
たまらなくセンチメンタルになりそうな、新海誠監督のアニメ映画です。
小学校の初恋からはじまって大人になるまでの時間を追ったストーリーで、
「桜花抄」、「コスモナウト」、そして「秒速5センチメートル」の3つの短編章から成ります。
筋としては単純な恋愛ストーリーですが、美術や音楽、声優がとてもしっかりしていて完成度の高い映画です。
特に、東京・栃木・種子島を舞台とした背景描写には、思いきり心を打たれました。
実際の風景をもとにかなり詳細に絵を再現していて、
自分でも見知っている新宿駅や小田急線の様子なんかには親近感を覚えました。
ただし、現実感が漂う写実的な雰囲気というわけでもなく、一つひとつの場所に特有の輝きあります。
監督インタビューでは、「記憶に残っている風景」みたいなのを意図して描いたと言ってましたが、
そういうものが創り出せてしまうところにアニメの力を感じました。
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