上田龍公式サイトRyo's Baseball Cafe Americain  「店主日記」

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10 コメント

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嗚呼、ナショナリズム (ADELANTE)
2008-08-27 00:16:47
考えて見ればキューバの選手にとっては最高峰の戦いの場、韓国は国をあげてオリンピックでの野球に集中した。(彼らは負けたら帰ってこれなかったのでは) そして米国のマイナー選手にとっては大リーグ昇格のための最大のアピールの場でした。

でも、日本の選手にはそれほどのナショナリズムや自分をアピールする場でもすでにありませんでした。(すでにWBCという大リーガーたちと戦える場もあることだし)

ま、星野監督が金メダルと言ってしまったのが悪いのではないでしょうか。

星野監督の采配にはいろいろ言いたいこともあるしすでに自分のブログで言ったけれど・・・、戦犯どうのこうのは嫌ですね。

ナショナリズムの強さとサバイバルのモチベーションの差にやられたということでしょう。

嗚呼、くだらなきかなナショナリズム、ですね。
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Unknown (Unknown)
2008-08-27 10:01:29
ただ一言!韓国戦で勝てなかった敗因は、岩瀬選手でなく、藤川選手のコントロールと若さ!ではないでしょうか。
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「オフスピードピッチ」ができない投手たち (Ryo Ueda)
2008-08-27 12:50:48
藤川の場合、コントロールというより「配球」の問題でしょう。アメリカでは制球力を表す言葉として「コマンド」をよく使います。自分の持っている球種を思い通りに、ストライクでもボールでも投げる能力を指します。いまメジャーでサイヤング賞を争うCC・サバシアやブランドン・ウェッブ、ロイ・ハラデイらはみんなこれを身につけています。

藤川を見ていて特に感じたのは、「オフスピードピッチ」をほとんど使えていないことでした。「緩急の差」と言い換えてもいいのですが、要は150km台の速球でも、100キロそこそこのカーブでも、スピードとコースに変化を持たせることで、ともに決め球にできる技術です。私が見た投手でこれが抜群にうまかったのは、江夏豊さんで、マシンガンのように三振を取りまくっていた若いころも、リリーフに転じて円熟のピッチングを披露していたころも変わりませんでしたね。
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韓国戦 (まちこさん)
2008-08-27 14:42:59
韓国戦、ポイントだったのは7回の藤川だったのでは。彼があの1イニングを0点に抑えていれば、日本の勝機はあった筈だ。実際彼の球は悪い時のもの。低目の制球もスライドしたり、矢野の構えたところから大きく外れていた。阪神タイガースの絶対的守護神が打たれて同点にされて、他の選手の動揺が働いたのか。韓国チームに流れか、勢いをつけてしまった。
結果、敗戦
星野監督インタビューで、同点までならねーなんて言っていましたが、今の韓国には勝てませんよ。1点リードを守り切る事に集中してもらいたかった。
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Unknown (パリーグファン)
2008-08-27 22:36:30
「戦犯」と言う言葉が相応しいかどうかと言えば、それは相応しくないかもしれません。
しかし星野氏がここまでバッシングを受けるのは当然だと思いますよ。
それは采配がどうのこうのということではなくて、彼が予選を勝ち抜いた後でテレビに盛んに出てはナショナリズムを煽っていたからです。
「日の丸を背負うと言うことが、日本を、国を背負うということがどういうことかを教えたい」などと言って自ら右寄りの連中を引き寄せて煽ってしまったのですから、
そういう連中から国辱だの戦犯だのと言われるのは私には自業自得としか思えませんね。
だいたいこの方は発言の節々からパリーグを馬鹿にしているようなところがあるので私は個人的には好きではありません。
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Unknown (Unknown)
2008-09-01 08:39:28
私の理屈は至極簡単でしょってるものが違うのではと感じました。
韓国は、金メダルで兵役免除(2週間ぐらい?)は、かなり大きいのではないでしょうか?
何億ももらって仕事が野球の人と、年収400万で勝たないと2年の兵役がまっている人とでは、いくら口ではいいこと言おうが、結果はその時点で見えていたような気がします。
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「ハングリー」の意味が違うのでは? (Ryo Ueda)
2008-09-01 11:19:52
コメントありがとうございます。

兵役云々については、大会前、星野監督もその話題に絡めた発言をしていたのですが、私は韓国優勝の勝因に入れても「主因」とは考えていません。

この前のエントリーにも書きましたが、彼らは「ビッグイニング」をつくることのできる野球ができていたんです。だからこそ、日本だけでなく、キューバにも勝つことができた。

