足の向くまま、気の向くまま

興味のあるところ、日頃歩いているところの季節の移り変わりを感じたまま。

多可

2005-12-09 | 播磨国風土記を歩く
 このたびは多可郡多可町中区の一部をを歩きました。多可町は播磨の北東部に位置し、加古川支流杉原川・野間川流域にあり、2005年11月1日に旧加美町・中町・八千代町が合併して新しく発足した町で丹波・但馬に接した町です。
 概観してみますと、加古川中流域以南はほとんど高い山はなく、旧八千代町以北から急に700~1,000m級の山が現れます。この地域は山崎断層系の影響があるのでしょうか。

 『播磨国風土記』には巨人が「この土地は天が高いので、体を伸ばして歩ける。高いなあ。そこでタカと郡という」という説話があります。また『播磨鑑』によりますと「この郡の由来は分からない。地形が高いから名づけられたか」とあります。

 『播磨国風土記』の説話は、山を擬人化して巨人の話としたものでしょう。土地の形をよく知った人の話だと思います。また、町内には銅鉱山の跡があり、播磨国二宮荒田神社に鍛冶の神、天一目命の伝説もあり古くから鉱山の開発が行われたことが伺われます。

 タカという地名と鉱山の結びつきが全国的に以外に多く見られます。高い山に鉱床があるからなのでしょうか。それを発見する人たちはどんな人たちだったのでしょうか。


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