今回は、鬼追いの季節なので、仮面儀礼ということについて考えていきます。
リンクをクリックすると、動画を見ることができます。
■播州の鬼追い■
播州の鬼追い は、必ずしも追い払われるべきものではなく、鬼自身が、たいまつなどを振りかざして、魔を追い払ってくれます。ところによっては、毘沙門天などの化身とよばれることもあります。
このような鬼追いの多くは、お堂の裏などに隠れている場所からたち現れて、まって戻るという手順=異界からの来訪、帰還のシナリオ」となっています。また、鬼が現れる前に、子鬼などが棒打ちなどをして、鬼の現れる場を清めるという形をとっています。
神埼郡 神積寺で、お堂の中から現れる山の神
姫路市 魚吹八幡神社 武神祭 拝殿の脇から現れる鬼
■韓国の仮面劇■
一方の韓国をみてみましょう。韓国では、滑稽な仮面儀礼などが全国に広まっていますが、その中の多くに共通する点があります。それが、劇の始まる前に、獅子舞を思わせるような異界のもの、例えば安東市の河回マウルの「ちゅじ」 주지などが舞って、劇場を清めるという点です。これらもところによっては、山の神などとかんがえられおり、異界からの来訪という点では、日本と共通するところでしょう。
安東河回マウルのチュジ。これで劇が始まる。 チュジのあと、「ヤンバン」などの滑稽劇が行われる。
謝辞:ハン=クァンジさん、パク=スギンさん、イ=ヒュニさんをはじめとする韓国大同病院看護師のみなさま、
訪韓の際は、本当に親切にして下さり、本当に感謝感激です。
■編集後記■
今回は動画も掲載してみました。今後、長く続けることを考え、いかにすばやく書き上げるかに念頭をおきました。その一方で、動画とリンクさせることで、少しは楽しめるかとも思います。
昨今の少年犯罪のうちの凶悪なものをみてみると、その加害者の親の社会的立場がある場合に、その処罰が軽減される傾向にあるように思えます。これは、社会的な不満、被害者の救済とう視点だけでなく、加害者の更正という視点からも、決して許されない行為だと思う今日この頃です。
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