キューバも、カストロ前議長の肝いりで、国技としての野球、ナショナルチームが強化されてきた歴史があり、とくに国際舞台でアメリカチームを倒すことでの「国威発揚」を狙っている側面が大きいことは確かです。しかし、いっぽうで国民に娯楽を提供するというもうひとつの大きな目的があり、それはキューバ国内リーグの観戦風景などからもうかがいしることができます。

兵役免除は確かに韓国の選手たちにとって大きなモチベーションでしょう。でも、それは日本の選手たちにはできない(ありえない)ことですし、またあってはならないでしょう。

先の大戦では、沢村栄治、景浦将、石丸進一、嶋清一といった多くの野球人が兵役に取られて若い命を散らしています。そういう日本野球史の悲しい歴史を思うと、私は少なくとも日本の野球を論じるうえで、「徴兵制が……」などとは、「たとえ」でも口にすべきではないと考えています。

やはり私は、「競技」としての野球を普及・発展・振興させるプロ・アマ一体となったシステムの不備が最大の原因だと思うのです。

WBC、そして将来五輪で野球が復活した際、頂点を目指すためにどうしたらいいのか、「日本国憲法下」の政治・社会体制の範囲内で(当たり前のことですがね)、そのための環境づくりを整えていくしかないと、私は確信しています。

追伸:誠に恐縮ですが、ご投稿の際には、タイトル、そしてお名前(「匿名希望」「ペンネーム」でも可)の記載を必ずお願いいたします。
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Unknown (特命希望)
2008-09-07 20:37:42
パリーグファンさんの意見にあえて否定します。
>しかし星野氏がここまでバッシングを受けるのは当然だと思いますよ。
それは采配がどうのこうのということではなくて、彼が予選を勝ち抜いた後でテ
レビに盛んに出てはナショナリズムを煽っていたからです。
「日の丸を背負うと言うことが、日本を、国を背負うということがどういうこと
かを教えたい」などと言って自ら右寄りの連中を引き寄せて煽ってしまったので
すから、
そういう連中から国辱だの戦犯だのと言われるのは私には自業自得としか思えま
せんね。
だいたいこの方は発言の節々からパリーグを馬鹿にしているようなところがある
ので私は個人的には好きではありません。

そのような意見が私は好きではありません。気持ちはわかりますが、その意見は
星野バッシングをしているマスコミと同じです。それに「だいたいこの方は発言
の節々からパリーグを馬鹿にしている」といいますが、それは貴方が偏屈的にパ
リーグを愛してるがための偏見です。もしあなたの支持するパリーグの監督が、
セリーグのファンからバッシングを受けたら、嫌な感じがするでしょう?
気持ちはわかりますが、星野監督個人の性格を否定するのは自重した方がベター
です。
追伸:上田さん、もしこのコメントが規約違反だったら即消して下さい。
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Unknown (どらあ)
2008-09-14 21:27:54
もちろん監督の力量もあると思いますが、それ以前の話もいっぱいあると思います。
例えば、実際の戦力、選手の質ですね。
日本は世界有数の野球刻なのは間違いないですが、
現実問題として、メダルを獲得した上位3チームに五戦全敗している訳です。
特に韓国にはモチベーションの差が良く言われますが、
WBCの時は2連敗していますし、ここ10年くらいの国際大会などの成績だと、
日本の2敗1勝ペースくらいでむしろ韓国が優位にあります。
だから勝って当然と言う認識がそもそもおかしいのです。

話は戻りますが、五輪時いつもと違うプレッシャーなどと言う話がよくでましたが、
競った展開で縮こまって負けたというより
長打力や攻撃のパンチ力と言う意味で、明らかに上位国に劣っていたと思うのです。
これでメジャーの選手が軸と成ればと言っても
WBCなどでは対戦国も同様の条件となるでしょう。
メジャーも選手もバリバリに活躍しているとは言えない状況です。

正直な話、日本は客観的に見て5~7位くらいだと思うのです。
WBCの時は色々なありえないことが起こった結果の僥倖とみるべきで
またぞろ、「日本は優勝、または3位以内」などと
過大な評価をすると、北京の二の舞になる気がするのです。
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本質をついたご意見ですね (Ryo Ueda)
2008-09-15 17:32:50
コメントありがとうございます。

>長打力や攻撃のパンチ力と言う意味で、明らかに上位国に劣っていたと思うのです。

これは現在の野球日本代表チームが抱える本質的な問題をかなり言い当てていると思います。この前のエントリーでも書きましたが、「ビッグイニングをつくれない打線」は、プロ野球だけではなく、それこそトーナメント至上主義の結果、送りバントが必要以上に用いられる高校野球のあり方に端を発した、かなり深刻な問題なのではないでしょうか。
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