Hiroyasu-kingの体験記  裏読み思考で社会を暴く、真理不尽の違法許さず! 遊び心で一刀両断 是非に及ばず

ヒロヤスキングの穴馬指南奮戦記から、社会の真相に迫る裏読み体験談 
官僚国家の罠 国民は家畜じゃないよ!主権在民だよ!

穴馬検索シートの誕生

2008年02月19日 21時44分54秒 | 大穴馬券.お宝馬券.百万馬券.大当たり

             穴馬検索シートの誕生

 

 

電卓による穴馬検索は時間的にきついものがあった。 

仕事の合間を縫っての競馬では時間に追われる。 

穴馬検索は主に夜の仕事になっていた。 

毎日のように5~6時間は競馬新聞と睨めっこの日々が続いた。 

古新聞を引っ張り出しては数値を電卓で計算した。 

一レースの穴馬数値を出すのに2時間はかかる。 

それでも全ての出走馬を検索する事はできない。面倒臭くもなってきた。 

それでも穴馬検索によって浮上した穴馬が、馬券に絡む度に疲れは吹っ飛んでしま

った。 

金を手にする度に意欲は湧いてきた。 

いつしか気がつけば、穴馬数値の無いレースは予想が成り立たなくなっていた。 

競馬新聞を見ても穴馬が探せない。 

穴馬数値の無いレースでは何を買ったらいいのか、全く予想が成り立たない状態に 

なっていた。 

何とかもっと楽に穴馬検索ができないものか。 

「パソコン入力ができれば楽になるのになー」  そんな思いを抱きながらもパソコン 

は覚えようともしなかった。 

すでに時間がたりなくなっていた。  毎日のスケジュールに追われていた。 

そんなある日の事、女房がパソコンを習いたいと言い出した。 

俺は内心大きな期待を持った。 

「それは良い事だよ、これからは何があってもパソコンが必要だよ。覚えたら俺にも 

教えてくれよ」   俺は大賛成した。 


女房は年賀はがきをパソコンで作りたかったようだ。 

俺にとっては、動機は何でも良い、覚えてくればパソコンで穴馬検索ができるかもし 

れない。 

全ての出走馬を穴馬検索できるようになる。 

大きな期待となって全面的に応援をした。 

女房がパソコンを習いだしてから数ヶ月がたっていた。 

2005年の暮れには年賀はがきをパソコンで作っていた。 

だいぶパソコンも身についてきたようだ。 

俺は女房のパソコンをいじりだした。 

最初にアルハベットの位置を覚えた。 

パソコンの練習に射撃練習が入力されていた。 

指を慣れさすために、毎日、時間を割いては射撃練習を続けた。 

いつしか文章は全てパソコンで打つようになっていた。 

ワープロは昔から使っていたけど、文字探しに時間が掛かって、精神的に苦痛に感 

じていたのだ。   追い詰められた時しか使わなかった。 

射撃練習のおかげで指使いの基本が身に付き、簡単に文字が打てるようになって 

いた。 

「俺もそろそろパソコンを習うか」  と女房に相談した。 

女房と同じ先生に習うことにした。   女房はエクセルを習っていた。 

俺は仕事上の事もありワードから習った。 

とりあえず、文章の作成能力をアップしたかったからだ。 

女房のエクセルで覚えた知識を垣間見て相談をした。 

穴馬検索シートの作成を相談したんだ。 

シートの構成は既に俺の頭の中ではできていた。 

とりあえず表を作成した。  次に計算式を入れた。 

俺の作った方程式を全て入力した。   入力方法も覚えた。 

出来上がった穴馬検索シートにデーターを打ち込んでみた。 

数字が簡単に出てくる。  凄い!  感動したね。 

出走馬の全てを検索することができた。 

これで穴馬探しは楽になる。   検索漏れも無くなる。 

期待は大きく膨らんだ。  電卓での検索が嘘のようだった。 

一瞬にして数字が出る、解かっていても嬉しかった。 

方程式をいじって微調整も簡単にできる。 芝、ダートを問わず簡単に対応できる。 

検索能力が数倍アップした。  

さっそく、過去の大穴馬券のレースを拾い出して、穴馬検索シートにデーターを入力 

してみた。 

大穴馬券の穴馬が高数値を弾き出していた。 

競馬新聞では選択できない穴馬が、検索シートでは浮上した。 

思ったとおりだった。  俺は確信した。 穴馬検索シートは穴馬を捕らえている。 

穴馬検索シートの穴馬は大穴馬券をプレゼントしてくれる。 

競馬新聞では分からない穴馬を浮上させてくれる。 

過去の的中させた穴馬券には根拠があったのだ。 

穴馬検索シートの効果は絶大だった。 後はいかに信じて買えるかだけだった。 

穴馬検索シートの穴馬が絡めば、大穴馬券になると信じていても心は揺らいだ。 

人気馬に押されて心は揺れる、無印の大穴馬を買うときは怯んだ。 

とても買えそうも無い穴馬が高数値で浮上するのだ。 

穴馬数値に慣れるまでには、暫し、大穴馬券を落とすこともあった。 

揺れる心は簡単に解消された。 

大穴馬券を次々とゲットすることで、揺れる心は大きな自信へ変わっていった。 

穴馬を買うことは楽しみへと変わっていった。 

2006年の2月頃から穴馬検索シートによる快進撃が始まった。 

穴馬検索したレース数が増え、穴馬券の的中レースが倍増した。  

一週間で大入り袋を2回も手にすることもあった。 

ブログ予想を開設するに至る、6ヵ月前までのことである。 

アジュディイミツオーの喜びを再び味わうことができた。 

単発ではなく、コンスタントに次々と大穴馬券的中の喜びを味わうことができたよ

いつしか競馬名人の胸中に浸っていた。 

売上の2~3割りは俺のもの、大穴馬券をゲットする度に思った。 

穴馬検索シートができたらパソコンの勉強は進まなくなってしまった。 

穴馬検索の量が増えて時間が無くなってしまったのだ。 

過去のデーターを蓄積してパソコンにストックした。 

