経営ってホントに大変なんです・・・。

経営コンサルタントのつぶやき

経営者とは・・・

2008年03月05日 17時35分02秒 | Weblog
世の中には様々な悩みを抱えて苦しんでいる経営者がたくさんいます。
しかし、彼らは「人には相談できない」と、じっと歯をくいしばって一人で我慢している場合が多いのです。

私自身、会社が厳しい状態に陥るという経験をしました。
家族、社員にも会社が厳しいということを言えず、一人で悶々と考える日々。
今の私であれば打開策が見つけられたかもしれませんが、その時はまだ社長としての経験も浅く、問題を解決する知恵・知識がありませんでした。

そんな経験を踏まえた上で、経営者ご本人には『自分一人で悩まないでほしい』ということを、そしてそのご家族、社員の方々には『会社経営者の葛藤と苦労』を知っていただくことが重要と考えています。

経営者を支える家族や社員の方々にその心境を理解していただくことで、どれだけ心が安らぎ、新たな力が湧いてくることか。

「経営者は孤独」と良く言いますが、実際に経験をした事のない人には理解できないことでしょう。逆に「経営者って好きなことができていいな。」と思っている方が多いことと思います。

しかし、本当は違うのです。

経営者というのは、そんなに華やかでも楽しいことでもありません。
会社の経営状態が良い時はいい事もありますが、一度会社が傾き始めると、「家族や友人、社会の信用を失いたくない」という一心で会社のことを誰にも相談できず、状態が悪くなればなるほど、それを隠しながら一人で「どうにかしなければ」と焦燥感が募るばかり。

「家族にも余計な心配をかけたくない」と、一人で思いつめていきます。
表面上は平静を装っていても、そんな精神状態で毎日を過ごしている経営者の方々が実際は多いのです。

会社は社長一人では動かせません。
「理解者」
「味方」
がいるといないとでは、精神的に大違いなのです。

経営者であるあなたの周りに一人でも多くの「社長応援団」ができることを願い、また、ご家族の方には、世界中が敵になったとしてもたった一人の「社長応援団」でいてあげてほしい。

私自身も経営でたくさん苦しみました。頭の中が真っ白で何も考えられない状態になり、堂堂巡りの日々を過ごしたこともありました。

もちろん家族にも友人にもこの苦しみを話せずにいたのです。今思えば格好つけていたのです。

でも、たった一人、中学からの友人で本当のことを話せる人間がいたことで、自分は復活できたといっても過言ではありません。
そんな自身の経験から、問題や悩みを一人で抱え込まず、一つ一つとことん追及し、解決していくことの重要性を学びました。

大学で「経営学」を学んでいながら、経営者になってみて初めて気づいたのは、「机上の経営学」と「実際の経営」とは全く違うということです。

二人なら悩みは半分、喜びは二倍に・・・と、結婚式のスピーチでよく使われますが、経営者とコンサルタントの関係もまさにこの通り。

そんな気持ちで、一人でも多くの経営者の方のお力になりたいと考えながら、コンサルティングをしています。

このブログでは、経営から、日本の将来についてまで、幅広く考え、議論していける場になればいいと考えています。