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フェブラリーS(GI)調教診断

2008-02-21 22:30:35 | 調教診断
ブルーコンコルド8歳と思えない動き

【アンパサンド】△ フットワーク硬い
川崎の本馬場で単走を5ハロンから。直線でビシビシとステッキが入ると、右手前に替える。だが、前走同様に前捌きが硬い。そのために完歩が小さく迫力を感じない。

【ヴァーミリアン】○ 態勢整う
最終追いは坂路で単走。直線で僚馬が邪魔になり、進路を切り替えるアクシデントはあったものの、ラスト1Fで右ステッキが入ると渋太く伸びた。脚は高く上がっていたし満足のいく内容。時計の出る馬場とはいえ、攻め駆けしないタイプが半マイル52秒1-13秒6。右飛節炎で川崎記念を自重。その後は6日、11日(2本)に坂路、13日、17日にはコースで大きめを乗られ、14日と20日に坂路でビッシリやられてきた。厳寒期だけに順調さを欠いたハンデは想像以上に大きい。太め残りには注意したい。

【ヴィクトリー】△ 動き案外
DWで2頭併せの外を6ハロンから追走。ラスト1Fでビッシリ追われるも、重心が高くモッサリとした動き。逆手前のままだった。追走していたとはいえ、馬なりの併走馬に煽られた。いかにも不満で、昨秋のシャープな脚捌きまで至っていない。太めが残っているか。2月5日に帰厩。Gウッドで乗り込まれていたとはいえ、急仕上げは否めない。

【クワイエットデイ】○ 意欲的
角田騎手を背にCWで単走を6ハロンから。首を水平に使い、四肢を目一杯伸ばした柔らかいストライド。豪快な前捌きに比べると、トモの送りは甘い。この馬なりに順調に来ている。1週前にDWで長めをビッシリ追われ、この中間も意欲的。

【デアリングハート】○ 行きっぷりよし
最終追いはBで単走。3,4角は抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。ラスト1Fで追われると、逆手前のままシャープな脚捌きで余力を残してフィニッシュ。機敏だった。一戦毎に馬体が減り続け、1ヶ月以上実践から遠ざかっていながらコースで時計を出したのは16日と20日だけ。この中間は馬体回復を念頭に置かれて調整された。当日、プラス体重で出走できれば。

【ドラゴンファイヤー】○ ひと叩きして上昇
南Pで3頭併せの外を5ハロンから追走。直線で少し内へモタれるのを矯正されながらだったが、グンと重心を沈めて迫力のアクション。1週前にも絶好の動きを見せ、ひと叩きされて確実に上積みを望める。

【ノボトゥルー】○ 順調
坂路で単走。ワンペースの走りでメリハリは感じられなかったし、最後は脚が上がっていた。ただ、12歳馬ということを考えれば凄い。この馬なりに順調。

【ビッググラス】△ 動きモッサリ
大井の本馬場でフジノウェーブと併せ馬。ゴール前は筒一杯で完全に突き放された。モッサリとした動きで強調材料が見当たらない。前走で他馬と接触した際に外傷を負った。

【フィールドルージュ】○ 順調
坂路で単走。時計の出る馬場状態で半マイル53秒7-13秒1はいかにも物足りないが、攻め駆けしないタイプ。前脚を高く突き上げていたし、時計以上にシャープさを感じた。中2週で2本時計を出していれば言うことなし。

【フジノウェーブ】○ 不気味
大井の本馬場でビッググラスと併せ馬。ハミを取る集中力を見せ、掻き込みのフットワークで併走馬を突き放した。脚も高く突き上げ、まだまだ余力は残っていた。不気味。

ブルーコンコルド】◎ 動き絶好
幸騎手を背にDWで単走を5ハロンから。500㌔を越す雄大な馬体から繰り出す四肢を目一杯に使ったダイナミックなアクション。グンと重心を沈め、集中力を感じさせる絶好の動き。1週前同様、ゴール後も伸ばされた。いつもは坂路追いだが、この中間は2週連続してコースでやられてきた。いつもと違うパターンの攻め馬は逆効果になることが多いが、そこは歴戦の8歳馬。動じることはないし、良い意味で気分転換になったはず。衰えは皆無。

【メイショウトウコン】○ 順調
坂路で単走。時計こそ半マイル54秒2-13秒4と平凡だが、元々は攻め駆けしないタイプ。シャープな脚捌きだったし、毛ヅヤの良さが目立った。中3週で順調に乗り込まれているのは何より。長距離輸送で馬体が絞れれば。

【メイショウバトラー】○ 元気一杯
ジョッキー騎乗で坂路を単走。8歳馬だが、抑えるのに苦労するほどの行きっぷりで元気一杯。ワンペースの走りで切れは感じなかったが、半マイル51秒0-13秒2なら良い。苦手の冬場なりに良いデキ。

【リミットレスビッド】○ 脚捌きシャープ
坂路で単走。いつものように首を左へグイッと曲げる癖を見せるが、追われると真っ直ぐ走った。脚捌きはシャープだし、トモの送りも十分。時計は平凡もこの馬なりに良い動き。

【ロングプライド】○ サッと流す
ペリエ騎手を背にBで単走。終いをサッと流されると、四肢を気持ちよく伸ばしたストライドで、上手く首も使えていた。だが、スパッと切れる印象はなかった。

ワイルドワンダー】◎ 豪快
坂路で単走。全くの馬なりだが、ハミをグッと噛み抜群の行きっぷり。パワフルなフットワークでグングン加速。凄い伸び脚だった。調教の動きとしては文句なし。休み明けで8㌔減だった前走を勝ったことで反動が出たそうだが、この動きなら疲れの心配は皆無。ただ、実践に行ってもハミに頼りすぎる面があり、それが力みに繋がっている。この日の追い切りでもそれが伺えた。それが最後の案外な伸び脚に繋がっている。

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