方程式を微調整して穴馬数値を分かりやすく工夫した。 

ハンデを計算できるようにした。 

競馬場の馬場差も考慮した。 

地方競馬のダートだけを追い続けた。 

しかし、土日になればJRAが始まる。  我慢できなくなった。 

JRAのダート競馬の穴馬検索シートを作り上げた。 

芝のデーターも打ち込み穴馬検索シートを作った。

 JRAのダート競馬にはすぐに効果があった。 

芝は改ざんの余地が残されていた。 

穴馬検索シートが出来上がってみると改めて感じた。 

JRAのハンデキャッパーは凄いとね。 

穴馬検索シートで検索した数値にハンデの数値を計算すると、穴馬数値が並んでく

る。 

ハンデで穴馬指南馬が浮上してくる。  

凄い!  ハンデキャッパーの見立ては凄い、穴馬数値を見ながら感嘆したよ。 

穴馬検索シート誕生の秘話だよ。  おかげでパソコン操作が身についたよ。 

文章がこんなに楽に書けるとも思わなかった。 書くことが苦痛でなくなったよ。 

俺は字が下手だった、したがって書くのが苦手だった。 

公的な文章を作るときはワープロを使っていた。  

片手で一文字ずつ拾っては打ち込んでいた。  

A4サイズの用紙を埋め尽くすのに一晩徹夜で書き上げていた。 

苦痛の思い出しかない。 目は霞み、文字を探すもどこしさにイライラがつのった。 

射撃練習が効果的だったのかな、文字探しはしなくなった。 

文章を書くのが実に楽になった。  これも競馬のおかげだね。 

穴馬検索シートを作り上げて、電卓とペンから開放されたよ。 

3~4年電卓計算で穴馬検索してたことを考えると夢のようだよ。 

穴馬検索シートはまだまだ改ざんの余地がある。  

馬場差をもっと正確に調整する必要がある。 

馬場に合わせた計算方法を調整する必要がある。 

今の計算方法は、中山、阪神、京都、中京、小倉競馬場には効果がある。 

直線の長い、東京、新潟競馬場には少し弱い。 

競馬場ごとに、穴馬券のレースデーターを集めて特徴を掴み、数値に反応するよう 

に調整する必要がある。 

10万馬券の的中配当金総額が、一億円達成を果たしたら、少し時間を頂いて整理 

をしたいと思っているところだよ。 

予想サイトを休まないとできないことだよ。  時間が足りないんだ。 

穴馬検索シート誕生秘話でした。


大穴馬券の演出  

2008年02月17日 10時10分26秒 | 大穴馬券.お宝馬券.百万馬券.大当たり

アジュディイミツオーのダービーから数ヶ月がたった頃、相変わらず電卓による穴馬 

検索は続いていた。 

穴馬は穴馬券をプレゼントしてくれたが、収支はとんとんの成績だった。 

一進一退の成績でチグハグな馬券勝負が繰り返された。 

穴馬検索しなかったレースで穴馬が大穴馬券を出している。 

選択したレースが固かったり、穴馬数値を検索しなかった馬が走ったりしていた。 

俺は、前半のレースを捨てて、後半のレースから2,3レース選んで穴馬検索をして

いた。 

レース数を減らして穴馬検索する馬の数を増やした。 

選択したレースが荒れれば取れる。穴馬券の取りこぼしを少なくすることができた。 

穴馬券の的中率はアップした、しかし、なぜかメインレースの的中率が悪い。 


メインレースは穴馬数値が拮抗してしまう、狙い馬が上手く選択できないのだ。 

この頃はまだハンデを上手く穴馬数値に考慮できなかった。 

俺はメインレースを捨てることにした。 

前半の多頭数のレースからも穴馬検索をすることにした。 

前半でよく出る大穴レースを狙うことにしたのだ。 

これは効果があった、穴馬検索は下級条件のレースに抜群の効果があった。 

穴馬数値が極端に出る、穴馬の選択が楽だった。無印の馬に高得点が出る、効率 

よく絡んでくれる。 


穴馬券の的中率が更にアップした。20~30万の穴馬券が簡単に出る。 

2004年の10~12月にかけて穴馬券ゲットの快進撃が続いた。 

前半の早いレースの方が儲かる、後半は儲けにくい。 

こんな気持ちで馬券勝負をしていた。  しかし、早いレースはデーターが足りない。 

日によっては3レース分のデーターしか記載されていない。 

データー不足で穴馬数値が検索できないレースが多い。 

古い新聞を取っておいてデーターを遡って穴馬検索することを繰り返した。 

大変な時間と労力を費やすことになった。  しかし、効果は絶大だった。 

過去のデーターで検出された穴馬数値の高い馬は良く走った。 

絡めば大穴馬券をプレゼントしてくれた。俺はデーターを書き残すことにした。 

日付毎に穴馬数値の高い馬の記録を残した。 

レースの度に過去の穴馬数値が高い馬かチェックした。 

この方法が競馬新聞から検索できない過去の狙い馬を思い出させてくれた。 

競馬新聞の成績は大体5レース分しか載っていない。 

誰も調べない限り過去のデーターは見えない。 これが人気の盲点になっていた。 

過去5日分の成績が悪ければ人気は落ちる。 

一般的なフアンは実力馬と思っていても買えなくなるのだ。 

力のある馬は4~5回とぼければ走る時期が来る。 

休養明けの馬はいきなり走るか、4~5戦目で走る。 

競馬新聞の馬柱を2桁着順で埋め尽くしてから走り出す。 

休養明けの2、3戦目が狙いではない。  JRAとはパターンが違う。 

2桁着順を見せつけて不安をつのらせ、フアンを十分に脅してから走る。 

過去のデーターを見なければ馬の能力が判定できないのだ。 

穴馬数値をストックしたデーターは、競馬新聞では見えないデーターとして穴馬を教

えてくれた。 

これは効果があった。人気を操作するために競馬新聞が、意図的仕組んだからくり 

ではないかと思ったよ。 

それとも、穴馬は競馬新聞の掲載サイクルに合わせて勝負してくるのか? 

