未完の世界 Imperfect World

アーティスト佐々木久枝のブログ
自身の作品、生花と墨象を融合させたアートについて紹介。そして時々日々のこと。

水木しげる「フランスの妖怪城」

2020-02-06 16:33:42 | 日記
水木しげるが「シュヴァルの理想宮」について描いていた本を見つけました。
実際行っていたようです。

「東西奇ッ怪紳士録」より





なんかうれしかった。

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一足早く

2020-02-04 17:21:26 | 日記
井の頭公園を散歩していたら、一足早く桜の花が咲いていました。
今年は暖冬だからかな?



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過去の展示で思うこと

2020-02-03 18:01:36 | 日記
最近ふと思いついてinstagramで自分のアカウントとは別に、自分の作品のみのアカウントを作りました。
過去の作品を少しずつアップしているのですが、過去に制作した作品を探しながら、こんなの作ってたんだなあと振り返って見ると、懐かしく楽しい作業です。
作品は全てカメラマンさんに撮影してもらっているわけではないので、展示した状態の写真しか残っていないものもあります。


2014年、NYでの個展の写真です。




展示した時の写真を探して今見てみると、作品として酷いものもたくさんあって、アイタタタな気持ちになりました。
当時は一生懸命やっていたのだから、良しとはしましたが。

私は昔からなぜか海外に行って何かしたいという気持ちが強くかったのですが、若い時はお金もなかったし、何よりも海外に行く勇気もなかったので、悶々としておりました。
しばらくして少し生活に余裕が出てきた後、以前からやりたかった英会話を習い始め、英会話学校の先生たちの自由な生き方に触発されて、海外でアート活動をしてみたいと思い立って、間に入ってくれる人を探して、2012年、NYで初個展をしました。
アート活動をし始めて日が浅かったのですが、橋を叩かないで渡るタイプなので、自分の未熟さはあまり気にしないで突っ走りました。
もちろん無名ですから、展示では通りがかり人たちや、ギャラリーの知り合いの人がパラパラ来るだけ。
作品も売れません。
でもあまり気にしませんでした。
NYで展示できたことが何よりも嬉しかったのです。

その後数年で、2回NYで個展をし、パリでも1度個展をしました。
海外でのグループ展も色々と参加しました。
当時は色々やりながら、知り合いや、先生から(やんわり)批判されて凹んだり、知り合いのアーティストたちの活動を見て、私ももっとやらなきゃと焦っていたのです。
周りに左右されてしまい、いい作品ができるはずがありませんね。
だんだん苦しくなって、何も作りたくなくなりました。
自分自身の軸が脆かったのだなあと今は思います。

そのときはそんな精神状態で活動をしていましたし、失敗の方が多いくらいですが、何一つ後悔してはいません。
まがいなりにも展示の実績を作れましたし。
今は海外でのグループ展に自分のペースで定期的に参加しています。


『食べて、祈って、恋をして』の著者のエリザベス・ギルバートがTEDのスピーチで、なかなか作家として芽が出ない時、「作家をやめるつもりはない、家に帰るんだ」と自分に言い聞かせて執筆を続けたそうです。
この家に帰るというのは実家?に帰ることではなくて、小説を書き続けることを指しているのだそうです。

エリザベス・ギルバート: 成功と失敗と創り続ける力について


それを聞いていてハッとしました。
自分自身の中に拠り所となる「家」がないと、外の世界に翻弄されて自分を見失ってしまうのだなと思いました。

今の私はまだまだ未熟だけど、以前より私自身の「(心の)家」は少し出来上がってきたように思います。
前よりは進歩したかもしれません。

そろそろ海外で個展もしたくなってきました。
実現するぞー!

