はじめはじめの物語その４

あの東日本大震災から6年がたちます。復興も進んでいる様子がうかがえますが、まだまだいろいろな事が起こっています、
横浜に避難した先で小学生がいじめにあっている、それを教育者が金銭に関してはいじめにはならないと、子供の気持ちがわかっていない、
大人でも嫌がらせに偏見と、いじめを受けている、震災以上に残酷な話です。
神様は、皆、神の子と言っているのに、相手の身になって考えられる人でなくてはならない。
どうして心の貧しい人ができるのか、残念でなりません。

はじめのはじめの物語　（文　本多正昭　）　前回より続きます。

そこで
どろうみ　あちこち　さがすと・・・・・

うなぎが　東に
かれいが　南西に
くろぐつなが　西に
ふぐが　北東に　いたよ。

ひきよせられた　みんなは
かみさまの　思いを　聞いて
「はい」と　こたえた。
いよいよ　人間をつくる　準備が　できました

月さまは、　水や　うるおいの　はたらきを　うけもちます。
日さまは、　火や　ぬくみの　　はたらきを　うけもちます。
うおは、　　しゃちのもつ　こどもをつくるはたらきと　むすばれて　にんげんの　おとうさんの　もとに　なります。
みは、　　　かめのもつ　　こどもをつくるはたらきと　むすばれて　にんげんの　おかあさんの　もとになれます。
からだの　皮でつなぐはたらき　　　　　世界の　つなぐことの　はたらきは　　　　　　　　かめから。
からだの　骨でつっぱるはたらき　　　　世界の　つっぱってささえることの　はたらきは　しゃちから。
からだの　飲み食いと出すはたらき　　　世界の　蒸発と雨ふりの　はたらきは　　　　　　うなぎから。
からだの　呼吸や話すはたらき　　　　　世界の　風の　はたらきは　　　　　　　　　　　かれいから。
からだの　誕生や死のときのはたらき　　世界の　切ることの　はたらきは　　　　　　　　　ふぐから。
からだの　出産のとき引きだすはたらき　世界の　引きだすことの　はたらきは　　　　くろぐつなから。

にんげんが　生まれて　楽しく生きていけるように、　よういした　はたらきが　こんなに　あります。
これらの力がたすけあって、いのちと世界を　守り育てるのです。　（次回につづきます）