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鯛茶漬け

2017-05-30 10:52:15 | 日記
瀬戸内地方は雨が少ないです

そのなかでも岡山県は、年間降水量が1143ミリ(2014年)で46位。最下位の年もあります。

年間の快晴日数も多く、雨のイメージがきわめて薄いです。

そこでできたキャッチフレーズが「晴れの国」

その恵まれた日照で育つのが名産のモモやブドウですが、岡山県には他にも美味しいものが多いです。

しょうゆ漬けにした鯛の刺身をごはんの上にのせ、わさびと海苔を添えてお茶漬けにする「鯛茶漬け」もそのひとつ。

鯛は瀬戸内の名産ですが、鯛茶漬けを最初に食べたのは岡山藩主の池田光政。

光政は緊縮財政で藩政を確立した江戸前期の名君で、その質素な家風は「備前風」として知られています。

質素な家風に鯛漬けなどなじまないように思えますが、これにはわけがあったのです。

実は光政は大変な美食家で、鯛が食べたくて仕方がなかった。しかし、質素倹約を下々にきつく言い渡している手前、食べるわけにいかない。

そこで思いついたのが茶漬けでした。いかにも質素に茶漬けを食べているように見せながら、こっそり鯛を食べていたのです。

この頭のよさ、言い換えれば「ずる賢い」ところは岡山県の県民性なのです