1/6(土)21時からスカパー!サムライTVで放送された『Sアリーナ格闘JUNGLE』で、MCの和田良覚レフェリーが、谷川貞治FEG代表を明確に名指しして非難しました。毎週土曜放送で1時間番組。この日は新年第1回めの放送で、大晦日の2大イベント=Dynamite!/男祭り の全試合を振り返る、という趣旨でした。
で、問題部分の内容とは、、、
●こんなコメントで始まりました、、、
「新年早々、暴言吐いちゃおうかなー。
なんかねー、主催者が視聴率云々で私のレフェリングを批判しているって聞いたんですよ、えっ?谷川さん?」
和田レフェリー曰く、大晦日のDynamite!第10試合「ボビー・オロゴンvsチェ・ホンマン」のレフェリング、具体的には和田レフェリーのストップのタイミングについて、谷川Pが「あれは早過ぎたんじゃないか」と苦言を呈したらしい。しかも、その理由が、もっと長くやれば視聴率をとれた云々、という「谷川=視聴率至上主義者」を証明するような話。
●和田レフェリー、谷川Pを名指しして「それは納得いかない」と反論。
・・・(ホンマンの2発目のパンチを食らった)ボビーの目はとんでいた(ほぼ意識がない)。
残酷ショーを見せようと思えばできたけど、ボクの使命は選手を守ることですからね、ボクには視聴率なんか関係ないですから・・・と。
これに対してもう一方のMC小野寺力も「試合を観た時はボビーの顔が見えなかったから、ちょっと早いかなって思ったけど、リプレイのVTRでボビーの顔が映っているのを見たら、アレは止めなきゃダメでしょう」といった趣旨のコメントで賛同。
和田レフェリーが続けて
・・・「あとから前田日明さんとかまわりにいた人たちも、あれ以上やったら危ない!って言ってました。とんだ状態でホンマン選手の一撃を食らったら死にますよ。本当に大けがになるって。
それでもよかったら谷川さーん、またやりますんで言って下さい。ボクは反撃しますよー。命あってこの仕事やてますから、プライドをもって。」
と最後に自身のレフェリングには絶対の自信がある、プライドをもっている、と谷川Pにメッセージを送っていました。
その後、和田レフェリーは「あー、これでオレもうクビだな(=K-1で使ってもらえないな)」なんてオドけてたけど。
もうね、和田良覚を断固支持!
ちなみにネット(とりわけ2ch)で半狂乱状態で盛り上がっている(?)桜庭vs秋山問題について、突っ込んだコメントは聞かれなかったが、和田レフェリーのコメントは、、、
●この件についてまだ公式見解が出ていないので自分の口からは今は何も言えない
●ただ1つ言えるのは、サクが長年格闘技をやっていて、あんな行動をとったのは初めてだった、ということ。言えるのはそれだけです。
といった趣旨。
公式見解はどうせ玉虫色だろうけど・・・。
<1/7追記>
第9試合「山本KID徳郁vsイストバン・マヨロシュ」について、コメンテーターの熊久保英幸GBR編集長が次のようなコメントを述べていました。
●この試合でKID選手はマヨロシュ選手に6回程タックルを仕掛けられ、掴まれたのは1回だけだったがすべて足に手を触れられるものだった。
●この試合を観た山梨学院・高田裕司監督は「競技者は腰から下を攻防に用いることが出来ない」グレコローマンのマヨロシュ選手に、やすやすとタックルを仕掛けられているようでは、フリースタイルの選手としてはなってない、とKID選手に対して怒っていたとのこと。
KID選手が出場する「天皇杯全日本レスリング選手権」は1/26-28です。
*和田レフェリーが黄色のTシャツの下に着ている長袖Tは「FIGHTING NETWORD RINGS」のTシャツっぽいです。
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私はTVの前で「よく言った!」と思いましたね。
谷川Pは絶対言ってはいけないことを言ったわけだし、
和田レフェリーが怒り心頭になるのは当然。
他のレフェリーにもぜひ見習って欲しいスタンスだけど
一方で問題の核心は、主催者ほか方々から有形無形のプレッシャーが試合前までにレフェリーたちにかけられている可能性がある、という点かもしれない。
桜庭vs秋山戦を裁いた梅木レフェリーについても、もう気の毒としか言いようがありません、、、。
逆に、谷川Pは前回の桜庭vsスミルノバス戦に懲りてないみたいですもんねー
もう、TBSは悪びれる様子が全くないから性質が悪いですよね。
秋山サイテーです。
競技の質そのものを高めていった方が良いかと思うんだけどねぇ。
谷川Pの言動は、DMM.comでのDynamite!有料配信の宣伝なのでは?と思い始めた次第です。この男、かなりの策士ですぞ~。
>>ねこっちゃさん
TBSやFEGは最初っからこういう体質なのは明白でしたが、秋山選手に関しては、自分の意思で何かしたのか、まったくシロなのか、もうちょっと時間がかかりそうですね。
>>げっちゃん
問題の本質のもう1つが「良いものが必ずしも高視聴率をとるわけではない」という点ですね。もちろん短期的には、ですけど。
PRIDEと、まったく別の方向性を持っている、というのも「住み分け」という観点からは、いいかもしれませんけどね~。
何やら、夕方くらいからネット上の各所で「サク側から正式に抗議があった」に関する記事がことごとく削除される珍事が勃発したもよう。
スポナビ、GBR、Yahoo!掲示板、、、FEGこわーい
90年代半ばから後半ぐらいのK-1って、魅力的なコンテンツだったように思うんだけどね。総合の場合、グラップリングの技術は見る人を選んじゃうからねえ。
大晦日となると紅白歌合戦を見るような層(年輩者?)の興味をひきつけることが視聴率アップの早道、となるので、曙はホントそういう意味で不可欠な要因なんですなぁ。老若男女誰でも知ってるのは曙だもんな。
PRIDEも地上波とセットにしようとしていたのが、もはや現役ではないマイク・タイソンだし。
そんな喧騒の中で、須藤元気という稀代の名グラップラーが引退を表明するという残念なハプニングも。これもTVのせいか彼は入場パフォーマンスとトリッキーな動きばかり注目されますが、UFCでも2勝しているし実力は大したもの。まぁ、最近はスピリチュアルな方向に逝っちゃってますが(汗)。
http://www.youtube.com/watch?v=aIUWH-tuGGk
試合開始、立ち技の攻防の中、1分39秒あたりで、桜庭選手が秋山選手の左足にファーストタックル、テイクダウンが奪えず、再び立ち技の攻防となります。2分5秒あたりで桜庭選手の左ローキックが秋山選手の金的に当たり、試合が一度中断。このインターバル中に桜庭選手は、桜庭選手側にいた和田サブレフェリーに「体が滑るんですけど」とアピールします。
しかし和田サブレフェリーはこのアピールが強い主張がではなかったこともあり、秋山選手の体をチェックしませんでした。また梅木レフェリーをはじめ、他のジャッジ陣はこの時に桜庭選手からこのようなアピールがあったことは認識していませんでした。
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これを読むと、和田さん(って良覚レフェリーか?)も処分の対象の可能性大ですな。