どちらか解らないけどね、不思議と結果がそうなっている。 

時間と労力を積み重ねながらも、大穴馬券の的中はコンスタントに実現することがで

きた。 

2004年の10月頃から穴馬券的中の快進撃が始まった。 

平均一日に6レースの穴馬検索をして2本の穴馬券を的中させることができた。 

当てた金額が多ければ儲かる。押さえ馬券でしか取れなければ赤字となる。 

一開催5~6日として2~3日は儲けることが出来る。 

一週間でトータルは大きな黒字となっていた。 

固い馬券が続く日は儲からない、荒れる日は儲かる。 

一週間のデーターを取れば不思議と傾向が出てきた。 

2、4日目は荒れる日が多く儲かる日が多い。 

1(初日)、3、5日目(最終日)は固い日が多い。 

穴馬券の出る日は、火、木曜日が多いのだ。 

初日と最終日は不思議と大穴馬券が一本出て後は固い馬券の結果が多い。 

月、水曜日は職種によっては休日となっている。 

当然、他の平日よりも馬券は売れるはずだが、何故か売上の多い日は固い馬券が

多い。 

あまり荒れないのだ。  穴馬が売れて低配当になる現象も起きる。 

地方競馬は多頭数で荒れそうなレースほど固く納まることが多い。 

売り上げの多い日に穴馬券が出て面白くすると思っていたら間違いだった。 

逆に固く納まったり、穴馬馬券だと思えば配当が異常に低配当だったりする。 

これは馬券で儲けている人達の意図が働いていると思った。 

売上の多いレースでないとデキレースの旨みがないのかもしれない。 

理由は定かではないけどこの傾向は覚えていた方がいいよ。 

荒れる日は俺の儲けた曜日のサイクルと一致しているよ。 

昔、調べたデーターではJRAは荒れる日は1、2、7、8日目だった。 

4、5日目は固いレースが多い。      中休みになる。 

3、6日目は程々に荒れる。     固い馬券とミックスの日だ。 

初週と最終週は荒らしてフアンを引きつけ、中日は固く納まるの傾向だったよ。 

最近はデーターをとってないから分からないけどね。 

穴狙いは荒れる日を狙って馬券を買ったほうが効率は良くなるからね。 

傾向だけは認識していたほうが良いよ。 

俺はこの荒れるサイクルを意識して、穴馬狙いをすることにした。 

月、水、金は穴馬から一番人気に絡めて紐馬を選択して買う、押さえに人気馬2頭

を絡めて穴馬に絡ます馬券を買う。 


火、木は10万馬券が出ると期待して一番人気が消えた馬券を買い足した。 

穴馬指南馬を2頭絡めて紐は総流しする馬券、穴馬指南馬から3,4番人気に絡ま 

せて紐は総流しの馬券などを意識して買った。 

一番人気が消えた馬券、これが何十万馬券になった。 

基本的には人気馬と穴馬指南馬で買うのがベストだが、配当的には5~7万前後の

馬券となってしまうからね。 

この頃は船橋、浦和競馬は買わなかった。  買う気にもなれなかった。 

固いレースが多く配当が悪い、荒れたと思えばつかみどころがない。 

メチャクチャな荒れ方をするからだ。  無印の馬が1.2番人気になる。 

変な現象が起きる。 とても信頼できる競馬ではなかった。 

平均的に荒らして、大穴馬券を提供してくれる大井、川崎競馬だけに絞ったよ。 

大井、川崎の大穴馬券は魅力的だった。  100万馬券がポコポコと出る。 

金を手にする度に自信が湧いてくる、外れても恐くない。 

次は当たると期待が持てる。面白くてすっかり大井、川崎競馬のフアンになってしま

った。 

JRAは面白くない、そんな気持ちなって、土、日競馬は気が抜けてしまった。 

2004年の10月頃から競馬の儲けをカウントし始めた。 

100万以上の払い戻しは封筒がもらえる。 俺はその封筒を記録に残した。 

最初は、なんとなく古新聞と一緒に残していた。  

大金を手にした記憶を楽しんでいたのだ。 

2005年の3月までには封筒が7枚になっていた。 

2005年の6月までには封筒が12枚になっていた。 

一開催で封筒を2枚手にすることもあった。 大入り封筒を手にすることもあった。 

穴馬検索の穴馬探しは順調に成果を上げていた。 俺は自信を深めていた。 

まるで競馬銀行にお金を下ろしにいってるような気分だった。 

負ける日もある。 しかし、一開催のトータルでは必ず取り戻す。 

外れた後は大穴馬券への期待が膨らんだ。 固い日は儲からない。 

明日は荒れる、こんな期待を持って競馬に臨んだ。 

競馬の儲かるサイクルが見えてきた。 前記の通りのサイクルがあった。 

大穴馬券は演出されている。 競馬フアンを惹きつけるためには必要なんだ。 

パソコンによる穴馬検索シートが完成する一年程前までの経過である。 

 


