羽田三郎

切り継ぎの魔術師羽田二郎氏に敬意を表して

祖師マッドマスターの製作(1)【完】

2023-04-17 19:50:56 | HOn30 HOe HO9 OO9 1/87 9mm


元ネタです。RMM1997-7の祖師英一氏の記事にあるマッドマスター号。
いつか作りたいと思っていました。



設計図の一部
ページTopの図面は1/87 6.5mmで記載していましたが実際には元ネタと同じ9mmゲージで作成。


軸箱は可動式にしています。
軸受側は板と帯板の貼り合わせ。
軸箱は2mm角の材料から削り出し。バローベの平ヤスリをダイヤモンドやすりで薄く削ってペデスタル部分の溝掘り。


治具を作成し、スプリングケース部分の削孔。


スプリングは0.12ベリ銅線を0.35ドリルを芯にして巻いた。


軸箱が可動なので動軸も可動式で作成。0.6ドリルロッドに1006パイプを通し円弧状に整形。
0.2のピンを1本植えた。2本植える予定だったが受け側の製造が難しく実用上ピン1個で問題なさそうだったのでそのまま続行した。
受け側は1510パイプに1か所切り込みを入れたもの。切り込みはパイプに正確な直角で入れる必要がある。
実際組み上げて動作させたところ、動軸に切り込みが入っている部分において低速走行時コギングが発生した。
コギングは極低速時のみだったので今回は修正を見送った。
修正としてはもう1枚外周にパイプを巻いて全周切り込みがない状態にする。


ボンネット側面のルーバーは打ち抜き。
打ち抜きジグ作成に関しては下記参照。

 

 

やっぱりレールカーが楽しい(88) : 杉山さんのパクリレールカー(16) - うっかりバロー兵衛

ボンネットのルーバーを抜いたものにしたいと思い、真鍮板をプレスするためのジグを作り始めました。最初はデザインナイフの刃を加工したものをパンチにして手作業で抜く感...

goo blog

 



この機関車の特徴の出目金窓は当初板を巻くつもりでいたがNゲージの挽物のベンチレーターの部品がぴったりだったので使用した。


ボンネットのフロントグリルは0.15真鍮線を並べた。
グリルは0.3と1,5の貼り合わせ。


ギヤボックスは意欲的なつくり。
モーターを並行に置いて平ギヤ伝動とした。
動軸可動で軸箱で車軸を受けるのでギヤボックス側の動軸の負荷が軽くなり平ギヤでも駆動可能となった。
ギヤは初段ギヤヘッドから取り出したギヤでおそらくM0.2 モーター側から8:35
2段目がM0.25の8:24:12(動軸)でギヤ比は約1:5.6
ギヤの厚みは1mmで若干のマージンと両側0.5mm厚真鍮板で構成しギヤボックスの幅を2.1mmぐらいに収めている。



ギヤボックスは基本的にフリーで動く。ただし左右は傾きを抑制するベリ銅線のピンを左右2か所ずつ入れてある。


ギヤボックスは動軸を押さえるための底板を省略する形式にしている。
0402パイプをペデスタル前後に配置して0.2燐青銅線を突っ込んで動軸の抜け止めにしている。
この方式はギヤボックスの底板とネジが省略できるのでギヤボックスの簡素化、小型化に有用。
車輪はKATOの5.7スポーク車輪。
集電シューは写真ではわかりにくいが0.12のベリ銅線を動輪間に配置し車輪の裏をこすっている。
ギヤボックスは軸距離固定のため2つの動軸の位置によっては軸距離があわなくなってしまう。
そのため軸箱に若干前後動を与えてこの問題を解決した。








上回りは基本なましてからヤットコでベコリ加工した0.2が基準。ルーバー部分は0.1。
リベットの部分はエコーのシルヘッダーセット。
ヘッドライトは手持ちの挽物出所不明おわん型ライトを使用しステーを新製。
連結器はナローガレージ。タイフォンはエコー。


元ネタ記事のマネ


生地完成になったので図面はコンプリート

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