See the Future 未来をみつめて No Nukes

みんなが希求する自然 命 平和 みんなが求める愛 
みんなで守ろう未来

健康診断を受けて改めて福島の問題を考える

2014-03-12 20:12:37 | 日記
3月8日:ある人から年1回の健康診断に出かけ、医師の問診で甲状腺障害の疑いを
指摘され、甲状腺の検査を受けて病名を診断されるまでのメールをいただきました。
改めて改訂版を戴きましたので、差し変えさせていただきます。
「関東地方の人も全国の人も是非甲状腺の検査を皆が受ける事を勧めたい。
記事にして拡げてください」との事。必要な情報満載です。
S.N.さん、ありがとうございます。
 
☆当ブログから一言資料
 
2011年3月東京(新宿)月間被ばく量
東京都(新宿) 放射性ヨウ素 29,000 
        放射性セシウム(Cs-134・半減期2年)  8,500  
        放射性セシウム(Cs-137・半減期30年) 8,100 
                    単位;(MBq/k㎡/月)

********************************************************************************************
健康診断を受けて改めて福島の問題を考える
~甲状腺検査について私の体験談とホールボディ検査について~

神奈川県在住 S.Y.男性

1.年に一度の健康診断
私は普段から食生活に気を付けていて、塩分・糖分・油分は控えるようにしている。
そのおかげか、今までは健康診断で特に異常が見られなかった。
さて、今年も健康診断の時期が来たので、2014年2月に神奈川県内の総合病院で
健康診断を受けた。胃がん検診では、バリウムを飲み検査台にのって検査を受けた。
いつもは別室で検査技師がマイクを通して指示を出していたが、今回は放射線防護服
を身に付けて検査台の近くで指示を出していた。
一通り検査が終わり、気になったので30代と思われる検査技師に、一日に従事する
検査時間と被曝量などについて質問をした。
検査技師の男性は、検診の際の放射線量はだいたい分かっているし、ガラスバッジで
総量をチェックしているので問題ないとの答えだった。
その時、始めて間近でガラスバッジを見た。
インターネット上で福島の子どもたちが付けているガラスバッジのことを思った。
全ての検査が終わり、女医の問診を受けた。
聴診器で検査を受けた後、触診を受け顎を上に上げ、唾を数回飲み込むと、女医は
「甲状腺の腫れが気になりますね。甲状腺科で診察を受けて下さい」と言われた。
この検査は、昨年まではなかった検査だった。
甲状腺異常と言う言葉が気になった。
この検査は、福島の原発事故と関係あるのか質問をしたが、女医はポカンとした顔を
していた。
福島原発事故後、首都圏にも多量の放射性物質が飛散したことは周知の事実で、
インターネットで情報を共有している私たちは、自分がどれほど被爆しているのか
気になるところだ。
甲状腺障害については、医療機関は厚労省からの通達があるのだろうか、
福島原発事故との関係性には触れない。
*******************************************************************************************
2.専門病院を探し甲状腺の検査を受ける
甲状腺障害の疑いがあると聞かされ、内心穏やかではなかった。
家に戻り、インターネットで甲状腺疾患について調べ専門病院を探した。
今回健康診断を受けた総合病院にも甲状腺科はあるが、評価の高い専門病院で診察
受けたかった。
東京・渋谷の表参道に甲状腺専門の伊藤病院が見つかった。
この病院のWebsiteで詳しく情報を検索したら、予約の必要はなくその日に検査が
受けられるので、この病院で検査を受けることにした。
伊藤病院URL
*受診の際の情報や、甲状腺に関する情報など詳しく掲載されている。
http://www.ito-hospital.jp/
Yahooの伊藤病院に対する口コミ情報
http://medical.yahoo.co.jp/hospital/review/468/
伊藤病院は、紹介状も予約も必要がないが、受診者が多いので受付から診察まで
4~5時間ほど掛かる。曜日によってはもっと時間が掛かるらしい。
そのため、初診は午前6時から受付をしていて、窓口は午前8時に開く。
早めに受付をすれば午前中に検査は終わる。私は7時半頃初診の受付をして、
問診票に必要事項を記載し受診カードを作ると、カードの発行から30分ほどで、
院内複数ある「確認くん」という機械で、自分が診察を受ける診察室の番号と、
だいたいの待ち時間が分かる。
伊藤病院 初診について
http://goo.gl/d8xeX
************************************************************************
3.待合室で患者の性別と年齢層を観察する
診察まで時間があったので、待合室を見渡して患者の性別と年齢層を推察した。
伊藤病院には診察室が12室あり、待合室は患者で溢れていた。
私が受診した日は平日だったが、午前中でも数百人の患者が来ていたと思う。
甲状腺の疾患は女性が掛かりやすい多いと聞いていたが、何人か男性の患者
もいた。10代は見当たらず、20代も少なく、40代、50代、60代と
年齢が上がるごとに多くなっていた。
男性は、30代と思われる方も2~3人いたが、中高年が5~6人いた。
福島原発の事故以来、全国に飛散した放射性物質と甲状腺の因果関係が気に
なっていたので、専門病院にどのやような患者が来るのか知ることができた。
初診なので、診察前に採血をした。
前日に、血液検査に当たって食事制限が必要か聞いておいたが、
甲状腺の血液検査に食事制限などはなかった。
採血が終わり、エコー検査のため他の待合室に移動した。
エコー検査は5分ほどで終わった。今回は、血液検査とエコー検査をしたが
費用は、7,000円ほど、1週間で検査結果がでる。
1週間後に再診のため病院に行った。
受付の機械にカードを入れて再診受付をすると、予約番号が記載された
用紙が出てくる。
必要であれば診察の前に、細胞検査などを受ける様に指示がでる。
