北大柔道部ログ

平尾・ポッターと新たな仲間

早いもので平尾は5年生になった。
4年生の時の熱い思いをやる気に変えて、相変わらず筋トレに励んでいた。
ムーブもたくさんやり、他の練習もしてみたい平尾であったが、どういう練習をしていいかわからないし、筋トレルームではなかなか難しいのではないかという思いもあった。

(何かできることはないだろうか・・・)

そんなことを思う毎日であった。
そんなある日のことだ。

「平尾、去年観た試合あるわよね?あの大会に出ていたところがこの学校の近くの学校だったの!練習風景見に行ってみない?何かつかめるかもよ」

「なるほど、いいアイディアや。行ってみようや」



平尾は道場に入ると、圧倒された。
みんな必死で練習をしている。
やられたとしても、さらに闘志を燃やし、立ち上がり向かっていく。
まさに死んでも炎とともに復活するフェニックスのようだった。

「やっぱり、すごいわ。僕もここで柔道をやるんや!」


練習風景を観て、魔法学校を卒業したらこの学校に入って柔道する、という決意をした平尾であったが、今の自分の環境でできる練習は筋トレしかないということがわかってしまった。技術的なことをやろうにも教えてくれる人はいないし、場所もない。
この時、その道場の部室からあるビデオをもらってきていたのだが、柔道ができないという事実に打ちひしがれ、ビデオのことをすっかり忘れていた。



いつもと変わらぬ日々
平尾は毎年恒例となった、テインの新しいプロを楽しみにしていた。

「やぁテイン、新しいプロはまだできひんのか?」

「ちょうどよかった、ついさっきできたところなんだよ!今回はこれさ!」

そういうと、テインは黄色い粉を差し出した。平尾はいつもシェイカー常備なのでどこでもプロが飲める。シェイカーや水がなくても飲んでいる姿を見ることもあるが。

「やったぁーーーー!これをまっとったんや!やっぱり水に溶けやすくてええな」

ゴクゴクっ

「今回のはグレープフルーツや!おいしいやんか!」

「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ!今度はまた違ったのを作ってみようと思うんだ。味とかじゃなくて効果の方を変えてね。楽しみにしていてくれよ。
そういえば、平尾、最近はトレーニングどうだい?」

「柔道やりたくてもその環境がないんや・・・」

「この学校にはいろんな部屋数多くあるから、もしかしたら平尾にぴったりの部屋があるかも。探してみようよ!」


そう話しながら歩いていると、不思議な感じがする扉を発見した。
とてもひきつけられる。

「あれ?こんなところに扉なんてあったんか?」

気になりだした平尾はその扉を開けた。
そこは畳が敷いてあり、また筋トレ用具も設備されていた。

「なんやこの部屋は!僕のほしいものがすべてそろっているやないか!」

筋トレはもちろん続けたいが、柔道もしたい。その望みをかなえるかのよに平尾の望んでいたものが揃っている部屋だった。

その部屋は魔法学校と外の世界をつないでいるのか、この学校では見かけない生徒もいた。その生徒はのちの平尾の同期となる柔道部員であった。

「君らは誰や?」

「僕は保坂、こっちはテル。柔道やってて、七大柔道についても知識はあるよ」

「ほんまか!やったぁー!教えてくれへんか?」

そこで、平尾は筋トレに励む一方で、この二人と仲良くなり柔道について知識をつけ、平尾にぴったりの技を覚えるにいたった。その技はまさしく平尾の『力万能説』を証明するのに最適であるようだった。

平尾に新たな仲間ができ、筋トレを中心とした練習を繰り返し、また一年が過ぎて行った。





注)この物語はフィクションです。



平尾・ポッターとビデオの中の師匠

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