高本公夫の競馬本との出合い

2008年02月11日 23時33分52秒 | 大穴馬券.お宝馬券.百万馬券.大当たり

高本公夫の競馬本との出会いが競馬に対する考えを大きく変えた。

競馬に八百長はないと若い時は信じていた。

おかしいと思っても競馬は公正におこなわれていると信じていた。

どうしたら競馬が上手くなるだろう、万馬券はどうしたら取れるだろう、いくら考えても判らない。

 競馬本でも読めばヒントがあるかもしれないと考え書店に行った。

そこで出会ったのが高本公夫の本だった。 初版らしく衝撃的なことが山ほど書かれていた。

最初の本では、すべての裏話が書かれているかのように力が入っていた。

調教師の談合の実態から、八百長競馬の手口等、正に競馬会の裏の実態を克明 に記載した暴露本だった。 

今から30年程前の話である。

うそだろ、信じられない、読めば読むほど驚いた。 競馬を見る目が変わってしまった。

 読めば読むほど信じられた。

競馬は八百長、競馬会は閉鎖的な談合社会だと思い始めた。

競馬は八百長と決め付けて競馬を見ると辻褄が合ってきた。

人気馬が消える、穴馬が突然走る、不自然な流れの中で万馬券が出る。

穴馬の激走はなかなか見抜けない。 

人気馬の負けパターンは段々見えてきた。

負ける時はスタートして後方につける、直線まで仕掛けを遅らせて最後に追い出して届かずの負け方、4,5着まで健闘すれば疑われない。

勝つときは4,5番手の内側に付けて、コースロスもなく楽をしている、直線で早々と抜け出し楽勝する。        

不思議とコースも開き、邪魔されることもない。

勝つときは、いつも最後方から直線で一気の追い込み馬が、2,3番手につけて楽勝するなんてレースは何度もある。

大穴馬券は人気馬が消えることが一番簡単な八百長レースになる。

人気うすの馬に勝たせることよりも、人気馬が消える八百長が一番成功率の高い八百長競馬になる。

人気うすの馬に禁止薬物を使って勝たせるなんて昔の手法、今では通じない。

 騎手の田原が調教師になって絡んだ八百長事件は、新しい手法で巧妙なものだった。 

ハイテク技術を使ったけどばれたよ。  田原は調教師をクビになった。 過

去に八百長に絡んでクビになった調教師はたくさんいるよ。

最近は聞かなくなったね ある意味では公正に見えるのかもしれない。

捕まるような手法は減ったということだよ。

大穴馬券を演出するなら人気馬がとぼける、これなら調教師の指示で騎手が実行できる。  

これは騎手が上手く消えれば問題にならない。 

まずは出遅れからだよ 人気馬のレース内容を見れば八百長かまともな競馬かがよく判る。

騎手の動きでもよく判る。  

消えるときは勝てる位置に付けようとしないよ 。

レースがすべて八百長とも言えないよ、まともなレースもある。

まともなレースは固いレースが多い。

着順の上位馬が人気サイドの馬ばかりなんて結果はよくあること。

馬の実力通りに走れば固い馬券になるのが当たり前、穴馬券が出ること事態が不自然なことだ。

 強い馬が勝って当たり前だよ 競馬は八百長と言わないまでも、穴馬券にはシナリオがある。

競馬は演出されていると考えれば面白い。

調教師の人脈を調べたことがあるよ、上位20厩舎の人脈だよ。

 派閥があるんだよ、騎手は調教師の兵隊だよ、絶対逆らえない。

相撲社会と同じだね、閉鎖社会は縦の階級が絶対なんだ。

調教師にも派閥があった。 

師弟関係、騎手から調教師になった経歴などをみると派閥の上下関係が見えてきた。 俺

はこう考えた、派閥で思い通りのレースを仕掛けてくれば八百長?は簡単だとね。

レース毎に登録してきた厩舎の派閥チェックをしてみたよ。

一つのレースで同派閥の厩舎がずらりと揃って登録してるレースがある。

登録馬の7割は同派閥で後の3割は遠征馬だったり、他派閥からパラパラと単独で登録されてた。

3割は数合わせのお付き合い登録ともとれたよ。

当然、レースの主導権を握っている派閥から勝ち馬が出る。

ただしね、人気馬とは限らないよ、穴馬券が出せる競馬になってるからね。

禁止薬物に頼らなくても、階級制度のしっかりした談合社会では自由にできるよ。

 穴馬券が出てこそファンは競馬に魅了される、固い馬券ばかりではファンは離れて しまう、一攫千金の夢がなくなる。

ファンは欲に釣られて惹きつけられる。 競馬には演出は必要なんだ。  

ほんの一部の人がその情報で儲けているんだよ。

