月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

57.京都祇園祭大船鉾探訪(月刊「祭」2016.8月)

2016-07-30 10:14:43 | 屋台、だんじり、太鼓台関連

2014年の大船鉾の復活とともに、祇園祭山鉾巡行も、前の祭、後の祭にわけて行われるという元の形に戻りました。
今年は巡行が日曜日。巡行の土日になるのはおおよそ7年に2度。来年は月曜日の開催なので、このチャンスを逃せば当分見れません。
ということで、所用を済ませた後、ダッシュで京都に向かうこと2度。念願の後の祭を見ることができました。

●7月22日 後の祭宵宵山
今から入ります


下から見上げると


飾り幕やかつての舵などが飾られていました。




これは、飾り物を売るなというお達しでしょうか?


今年は金幣はお休みで、龍頭が船の先頭に取り付けられます。昨年までは龍頭はなく金幣を二年続けて取り付けていました。今年は龍頭が復活したので、再び金幣と龍頭が一年交代で取り付けられることになりました。




上から見るとこんな感じです。


●7月24日 山鉾巡行
北観音山

先頭を切っていく巡行の最後の辻回し
四条新町最後の辻回しが終わった後



南観音山
ギシギシと音を立てるスタート
アーコリャコリャの辻回し1

アーコリャコリャの辻回し2
アーコリャコリャの辻回し3



大船鉾
辻回し1
辻回し2
町会所に戻る




その日のうちに解体します







先祭(7月17日)も船鉾が、しんがりを務めました。


祭の熱
京都という貴族がいたという土地がらからか、おとなしい祭という誤解を招きかねない祇園祭。しかし、その実は、いたるところに祭への熱さを見てとることができます。
あくまで祭は規定日に行われます。そして、昨年、台風による中止が危ぶまれた中で出た結論は、小雨決行大雨強行。。百年をこえて山鉾を復活させる執念。。
この祭への熱さはすでに室町期にみてとれます。そこに記されているのはこの言葉です。
「神事之無共山鉾渡したし」
たとえ祇園社での神事は中止になっても山鉾は動かすぞというその心意気。我々も見習いたいものです。


⚪️編集後記
今年初めて見た後の祭の山鉾巡行。学生の頃、管理人の青春は祇園祭とともにあったと言っても過言ではありません。関係者の方にお世話になりつつ、自分なりにしあげて卒論などにまとめました。今見返すと、memo当てられない文章ですが^_^;
その山鉾巡行が前後ろ分かれてから、先の祭でしんがりを行く船鉾、後の祭りで先頭を行く北観音山を見れたのは一生の思い出になりました。

月刊「祭」は日本の祭とそれに多大な影響を与えた東アジアの各文化と人々に最大限の敬意を払うよう努めています。
ヘイトスピーチやそれに類する行為・発言に強く反対します。



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