Hong Kong Sustainability Diary

香港に住む自身が、香港で見て聞いた生の情報を持続可能性、環境保護などの観点で紹介し、日本と香港との比較分析も行います。

香港の交通事故

2007-07-04 | 香港の社会
私は平日は毎朝、バスに乗って大学に通っています。土日もだいたい出かけるときはバスを使う場合が多いです。香港は公共交通機関としてバスがかなり広範なエリアまで走っており、非常に便利でしかも安いです。

しかし、一度でも香港のバスに乗ったことがある人はわかると思いますが、正直非常に「怖い」です。というのは、スピードの出し方が半端ではないのです。しかもカーブを曲がるときもあまりスピードを落とさないため、もしバスのつり革につかまっていたとしても相当体が振られます。おそらく香港の人たちはなれているのだと思いますが、私はまだそれほど慣れていないため、よく隣の人にぶつかったり、足を踏んだりということになります。また、かなりゆれるため、バスが苦手な人は簡単に酔ってしまうのではないでしょうか。香港にはミニバスといういわゆるマイクロバスも多く走っていますが、こちらはもっと怖いらしく、乗るときは少々覚悟が必要となります。

そのせいか、テレビでは毎日バスや車の事故のニュースが絶えません。おそらくかなり事故が多いのではないかと思い、統計データを調べてみました。



香港では2005年のデータですが1年間に約1万5千件の交通事故が発生しています。人口10万人あたりで換算すると約220件となります。一方日本は年間88万件、同じく人口10万人あたりで換算すると約700件、香港の3倍以上となります。香港で相当事故が多いイメージがあったので、少々意外でした。死者数についても人口比で考えると日本の方が2倍以上は多い計算になります。

なぜでしょうか?おそらく、1つの理由は日本の自動車交通の多さにあるのではないでしょうか。以前「香港の自動車保有」について紹介しましたが、人口比で日本の方が8倍も多く所有しています。つまり、もし自動車一台あたりで考えた場合は、香港の方がかなり高い確率で事故がおきるということになります。逆に考えると、香港はマイカーではなくて公共交通を利用している割合が高いので、あまり事故に会っていないとも言えます。

私自身は自分で運転はしないため、このような意見になるのかもしれませんが、マイカーでの交通は、二酸化炭素を排出して地球温暖化を引き起こしているだけではなく、自身の死へのリスクも高めていると思います。ですので、私はこれからもずっと「バス派」で通すつもりです。

<参考>
警察庁 交通事故発生状況
http://www.npa.go.jp/toukei/koutuu1/home.htm
Hong Kong Traffic Accident Statistics
http://www.hyd.gov.hk/misc/rsc/trcas/trcas.htm

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