穴馬をいくら隠しても隠し切れないのが馬の能力だよ。

一度能力を発揮したレースを検証すれば馬の力がわかる。

俺は穴馬検索シートで馬の能力をチェックしてるんだ。 

穴馬数値の高い馬が能力の高い馬だよ。  

穴馬券を演出する種馬だよ。

穴馬券を演出するには、もともと勝てる能力がある馬でないとできないよ。

負けて、負けて、2桁着順を繰り返し、人気を落としてから突然走る。 こんなパターンが穴馬券の演出になるよ。

八百長か? 演出か?  談合か?  単独か? パターンは様々だよ 。

数々のドラマがあってこそ競馬ファンは魅了される。

競馬社会の繁栄のためには、大穴馬券とドラマチックな演出は必要悪なんだ。

俺の考えは固まった。 高本公夫の本が俺の脳みそを揺す振った。  競馬を見る目が大きく変わった。

競馬を予想するときは、まともに走るか、八百長か、二つの角度から予想をする。

 キーポイントは人気馬の取捨だった。     

レース結果のデーターを集計した。 1,2番人気が勝つ確率は約30%だった。

人気うすの馬が1,2着する確率も30%だった。

それなら高配当の人気うすが絡んだ穴馬券を狙ったほうが良い。

高配当なら儲かるチャンスが膨らむからね。

こうして俺の徹底した穴馬狙いの馬券戦略が確立した。

穴馬から買うことは決めても穴馬探しは難しい、思考錯誤の繰り返しだ。

穴馬券はよく当たるようになっても収支は赤字、トータルで黒字にはなかなかならな い、的中率が悪いからだ。

穴馬を自信をもって買えない、恐くて心が揺れる。

様々な問題が解決されない。

もっと自信を持って穴馬を狙える根拠はないものか考えた。

穴馬探しの方法を模索した。 最初に考えたのが、厩舎は倒産しない、談合社会だからだ。

調教師の生活は破綻することはない。  

お金に困ってるということは聞かない。

そこで活躍している上位20の厩舎を選び、獲得賞金と3着までの入着回数を折れ 線グラフで追いかけた。

株の折れ線グラフと一緒だよ、低迷から上昇のポイントで注目した厩舎の出走馬をチェックした。

 厩舎の派閥をチェックした、勝たしてもらえる厩舎のチェックだ。

主導権を握った派閥厩舎のグループから穴馬を探してみる。  

 厩舎によってそれぞれ特徴がある。

人気馬で勝ってくる王道厩舎、穴馬で勝ってくる穴厩舎、厩舎の特徴に合わせて穴 馬探しをした。

厩舎のバイオリズムは効果的だった。 的中率は上がった。

それでも穴馬を買う自信は生まれてこない。

狙った厩舎のどの穴馬が走るか自身を持って選択できないんだ。 自信を持って穴馬が買えない。

常に半信半疑の心理状態で馬券を買った。

それでも馬複で万馬券を壱万円当てて弐百万位になったことは何度もあった。

そんな馬券戦略が20年は続いた。   的中率が悪い。  

何か良い方法はないか、常に考えていた。 思いついたことは直ぐに検証した。    

過去のレース結果に照らし合わせた。 そ

して見つけた方法がヒロヤスキングの母体となる穴馬検索方法だった。

 パソコンに入力して作り上げた穴馬検索シートだよ。

この穴馬検索シートの計算システムは穴馬が高数値を打ち出し浮上するようになった。

パソコンで時間を短縮して出走馬の全頭を穴馬検索が出来るようになった。

穴馬検索シートの誕生によって穴馬券の的中回数は飛躍的にアップした。

3連単で800万、400万の大型穴馬馬券は惜しくも取り逃がしたけど、穴馬検索シートは捉えていた。 

穴馬は穴馬数値が高かった。

穴馬数値の高い馬が絡んだ、250万、150万台、100万台、50万台の馬券は 次々とゲットすることができた。

 内容はヒロヤスキングのブログ予想に記載してある通りだよ。 現在も進行中だよ。

 俺は10万以上の配当馬券しかカウントしないよ。

10万以上の配当馬券の的中配当額しか加算しないよ。

H20年2月11日現在の配当金の総額は490日間で6736万円、的中させたレー スは198回だよ。

10万以下の配当の的中馬券は198×数倍にもなるよ。

うそか本当か、ヒロヤスキングのブログの記録を検証すればよく解かるよ。

 穴馬指南の予想記録をリアルタイムで記載しているよ。


配当金を下げた奴は誰だ!    

2008年02月08日 23時37分50秒 | 大穴馬券.お宝馬券.百万馬券.大当たり

アジュディイミツオーが勝ったダービーの配当を、8万円も下げた奴は誰だ!