もしよかったらinstagramをみてくださいね。
フォローも大歓迎!
作品のみ: hisaesasaki_artwork
個人のID: hisaesasaki




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ガレット・デ・ロワ

2020-02-02 15:18:27 | 日記
昨日はフランス語のレッスンの日。
いつも通り、大恥をかきつつ、普段使わない脳みそをフル回転していました。

今、行っているフランス語の学校には小さなカフェがあって、コーヒーや軽食やお菓子など、授業の合間に買ったりしています。
昨日は、「ガレット・デ・ロワ」を発見!

「ガレット・デ・ロワ」とはフランスで1月6日に「公現祭」という日で、それをお祝いして食べるお菓子だそうで、今では1月中に食べられているそうです。
「ガレット・デ・ロワ」のお楽しみは、パイの中に「フェーヴ」と言う小さな陶器のお人形が1つ入っていて、それがあたった人はその日王様になってみんなから祝福されるのだそうです。お店では紙でできた冠もセットで売られているようです。
日本でも最近よくパン屋さんなどで売られているのを見かけるようになりましたが、さすがにパイを1ホール買う気にはなれず、でもいつか食べてみたいと思っていたところでした。

そしたらフランス語の学校のカフェでカットした「ガレット・デ・ロワ」が売られていたので、つい購入。
そして持ち帰ってお家でいただきました。
こちらです。


サクサクしていて、アーモンドクリームがさっぱりしていてとてもおいしかったです。
2個ぐらい食べられそうでした。

肝心のフェーブ(陶器のお人形)は、入っていませんでした。
何かいるぞ!と思ったら、アーモンドの粒…。残念。

でも、いつか食べてみたいと思っていたものを食べることができて大満足でした。




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薄い墨の色

2020-01-30 18:39:52 | 作品
今から15年ほど前、デザインの仕事に筆文字を取り入れようと、書道教室に行き、そのまま10年近く通いました。
書道教室といえども、とても自由な形の教室で、和気あいあい当時は楽しく通っていました。
そんなに長く通ったとはいえ、私自身は古典の臨書が上手くなったわけでもありませんし、美しい字が書けるようになったわけでもありません。
教室も自由に書いていいスタイルでしたし、私の性格に合っていたのだと思います。
私の根っこはきっと自由なものを欲していたのだと思います。

書道を習ったと言うのだから、美しい字くらいかけなきゃいけないかなと思ったこともあるのですが、あまりそこに興味を持てず、わけのわからない抽象画を書いていました。
当時は生け花を習っていたので、その時に墨で書いた抽象画と花を組み合わせることを思いついたのです。
そこから今に至ります。

ずっと墨象と花の組み合わせで活動していたけれど、私はなぜ墨を使っているのだろう?と、疑問を持つ瞬間が幾度もありました。
アートはどちらかというと、西洋の方が好きですし、カラフルなものも好き。
それではなぜモノクロのものを選ぶのか?
子供の頃から手習いとして書道をしていたわけでもなかったですし、墨を使う前提でアート活動をしまったので、何も考えずに制作していたからこうなっちゃったのだと思います。
このようなアート作品を作っているからといって、和のものが好きでなくてもいいとは思うのですが、書道も生け花も習ったくせに、どう言うわけか和のものはあまり興味が持てず。
他の画材を試してみましたが、あまりしっくりこず。

しかし、数年前、この作品を作っている時に、ハッとしたのです。



書いた墨象作品をぼんやりと眺めていたら、薄い墨のぼんやりとしたグラデーションや痕跡に、心が洗われるような気がしたのです。
自分の作品でそれを言うのもおかしいのですが、心のトゲトゲが溶けていくような感覚になりました。
あぁ、これだったのかと。

他の画材にもそれぞれ持ち味があるとは思いますが、私は淡墨で画仙紙に書いた時の色とにじみのグラデーションがたまらなく好きなのだと気づきました。
淡墨のグラデーションは、生まれ育った地域の冬の情景、私にとっての原風景を思い起こさせます。
雪国出身でありながら、今だに寒いのと曇天や雪は好きではありません。
好きではない原風景ではあるけれど、何か記憶を呼び覚ますものでもあるのかもしれません。


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