9月3日から7日に北京に行われたASWC2006 (The first Asian Semantic Web Conference)に参加してきました.この会議は初めての開催で,PC委員長は溝口先生です.これでセマンティックWebの国際会議はISWC, ESWCとあわせて3つとなったわけです.アジアの会議なわけですが,主催の経緯はちょっとひねくれていて,ヨーロッパ勢がいいだして,サポートをしています.
論文はフルペーパ36件,ショート36件で,フルペーパの採択率は18%ということのようです.
招待講演はアメリカのJim Hendler,ヨーロッパからEnrico Motta,中国のHai Zhungであった.Hendlerの話はこれまでのセマンティックWebの発展の経緯であり,あまり新しいことはなかった.これに対してMottaはSWの今を語った.これまでの第1世代のSWはサイズが中程度,概念は一様,知識の変化は小であった.これは古典的な知識ベースシステムのアプローチに近い.これに対して第2世代のSWはサイズが大,複数のオントロジー,インタラクティブ性などの特徴を持つ.例として,MagpieとAqualogを取り上げた.これらもオントロジーは1つであるが,これを第2世代とするには,オントロジーのマッピング,オントロジー選択,オントロジーのmodulirizationということが必要であり,これは現在のSWの研究トピックスである.Mottaは今を語ってくれたが,未来を語ってくれなかったので,ちょっと残念.
本会議は2パラレルで3日間であったが,会場の熱気はいまひとつ.はっと思わせてくれる研究は少ない.
この中で僕が個人的に気に入った発表は
Web Services Analysis: Making Use of Web Service Composition and Annotation
Peep Kungas and Mihhail Matskin
で,既存のWeb Serviceを集めて,簡単なオントロジーを作って,その全貌をみようという話で,自分で1000個以上のWeb serviceを実際にアノテートしたらしい.とてもPragmaticな研究で僕は好きなのだが,早速正統オントロジー派のJohn Dommingoから突っ込まれたていた.もちろん,こういうボトムアップ的アプローチだけではだめかも知れませんが,SWが地に足をつけてやるにはこういう研究が必要と思う.
あと,下の発表も面白かった.
D-FOAF: Distributed Identity Management with Access Rights Delegation
Sebastian Ryszard Kruk, Sawomir Grzonkowski, Adam Gzella, Tomasz Woroniecki, and Hee-Chul Choi
複数の社会ネットワークを統合するという話らしいのだが,詳細はよくわからない.
ワークショップは6件あり,まずまず盛況であったといえよう.
残念なことはno showが少なからずあった.しかも”中国”の発表が多数あった.以前から中国からの発表でno showが見られたけれども,これは渡航費の問題やVisaの問題があるからしょうがないのかなと思っていた.けど,国内でやってこれとはとってもがっくり.確信犯だよね.
論文はフルペーパ36件,ショート36件で,フルペーパの採択率は18%ということのようです.
招待講演はアメリカのJim Hendler,ヨーロッパからEnrico Motta,中国のHai Zhungであった.Hendlerの話はこれまでのセマンティックWebの発展の経緯であり,あまり新しいことはなかった.これに対してMottaはSWの今を語った.これまでの第1世代のSWはサイズが中程度,概念は一様,知識の変化は小であった.これは古典的な知識ベースシステムのアプローチに近い.これに対して第2世代のSWはサイズが大,複数のオントロジー,インタラクティブ性などの特徴を持つ.例として,MagpieとAqualogを取り上げた.これらもオントロジーは1つであるが,これを第2世代とするには,オントロジーのマッピング,オントロジー選択,オントロジーのmodulirizationということが必要であり,これは現在のSWの研究トピックスである.Mottaは今を語ってくれたが,未来を語ってくれなかったので,ちょっと残念.
本会議は2パラレルで3日間であったが,会場の熱気はいまひとつ.はっと思わせてくれる研究は少ない.
この中で僕が個人的に気に入った発表は
Web Services Analysis: Making Use of Web Service Composition and Annotation
Peep Kungas and Mihhail Matskin
で,既存のWeb Serviceを集めて,簡単なオントロジーを作って,その全貌をみようという話で,自分で1000個以上のWeb serviceを実際にアノテートしたらしい.とてもPragmaticな研究で僕は好きなのだが,早速正統オントロジー派のJohn Dommingoから突っ込まれたていた.もちろん,こういうボトムアップ的アプローチだけではだめかも知れませんが,SWが地に足をつけてやるにはこういう研究が必要と思う.
あと,下の発表も面白かった.
D-FOAF: Distributed Identity Management with Access Rights Delegation
Sebastian Ryszard Kruk, Sawomir Grzonkowski, Adam Gzella, Tomasz Woroniecki, and Hee-Chul Choi
複数の社会ネットワークを統合するという話らしいのだが,詳細はよくわからない.
ワークショップは6件あり,まずまず盛況であったといえよう.
残念なことはno showが少なからずあった.しかも”中国”の発表が多数あった.以前から中国からの発表でno showが見られたけれども,これは渡航費の問題やVisaの問題があるからしょうがないのかなと思っていた.けど,国内でやってこれとはとってもがっくり.確信犯だよね.