俺は人事のように捉えていた。  
  

                   

俺は不思議だった。地方競馬でもダービーともなればかなり売れているはずだ。 

 

俺がオッズを取ったのは馬券を買う前のこと、買った後ではない。 

 

もしかしたら、俺が配当を下げたのかも、そんな疑いをもった。 

 

大穴馬券を的中させる度に売上が気になった。 

 

馬券戦略は既に3連単一本になっていた。3連単の高配当と効率の良さに魅せられ

ていた。 

 

3連単の当たり馬券はいったい幾ら当たっていたのか気になった。 

 

通常の3連単の売上は大井で3千万円~売れて4千万円だった。 

 

売上金が3千万のレースでは、配当が10万馬券とすれば当たり券の金額は総額で 

2万2千円程度になる。
 

一人で5千円当てる人が増えたら当たり券は2万7千円売れたことになる。
 

配当金は一気に2割程減になり、10万馬券は8万馬券になってしまう。 

 

大雑把な計算だけどね。 

 

アジュディイミツオーのレースでは、配当が23万円のオッズだったものが15万馬券

 になった。 

 

配当が8万も下がったことになる。 誰が原因か判ったよ、配当金には上限がある。

 

欲をかいて買いすぎても駄目なんだ。売上から逆算して当たり馬券を計算しないと

 ね。 

 

結局買い過ぎれば自分で配当を下げることになる、俺は配当金に影響を与えるよう 

になってから学んだよ。 

 

買う金額は程々にしないとね、配当金の一人締めなんてできないよ。 

 

効率が悪くなるよ、多くても配当金の2~3割程度で我慢しないとね。 

 

後で判ったことだけどね、配当が下がった理由が判ったよ。 

 

そう言えば、数年前、たしか船橋競馬で1200万円位の高額配当のレースが一度あ

 ったね。 

 

テレビでも大騒ぎになって話題になっていたよ。 

 

あるテレビでは出演者の皆が凄いねーて驚いていた。 

 

そしたらコメンターの一人がこう言ったんだ。 

インテリでギャンブルをしたことがない人だと思うけど、天の邪鬼な意見を言ったよ。

 

 

「その人は不幸な人ですね、100円ではなく千円当てれば1億2千万円になったの 

に、100円しか当てられなかったと言うことは、ある意味では不幸な人ですよ」 

と言ったんだ。   俺は思わず笑ってしまったよ。   恥ずかしい話だよ。 

テレビの画面でよくそんな馬鹿なことが言えたもんだとね。 

 

知識のない分野を無知のまま喋りすぎたね。 

 

単純に素直に、 凄いですねー!   で済ませばいいのにね。 

 

被ねって洒落たつもりが馬鹿なことを言ってしまった。  いい物笑いの種だよ。 

 

配当金が1200万円の馬券を当てた人は一人しかいなかったんだ。 

 

その人は払戻金を一人締めしたんだよ。 

 

100円で当てても1千円で当てても貰えるかねは1200万にしかならないんだ。 

 

100円で当てたから配当金が1200万円になった。

 

1千円で当てれば配当金は120万円になってしまうんだよ。 

 

競馬を知らないコメンテーターの馬鹿な意見だった。 

 

地方競馬では売上金が少ないので100万馬券が出れば、当たった馬券の総額は 

せいぜい2~3千円程度だよ。 

 

皆が100円で当てたとしても30人以内の人しか取れないことになる。

 

一人で千円当てた人がいれば残りは20人以内になる。 

 

100万馬券を1万円当てようと考えれば、配当を苛め過ぎるだけで利益効率が悪く

 なるんだ。 

 

外れるレースもあるからね、外れたときのマイナスが大きくなるよ。 

 

馬券を買う投資金額は売り上げを見ないとね。

 

  

       千葉競輪  236万円の配当を下げた奴は誰だ!
 

  

昔の話になるけどね、今から35年ほど前になるかな? 

 

俺が21歳位の時だけど、千葉競輪で236万円位の大穴車券が出たことがある。 

 

俺はまだ大学生だったけど仲間に誘われて千葉競輪にいったんだ。 

 

競輪場に着いたときが丁度7Rが始まる前だった。 

 

競輪場は超満員で大混雑をしていた。  車券を買う間もなくスタートを迎えたよ。 

 

人気選手は3番選手だった。 

 

当時は、5枠にトップ引きをする選手がいて、最後の一周まで先頭を走り、レースの 

 ペースをつくるんだ。 

 

普通は最後まで走ってもバテテ9着しか取れない。 

 

トップ引きの役目を果たすとレースをあきらめる、鐘が鳴ると1コーナーで止めてしま

 う。  トップ引きは手当てが出るんだ、賞金に在りつかなくても良いんだよ。 

 

だから、5-5のゾロ目車券は売れないんだ。   普通の人は買わない。 

 

そんな背景の中でレースはスタートした。 
 

トップ引きのペースでレースは進む、5枠のトップ引きの後ろには一番人気の3番選 

手が2番手に付けた。   レースは淡々と流れ、最後の一周で鐘がなったよ。 

 

カンカンカン、ペースが速くなった。    トップ引きはコースを譲り最後方になっ

た。 

 

人気の3番が先頭でスピードを上げた。

 

一コーナーを廻りかけたときに、事件が起こった。 

 

3番選手の後ろの選手が先頭の3番の後輪に前輪を引っ掛けたんだ。 

 

一瞬にして3番選手が転倒した。次々と将棋倒しが起こった。 

 

一列が一体となり、一瞬にして同時にパタリと倒れた。塀が倒れるかのようにように

 

