打 7打点
5回 .333  24打数 8安打 4打点
6回 .286  49打数14安打10打点
7回 .364  44打数16安打 7打点
8回 .400  40打数16安打10打点
9回 .333  39打数13安打 7打点
10回 .500   4打数 2安打 0打点
11回 ----
12回 .000   2打数 0安打 0打点

------------------------------------------

イニング別では、(10回以降を除くと)8回がもっとも高い打率で、実に4割
その次は、7回,9回,5回,6回と続いていることからもわかるように、試合の中盤から終盤にかけて特に強いという傾向がわかりますね。
打点も中盤以降の6回と8回が最大になっています。
一方、一番打率の低いイニングは初回でした。やはりエンジンのかかりが遅いのか?

データ8「月別成績」--------------------
※ 出典は「サイトC」 こちら

3月 .154 13打席13打数 2安打
4月 .322 68打席59打数19安打
5月 .311 54打席45打数14安打
6月 .404 60打席52打数21安打
7月 .338 80打席71打数24安打
8月 .269 55打席52打数14安打
9月 .227 69打席66打数15安打
10月 .500  4打席 4打数 2安打

------------------------------------------

月別成績を見ると、どんな選手でも一本調子ではないことが殆どですが、北川さんの場合もやはり好不調の波が出ていますね。
シーズンの幕開けはなかなかに重たく、チームが快進撃を突っ走って7勝1敗という成績を残した3月、北川さんの打率は1割台でした。
しかし、4月には打率も3割を超え、好調を長く維持、6月の打率は4割を超え、7月もすばらしい成績になっています(打席数も最大)。
しかし8月にはかげりが出てきて、9月には調子を落としてしまいました。
(10月は1試合しかないので考えないことにしましょう)
実は、7月14日のロッテ戦で左脛に自打球を当てた影響で、蜂窩(ほうか)織炎による発熱を発症した北川さんは、8月13日から10試合ほど欠場しているのです(登録抹消はされず)。
40度近い高熱にうなされたようで、復帰後の北川さんは、それ以前のような成績を残せませんでした。
もしかしてこの蜂窩織炎が無ければ、もう少しいい成績を残せていたかもしれないだけに、惜しまれますね。

データ9「対戦チーム別成績」--------------
※ 出典は「サイトC」 こちら

F .318 73打席66打数21安打
E .328 68打席61打数20安打
L .237 62打席59打数14安打
M .370 59打席54打数20安打
H .237 65打席59打数14安打

C .357 19打席14打数 5安打
T .200 17打席15打数 3安打
D .333 11打席 9打数 3安打
YB .375 10打席 8打数 3安打
S .375 10打席 8打数 3安打
G .556  9打席 9打数 5安打

------------------------------------------

対戦チーム別の成績。
交流戦だけと言うことで対戦数の少ないセリーグチームは参考程度にしかなりませんが、讀賣戦での高打率と、阪神戦での低打率が際だってますね。
パリーグチームに関しては、得意と不得意がはっきり二分している感じです。
ロッテと楽天と日ハムを得意とし、西武とソフトバンクは苦手であるということがわかります。
チームが大きく負け越したロッテに対しては、打率3割7分とカモにしていて、これは頼もしい限りですね。

データ10「私の観戦試合と北川さん」--------
※ 出典は「サイトA」 こちら

5/8(土) ● オリ 3 - 9 ロッテ 京セラ  出場無し
5/15(土) ● オリ 4 - 5 中日 ナゴド  代打(中2)
5/22(土) ○ オリ 5 - 3 阪神 スカイマーク  スタメン4番(二ゴロ,空三振,右飛,中飛)
5/29(土) ● オリ 4 - 11 ヤク 京セラ  スタメン6番(三ゴロ,左本 ,遊安 ,四球)
5/30(日) ○ オリ 3 - 1 ヤク スカイマーク  スタメン5番(空三振,遊ゴロ,遊ゴロ,左安)
6/5(土) ○ オリ 9 - 4 阪神 甲子園  スタメン5番(左飛,空三振,二ゴロ,三ゴロ)
6/19(土) ● オリ 1 - 3 ハム 京セラ  代打(左安)
6/20(日) ● オリ 1 - 11 ハム 京セラ  代打(空三振)
7/18(日) ● オリ 2 - 4 ソフ 京セラ  代打(遊ゴロ)
8/8(日) ● オリ 6 - 8 ロッテ スカイマーク  スタメン6番(中飛,二ゴロ,左本 ,右本
9/25(土) ● オリ 2 - 6 ロッテ 京セラ  代打(遊ゴロ)

------------------------------------------

わたしの生観戦した試合で、北川さんの出場が無かったのは、5月8日の1試合だけでした。
したがって、「北川さん遭遇率」は .909 と高くなっています。

但し、6月以降は代打が多くなっています。
『出典』のリンク先をご覧いただけばお分かりいただけるかと思うのですが、私が観戦へ出向いた、選手会プロデュースデー(6/19~20)や、大阪夏の陣(7/18)、さらには9月25日も、その直前と直後では、ずっと北川さんがスタメンで出ているのにもかかわらず、まるでそこを狙ったかのように私の観に行く時にはスタメン落ちという事態が繰り返されたのです
もうこれはどんでんの嫌がらせというより他ありません

代打は5試合、スタメンの試合も5試合(4番1試合,5番2試合,6番2試合)でした。
したがって、「北川さんスタメン遭遇率」は .455 となっています。

代打では5打数2安打,スタメンでは19打数5安打(含3本塁打)でしたので、私の観戦試合での打率は .292 と計算できます。
12本のホームランのうち、4分の1にあたる3本が私の観戦試合で出たのは嬉しい限り。
中でも、8月8日は2打席連発だったので圧巻でした(試合は負けたけど)。

以上、遅蒔きながら、今季の北川さんを振り返ってみました。
恐らくファンが、そして北川選手自身が思っていた以上の結果を残せたシーズンだったように思います。
来季はプロ17年目、39歳のシーズン。
チームでは田口さんに次ぐベテランなわけですが、まだまだ老け込む年齢でもないし、持ち前の笑顔でチームのムードメーカーとして頑張ってもらいたいですね。

↓ ランキングに参加しています。ぜひワンクリックをお願いいたします。

人気ブログランキングへ

blogram投票ボタン


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おしいっ! (みるく)
2010-12-21 07:59:35
過去の終わった試合の映像なのに、
おもわず叫んでしまいますねw(バルちゃんがホームでアウトになったやつ

来年も授業者さんが観戦試合で北川さんに遭遇できる確率が高くなることを祈ってます
返信する
みるくさんへ (DFT24)
2010-12-24 12:59:08
みるくさん、こんにちは!

9月21日の試合は、私がCS出場を無理だと悟った試合で、もの悲しくなる結末でした…。
北川さんは1000本安打達成なのに、花束ももらえず、チームはCS進出がほぼ絶望的になり…。
この日は私はナゴドで阪神vs中日を現地観戦だったんですが、ナゴドでへこみ、オリの結果をしってへこみ、2度へこみました。

今季は北川さん遭遇率がすごく高くて、結果もともなっていたのでその点では嬉しかったです。
(もうすこしスタメン率が高ければ言うこと無かったけど)

来季はまず観戦勝率を上げたいのと、今季と同じくらいたくさん北川さんの活躍を目に焼き付けたいです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。