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ブラック企業ワタミ 宅食もブラック 弁当と一緒に出馬表明お届け。 宅配員は個人事業主扱い。

2013-06-27 | 政党・政治
Monday Morning 尾崎豊


ブラック企業ワタミ 宅食もブラック 

弁当と一緒に出馬表明お届け

ブラック企業ワタミ 宅食でも「ぐるみ選挙」

 参院選に自民党比例候補として大手居酒屋チェーンのワタミ創業者の渡辺美樹会長が出馬します。ワタミの「ブラック企業」ぶりは有名ですが、まごころをキャッチフレーズに乗り出した宅食事業「ワタミの宅食」でも驚くような実態が―。取材班

 「弁当と一緒に出馬表明の文書が届いた」
 そう怒るのは九州地方の80代女性。ワタミの子会社「ワタミタクショク」(東京都大田区)が提供する「ワタミの宅食」を利用しています。5月末ごろ、弁当を配達する宅配員から「会長さんが選挙に出るので」と声をかけられ、一通の封筒を渡されました。ワタミのロゴが入った封筒の中には「ワタミの宅食 お客様 各位」と題した文書が入っていました。

営業所長の指示

 文書の内容は日曜版(6月16日号)で報じた(ワタミ株式会社株主の皆様へ)と題した文書とほぼ同じ。渡辺氏自身が、「すべてをこの日本国の経営にぶつける」と出馬への決意を表明しています。
 「営業所長の指示でこの文書を配ったことがある」と語るのは東北地方の60代の宅配員。「ワタミの宅食」では宅配員を「まごころスタッフ」と呼んでいます。
 「出馬表明後、営業所の個人用ポストに『まごころさんへ』と書かれた会長の手紙が入っていた」(60代の宅配員)
 手紙には、「応援してください。私の思いをお客様にも届けてください」と記されていました。
 数日後、営業所で所長に声をかけられました。
 「『お客様向けの選挙の文書がきた。会長を嫌いなお客様には渡さないで』といっていた」
 関東地方で働く70代の宅配員も証言します。
 「営業所の段ボールに大量の封筒があり、営業所員が配達員に『食事と一緒にお客様に届けて』と声かけをしていた」
 宅配員の自由意志でなく、取引関係や業務を利用するという(企業ぐるみ選挙)の典型。前出の60代男性も「こんな文書、配りたくなくても、配らざるを得ない。われわれは弱い立場ですから・・・」と話します。

地位濫用の疑い

 株主総会資料などによると「ワタミの宅食」の平日1日の調理済み商品配達数は約28万食で、宅配員は約9千人です。
 早稲田大学法学学術院(経済法)の土田和博教授は指摘します。
 「ワタミが個人事業主だとする宅配員より会社の方が取引上の地位が優越していて、さらに『出馬表明文の配布に応じないと取引が不利になる』として宅配員に配らせていた事実があれば、独占禁止法が禁じている優越的地位の濫用にあたる可能性も出てくる」
 ワタミの広報グループは「説明文を弁当に添えて配布するよう依頼することは、企業ぐるみ選挙や優越的地位の濫用には該当しない」と回答しています。

ガソリン代 配達員自腹

”まごころ”看板に極限まで経費削減

 「ワタミの宅食」の問題は、企業ぐるみ選挙だけではありません。
 前出の東北地方の60代の宅配員は「チラシをみて宅配員になったが、話が全然違った」と怒ります。
 
 この宅配員が見た「ワタミの宅食」の宅配員募集チラシ。ここには、「平日報酬例」として「1日30軒(3時間程度)、月20日間のお仕事で8万7000円」と記載されていましたが・・・。
 「やってみたら、とてもそんな金額はもらえない。手元に残るのは1万~2万円ぐらいだ」(60代の宅配員)

 なぜか―。

個人事業主扱い

 宅配員は、労働者としてワタミタクショクに雇用されているのではなく、個人事業主として同社と業務委託契約を結び、弁当配送を請け負っています。そのため車は自家用車を使い、ガソリン代や通信費など諸経費はすべて宅配員の負担です。

 60代の宅配員のある月の委託手数料明細書。支払額として約4万円が記載されています。
 「ここから保険料、顧客との連絡に必要な携帯電話代、自家用車のガソリン代などを差し引くと1万~2万円にしかならない」(60代の宅配員)
 関東の70代の宅配員の場合も状況は同じ。「自己負担の経費を引くと手元に残るのは2万円ぐらい。会社が駐車場代金を出さないため、駐車違反で1万5千円の罰金を取られることもある」と話します。

 佐々木亮弁護士は、ワタミタクショクと宅配員との業務委託契約書をみて指摘します。
 「販売拡大の営業もさせられる。研修の参加や渡辺会長ビデオの視聴も義務付けられるなど労働者性が高い内容だ」
 仮に労働者とするなら、営業車両も会社が支給し、最低賃金や社会保険加入、諸経費など会社の負担は当然増えます。
 「限りなく労働者的な働き方をさせつつ、労働法が及ばない個人事業主との契約という形にして、会社の経費を極限まで抑える。リスクは宅配員に押し付ける巧妙なやり方で、違法スレスレの内容で、名ばかり業務委託の疑いが強い」(佐々木弁護士)

ぜい肉をそぐ

 宅配員に配布される「まごころ理念集」という冊子にはこんな一文も。
 「安く届ける為にすべての贅肉を削ぎ落としたモデルになっている」
 ワタミ広報グループは編集部の問い合わせに「弁護士とも相談しており契約内容には問題ない」と回答しました。

 70代の宅配員は訴えます。
 「ワタミにまごころなんてない。こんな企業の会長が政権与党の一員となれば、われわれが置かれているような状況が拡大しそうで不安だ」

(しんぶん赤旗日曜版2013年6月30日号)

当ブログ ワタミ 選挙もブラック 自民党公認・渡辺会長、企業ぐるみ選挙の疑惑
http://blog.goo.ne.jp/hydebrave/e/1778a28a1dcb30467f65a95501a06832


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