見えた。  車列が乱れることもなく転倒した、じつに綺麗に鮮やかだった。 

 

その瞬間、ウォー、会場からは大きな怒号とも悲鳴とも言える声がこだました。 

 

全車落車と思いきや、最後方の選手が助かった。 

 

後方で勝負を諦めて、レースを眺めていた5枠の選手が、上手くよけて転倒を逃れ

 たんだ。     

 

将棋倒しを逃れた5枠の選手は慌てて走り出した。   一着になるチャンスだよ。 

 

それを見た5枠のトップ引きの選手は慌ててコースのほうに戻ってきた。 

 

トップ引きの選手はレースを止めて一コーナーの出口から退場する寸前だった。 

 

トップ引きはゴールを目指して必死に走り出した。 

 

2着賞金に在り付けるからね。  後は落車で全滅かと思えば先頭で倒れた3番選手

が、必死に起き上がって痛々しくもゴールに向かって走りだした。 

 

ゴールを通過した選手は5枠の選手2人と3番の選手だった。 

 

トップ引きが2着で車券に絡んだ。     5-5車券になった。 

 

会場からはどよめきが聞こえてきた。 

 

凄い車券だよ、10万車券だー、いや成立しねえよ、トップ引きを買う奴なんかいねえ

よ、100円戻しだよ、いろいろな憶測が飛び交っていた。

 

なかなか払戻金が掲示板に掲載されない。   どよめきの中でアナウンスが始まっ

た。 

 

払戻金をお知らせいたします、決定、枠番連勝単式、5-5、236、、、、万円。 

 

アナウンスだけで払戻金が発表された。 

 

電光掲示板には桁が足りなくて236万は掲示できなかったのだ。 

 

俺は236万車券のレースを目の当たりにした。   信じられない光景だった。 

 

あまりにも見事で綺麗な落車だった。   しかも最高配当金額のレースだった。 

 

誰しもが唸った。      あまりにも強烈な印象のレースだった。 

 

100%在りえないと思われた結果であった。 

 

翌日のテレビ、新聞では大騒ぎになっていた。 

 

当てた人のインタビューが載っていた。      もちろん匿名だった。 

 

身元を隠してのコメントだった。          236万を的中させた人は7人。 

 

一人で500円的中させた人がいた。       的中金額は1180万円になる。 

 

当時は建売住宅が600万円で買える時代、建売住宅が2軒も買える金額だった。 

 

500円も買う人間の気が知れない、誰しもがそう思った。 

 

コメントで当たり券を500円買った人の真相が語られていた。 

 

当時は車券売り場の窓口が4-5、5-5、5-6、6-6の窓口と並んで分かれてい

た。  窓口と言っても手が入るほどの小さな穴で、お金と券の受け渡しをする。 

 

小さな窓口に金を持って手をいれ、車券を受け取っていた。 

 

人気の窓口は込み合いあっちこっちから手が出る、押し合う、なかなか窓口に辿り 

つかない。 

 

当時の競輪ファンは多く、人が溢れて物凄い混雑だった。 

 

500円当てた人は、4-5か5-6の車券を買おうとして手を出したが、人に押され 

て流されて、間違えて5-5の窓口に手が入ってしまったらしい。

 

間違えて買ってしまったのだ。    なんとラッキーな人だろ。 

 

間違えて買ってしまった車券を見たときは、きっと悔やんだだろ。 

 

間違えて買ってしまった車券、それが大きな幸運をもたらした。 

 

とても信じられない話だった。    狙って取れる車券ではなかったのだ。 

 

他の236万車券を当てた人は6人、100円券で取っていた。 

 

夢の大穴車券で5-5の車券を買い続けた人もいたようだ。 

 

もし、500円券を買った人が間違えなかったら、当たり券は600円しか売れてない 

 

ことになる。     1100円が600円ということは単純に配当金は倍額になる。 

 

236万馬券は空前の432万馬券だった!  

 

配当を下げた奴は、幸運な間違えによって大金を掴むというドラマを演じた。 

 

強烈な印象の中での記憶だけど、記憶の間違いが多少あるかもしれない。 

 

金額も正確なものではない。 

 

しかし、千葉競輪で起きた最大の出来事であったことは事実だ。 

 

そしてそこに俺がいたことも。   大金を掴む現実に遭遇したことも。 

 

結局、俺は競輪を覚えきれなかった。  選手の連携がよく解からないから諦めた。 

 

人間の意志で、どうにでもなる競輪は八百長臭くて馴染めなかった。 

 

地元の選手が地元では年に一回程度しか走らないのでは、選手が覚えきれない。 

 

競馬の方が公正に思えた。 

 

競馬は八百長ではないかと疑うまでには20年はかかったよ。 

 

その後、競輪はやらなかったけど仕事の関係や、友達関係で競輪選手と知り合い 

多くの一流選手とも交流ができた。   選手から生の声で色々な話を聞いた。 

 

競輪は真面目すぎる、選手が可愛そうなほど公正にレースがおこなわれていると感 

じるようになった。     でも難しくて車券を買う気にはなれない。 

 

知り合いが年に一度位は地元で走る。 

 

応援方々競輪場に出向き、車券を買っても当たらない。 

 

競輪選手の知り合いができて20年にはなるけど、一度も車券で良い思いをしたこと 

はない。     お金を捨てるばかりだった。      競輪は難しいよ。 

 

