daiozen (大王膳)

強くあらねばなりませぬ… 護るためにはどうしても!

切っ掛け

2014年09月07日 | (転載・記事)  総 合

(引用文)
平和会議の結果として、ドイツでは、発動機を使った飛行機の使用製作を制限された。 すると、ドイツ人はすぐに、発動機なしで、もちろん水素なども使わず、ただ風の弛張(しちょう)と上昇気流を利用するだけで上空を翔(か)けり歩く研究を始めた。 最近のレコードとしては約二十分も、らくらくと空中を翔けり回った男がある。 飛んだ距離は二里近くであった。 詩人をいじめると詩が生まれるように、科学者をいじめると、いろいろな発明や発見が生まれるのである。 (大正十一年八月、渋柿)


(大正十一年八月号掲載文を読んで)

琵琶湖での人力飛行機のコンテストはもう十余年も開催されているだろうか。

発明発見は夢を追う中でなされ、艱難辛苦の中で文学は生れるかも知れない。

必要は発明の母とも言われているけれど、それを寺田寅彦も感じたのだろう。

それにしても、いじめられ過ぎて、世を拗ねてしまった者も多いと言えよう。

もちろん、拗ね者がマトモな詩を詠めるなどと、私には思われないのですが。
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