「オリックス・バファローズ」な日々

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3年目の「オリックス・バファローズ」も見守ってみます。

ソフトバンク、松中5打点で逆王手(10.8 ソフトバンク11-3西武)

2006年10月08日 | プロ野球全般

昨日松坂の大好投で西武が先勝した、プレーオフ第1ステージ。
やれ制度が分かりにくい、やれレギュラーシーズンの重みがなくなってしまう…
種々の批判はもっともで、机上の議論では私もそう考えるのだが、実際熱気に包まれた球場にくると、
「ああ、プレーオフがあってよかったなあ」
と思う。
グラウンド上はもとより、スタンドまでも緊張感に覆われていて、観戦しながら思わず背筋を伸ばしてしまう。


球場内はほぼ満員といっていい。
西武先発松永はルーキーながらもテンポのいい投球を展開し、3回までを9人で斬って取る。
おお、松永とはこんなにいい投手だったのか…
と思いながら見ていたが、4回に捕まった。
2死満塁からカブレラへの押し出しと、仲沢の走者一掃タイムリー。
荒木投手コーチも心配そうにマウンドに出てきて、左の松中を打ち取った時点で交代かと思ったが、まだ無失点の先発投手は代えられないとばかりに伊東監督は動かず。
ブルペンでは右のギッセルが出来上がっていたようだったが、ここは松永を信じたことが裏目に出てしまった。


対するソフトバンクは、先発和田を5回途中、まだリードしている場面で早々とマウンドから降ろす。
西武と違って後がないということもあるが、こちらのほうがなりふり構わず勝ちに行く姿勢がうかがえた。
この時点で、今日の決着はついていたのかもしれない。


ソフトバンクの2番手柳瀬、西武の4番手山岸が好投し、試合が一瞬膠着状態になる。
小腹が減り、売店に向かったのだが空いている。
この球場はいつも売店の前にうんざりするくらいの列が伸びているのだが、今日は3万を越える大観衆にもかかわらず、すぐにポテトやアイスが買えてしまう。
皆、神経をグラウンドに集中しているのだ。


ソフトバンクは、上位打線にはおなじみの名前が並んでいるが、7番以下はレギュラーシーズンでほとんど数字を残せていない打者。
無いものねだりをしても仕方がないが、打線は城島、井口がいた頃と比べ物にならないくらい迫力を欠いている。
むしろ、これでよくロッテより上にきたものだとすら感じる。
ただ、3番大道が進塁打を放つと、打席に向かいながら集中力を高めたいはずの4番松中がしっかりと大道に左手を差し出してタッチし、その功績に報いる。
守っても、柳瀬がピンチを断ち切ってベンチに帰ってくると、全員が笑顔で出迎える。
選手個々の能力に加え、この『チーム力』が、ソフトバンクをパリーグの強豪たらしめているのだ。


今日の試合のスコアはこちら

ズレータのガッツポーズ、松中の涙…
捻りのない表現だが、ソフトバンクの選手たちの気持ちがスタンドまで伝わってくる試合だった。
西武に特別恨みはないが、明日の決戦はソフトバンクが制することを望む。


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