だからファンが育たない。     システムが悪いから廃れるばかりだ。

 

昔は凄かった、236万馬券が11票当たっていたと言うことは2596万円の払戻金 

になる。逆算すると売り上げは一レースで3500万円は売れていたことになる。 

 

凄いね!  今の大井競馬の3連単の売り上げだよ。  貨幣価値が違うからね。 

 

当時の大学卒の初任給は4~5万円程度だよ。単純に4倍の価値はあったと言うこ 

とだよ。     凄いね!         幸運を掴む瞬間なんて誰もわからない。 

 

宝くじに当たったようなものかもしれない。 

 

競馬の3連単馬券には幸運を掴むチャンスがある。 

 

どこで掴むかわからないけど、100円で1000万の夢がある

 

   

 


アジュディイミツオーに乾杯!! 後編

2008年02月07日 22時45分09秒 | 大穴馬券.お宝馬券.百万馬券.大当たり

     アジュディミツオーに乾杯!!    後編  

 

 

車で帰宅を急ぐ中、俺は馬券を買った後の後悔と動揺をを思い出した。    

俺はオッズを見て、23万馬券に動揺していた。 

あの感覚はオッズを見たら馬券から16番を外してる、きっと地獄を見ただろう。 

またぞくぞくと寒気を感じた。 

いつしか車のスピードは上がっていた。 

高速道路を突っ走る、まずい! 事故でも起こしたら何にもならない。 

大金を持ってる以上、何事もなく無事に家に着くのが一番。 

スピードを落として左側斜線へ切り替え、安全運転にした。 

銀行強盗でもしたような気持ちだった。 

漫然と走る中、家族の顔が浮かんできた。 

この金を見せたら驚くな、なんて言おうかな。 

競馬で儲けたよ、そう言っても信じないだろうな。 

子供には見せられないな、説明ができない、そんな思いが交錯した。 

素直に嬉しさが味わえない。 

様々な思いが頭の中を駆け巡る。 

気が付いたら家に着いていた。 

現金袋を小脇に抱えて玄関を開けた。 

女房は台所で食事の支度をしてた。 

俺はとりあえず部屋に現金袋を隠した。 

我に返ってふと思った。 

馬鹿だなー、この程度の現金は仕事では何度も手にしたことがある。 

こんなに動揺したことはない。 

ギャンブルで得た金は特別な金、金額以上の興奮がある、まさに過敏反応をしてい

た。 

ふと、20歳代の頃を思い出した。 

当時の競馬場は人がごった返して賑やかだった。 

競馬の呑み屋はごろごろいるし、悪徳コーチ屋もうろうろしてた。 

一方的に話しかけてきて、当たると金を巻上げられる悪徳コーチ屋の話は山ほどあ

った。 

競馬の呑み屋はみんなヤクザで組単位の集団で来てる。 

危ない人間がゴロゴロいた。 

暴対法が成立するまではヤクザのやりたい放題。 

ギャンブル場では一番気を付けなくてはいけないことだった。 

当たり馬券の大口窓口に並ぼうものなら、たちまち人だかりになって大騒ぎ、 

仲間でも何人かいないと安心して払い戻しができない。 

狙われて金を取られた話は山ほどあった。 

今日の動揺は俺の深層心理の中に埋め込まれたトラウマだった。 

俺自身は金を取られたことはない。  だけど仲間が取られたことはある。 

常に気を付けていたことがフラッシュバックとなって俺の心を動揺させた。 

大金を当てた興奮が重なって過敏反応を起こしたんだ。 

自分の心理を思い出しては可笑しくなってきた。 

やっと大穴を当てた自信と嬉しさが込み上げてきた。 

体が火照っているような、焦点が呆けているような感覚の中でも、満足感に浸ること

ができた。 

 

女房からご飯ですよ、の声が掛かった。 

俺は嬉しさを隠しながらも、いつもと変わりなく家族団欒の会話を交わしていた。 

食事も終わり、片付けも終わり、女房と二人になった。 

女房に「チョット部屋においでよ」と声をかけた。 

女房に最初に思わず言ったよ。 

驚くなよ、銀行強盗をしたわけではないよ!  これを見てみろよ! 

俺はおもむろに現金袋を取り出した。 

袋を開けると逆さまにして札束を床に積み上げた。  どうだ、凄いだろ! 

どうしたの?   女房は叫んだ。 

競馬だよ、競馬で50万馬券を当てたんだ。 

だから言っただろ、驚くなよって。 

女房は、凄い! おとうさん凄い!本当なの? 

ただただ驚くばかり。 

俺は詳しく説明した。 

女房は札束を数えた。数え終わると不安げに戸惑いながら言った。 

おとうさんこれどうしょう?  

俺は答えた、とりあえずタンス預金だな。      どこにも出せないよ。   

こつこつ使うさ、神様のプレゼントだよ、ご馳走様でいいだろ。 

アジュディミツオーに乾杯!だよ。 

最初に飛ばした満塁ホームラン。 

確かな自信と大きな喜びを感じた思い出のレースでした。  

これ以後の俺の馬券戦略は3連単に変わった  

3連複の15万馬券は驚異的ではあったが3連単の醍醐味は衝撃的であった 

50万馬券を勝負馬券で取りたい。   確かな手ごたえを感じていた。 

後から配当金が8万円下がった理由が判った、後から記載することにする。