歴史に興味があるので、いままでのNHKの大河ドラマは大体見てきた。しかし見ながら
気になる点が多いので、ケチをつけながらであったが。去年の「江~姫たちの戦国~」
は運命に翻弄された三姉妹のドラマチックな物語であったが、やはり一年間続くドラマに
するにはやはり無理があったようである。時の最高権力者になった秀吉に対し、遠慮な
く言葉を浴びせるお江という、ありえないホームドラマ的演出にはついていけなかったが、
ドラマを一年間引き伸ばすためにはしょうがなかったのであろう。
次の年のドラマが「平清盛」と知ったときの感想は「何で?」というものであった。
後の源義経などに対するアンチヒーローであるし、平家物語の「おごれる平家は久しか
らず~」という文も思い浮かべた。やはり本当は戦国時代や、幕末の人物がドラマには
ふさわしいのであろうが、もう何度も取り上げられているので、マンネリになってしまって
いる。しかし源平合戦の前の時代は、今まで映画でも、小説でもあまり取り上げられて
こなかったため、歴史を考える上で空白になっていたので、この際それを知るためには
主人公をただ理想に燃えた人物に描こうと
する単純な姿勢には物足りなさを感じる。
来年は新島襄の夫人の新島八重の生涯
を描くそうであるが、今は何とも言えない。
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(今日の一曲) 「いつか見た夕日」 D-51
http://www.youtube.com/watch?v=dz4k3NRtcYk