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2022年は客観的な予想を心がけます。

JRAへのお願い

2012-01-01 22:55:33 | 見解
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年は結果と内容にこだわります。結果を出します。


12月31日付の日本経済新聞の野元記者の「競馬この一年-下」によると、JRAの平成23年度の売上は前年比5.5%減。東日本大震災で3月の中山開催が中止となり、3月中の電話・インターネット投票休止、関東地区、東北地区の競馬場・ウインズでの発売中止を考えると、健闘した数字ともいえる。実際、桜花賞終了時点では前年比18.3%減だった。それを盛り返したのである。

記事によればその原動力となったのは「WIN5」だったとのこと。1回の売上予測は2~3億円だったのに対し、コンスタントに12~13億円台を記録。年間約454億円7274万円で売上全体の2%を占めるまでになった。電話投票会員の新規開拓、休眠中会員の掘り起しという点では多大な貢献をした。しかし、的中確率が限りになく低く少額投資で大きな配当を手にできる「WIN5」は客単価の更なる低下と売上分散のリスクを背負っていると思う。大事なのは「WIN5」で獲得した新規顧客と復帰顧客を既存馬券購入のリピーターにすることである。

JRAホームページ内にある「平成24事業年度 事業計画書」によれば「魅力ある競馬開催を通じたお客様総数の拡大-対前年比100%超-」とあるが、恐らく平成23年度は「WIN5」の効果で総参加人員は前年比で100%をクリアしているだろう。だが、大事なのは開催場入場人員対策だ。平成22年度の総参加人員は約1億6800万人。実は10年で約1300万人増えている。それに対して22年度の開催場人員は約670万人10年で約300万人減っている。これは電話投票会員の急増によるもので、手軽に馬券を購入できるという点での貢献度は大きい。その半面、競馬の醍醐味である迫力あるレースを現場で見る機会が減ってしまった。この事実は重い。競馬の魅力は競馬場でこそ味わえる。パドックでデキの良し悪しを判断し、レースをライブで体感する。これこそが真の競馬の魅力である。テレビやラジオの前では、その魅力は半減してしまう。JRAは早急に対策を打つべきだ。残念ながら事業計画書の中には、その点に関する記載がなかった。「好きなタレントが来場する」「気になる物産展がやっている」「フリーパスの日」「友達に誘われたから何とかなく」。最初に足を運ぶきっかけは何でもいい。きっと足を運べば魅力が伝わるはずだ。このブログでは、開催場人員対策として以下のことを提言したい。

① 初心者セミナーおよび馬券購入アシスタントの拡充
すでに競馬場では競馬記者などによるセミナーを開催しているが、それを拡充させてほしい。例えば競馬場に限らず若者が集う施設などで著名人や記者を招いて開催してはどうか。そこで開催競馬場の無料入場券などを配布して、足を運ぶきっかけを作ってはどうか。また、現在も券売機の前でアシスタントが馬券購入のフォローをしているが、券売機の前での詰まりを防止するため、馬券購入方法の分からないお客様のためのフォローを徹底してもらいたい。アシスタント数を増やしたり、「購入方法の分からないお客様はお気軽に声をお掛けください」と声かけするなどしてはどうか。

② 女性トイレの増設を
GI競走当日の開催競馬場では、女性のトイレ待ちの列が必ずできる。これでは、せっかく競馬に魅力を感じる女性が競馬場を敬遠してしまう。何の不安もなく楽しんで頂くためにも早急に改善すべきである。

③ 通信環境の整備を
暮れの有馬記念当日の中山競馬場は、携帯電話の電波がほとんど通じなかった。最近はスマートフォンの急速な需要増で、通信容量が大幅に増えたと聞く。競馬場で電話投票を通じて馬券を購入するファンも数多くいる。機会損失防止のためにも整備を急いでもらいたい。

JARレーシングビュアーへのお願い

① 調教映像取扱いレースの拡大
現在は重賞競走と夏の新馬のみだが、これを特別競走出走馬まで拡大してもらえないだろうか。調教映像は競馬予想において重要なファクターである。変化を確実にキャッチするためにも必須である。

② パトロールビデオの取扱いを
 現在はJRAホームページで重賞競走に限り公開されているが、これをJRAレーシングビュアーでも公開してもらえないか。レースを前から見ることでしか分からない小さな不利やゴチャつきをキャッチすることができる。


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