細胞検査の指示がなければ、検査結果を聞くことになる。
私の場合、幸い腫瘍はなく「橋本病」と診断された。
************************************************************************
4.橋本病について
橋本病は、九州大学の外科医であった橋本策(はかる)博士が1912年
(大正元年)に、世界で初めてこの病気に関する論文をドイツの医学雑誌に
発表したために、博士の名前にちなんでつけられた病名。
原因不明の病気で、自治体によっては特定疾患に指定されている。
腫瘍がないことで安心したが、聞き慣れない「橋本病」は厄介な病気である。
項目ごとの数値と、エコーの画像を見ながら説明を受けた。
数値は高いが甲状腺ホルモン薬を服用するほどではなく、3ヶ月ごとに
再検査するようにとの診断だった。伊藤病院での再診料は400円ほど。
************************************************************************
5.伊藤病院のサイトで甲状腺の病気を知る
*橋本病についても紹介されている
http://goo.gl/VF1ObJ
************************************************************************
6.今後の食生活など
「橋本病」の解明は進んでいない。ヨウ素を制限しなければならないが、
制限数値はない。
日本の食事の大部分は、調味料に昆布などが使われているし、スポーツドリンク
(ポカリスウェットやアクエリアスなど)にもヨウ素が含まれている。
スポーツの後、これらのドリンクは控えて下さいとのことだった。
考えすぎるとノイローゼになりそうなので、料理の際、ヨウ素を含まないものを
心がけるが、ヨウ素は食品の成分表示義務がないのか、全てを排除することは
難しい。
************************************************************************
7.ヨウ素を含む食品などの情報
伊藤病院 ヨウ素を含む食品から
http://goo.gl/TpiI34
ヨウ素が多い食材
http://goo.gl/Dtyo6z
************************************************************************
8.混同しがちな「ヨウ素」と「葉酸」について
ヨウ素と葉酸を混同しがちだが、これは全く別物。
ヨウ素はヨードとも言われる身体に必須な元素。ただ蓄積されやすいので、
放射能を帯びたヨウ素が体に入ると、体の中で長く停滞することで内部被爆
してしまうことが問題になる。
これを防ぐためにヨウ素(ヨウ化カリウム)を飲むが、ヨウ素は体に蓄積
される量が決まっているので、無害なヨウ素をあらかじめ服用しておくことで、
あとから放射能を帯びたヨウ素が体内に入ってきても、ほとんど蓄積
されることなく対外に排出されると言われている。
一方、葉酸はビタミンの一種で水溶性のビタミンB群の一種。
************************************************************************
9.甲状腺疾患と福島原発事故の因果関係は?
甲状腺疾患と診断されると福島原発との因果関係が気になる。
インターネット上の情報でも、子どもの甲状腺疾患については情報が
上がっているが、成人の甲状腺疾患について触れられてはいないようだ。
成人の甲状腺疾患は、福島原発事故以前にもみられた疾患と同じなのだろうか?
伊藤病院の診断医に、「橋本病」と福島原発との因果関係を尋ねたが、
まったくありませんと否定された。これも疑わしいと考えてしまう。
実際に自分が甲状腺疾患と診断されると、原因が分からないと言うことは、
関係性も否定はできないのだと思ってしまう。
福島原発事故後、マスメディアでは報道されていないが、福島県内だけでなく、
首都圏を中心に東日本でも放射性物質は大量に飛散し、現在も関東地方にも
手つかずのホットスポットが多数存在する。
健康診断の際は、血液検査で甲状腺の検査項目を追加することをお勧めしたい。
一般の血液検査は、コレステロール値など成人病の診断には有効だが、
甲状腺の数値は出ない。医療機関にもよるかもしれないが、オプションで
甲状腺検査と指定すれば検査をしてもらえると思う。
血液検査で甲状腺に異常が見つかれば、
甲状腺科のある医療機関でエコー検査や細胞検査をすれば甲状腺の疾患が分かる。
気付かずに症状が進行してしまうことが怖い。
************************************************************************
10.福島原発事故以降の甲状腺疾患の患者数の推移について
伊藤病院の診療実績から患者数の推移が分かる。
2011年の東日本大震災から患者数が増えているのが気になる。
http://bit.ly/1gePnyi
************************************************************************
11.内部被曝量が気になる方へ
内部被曝検査NAVIでは、ホールボディカウンターで検査ができる全国の測定施設が
紹介されてる。
このサイトでホールボディカウンターが設置されている施設・センターか、
郵送のみのやり取りで測定可能な尿・母乳中の放射性物質検体検査を実施している
施設・センターを探す事が出来る。
希望に合うサービスを見つけることが出来たら、直接問合せしてみてはいかがだろう。
内部被ばく測定ナビ
http://naibuhibaku-sokutei.com/

長い投稿を最後まで読んでいただきありがとうございます。
この情報が皆さまのお役に立てば幸いです。

(ブログ作成者注)
或るツイッタ―で偶然見かけたコメントをコピーします。
報道では安全といっていましたが、今現在私達母子3人共、甲状腺に異常有りの
血液検査の結果と、息子には5mmの膿嚢があります。
今、報道をみると甲状腺がんは生活習慣病になりました。
癌になったら自己管理のせいといわれ、放射能の影響と国は言いません。
(原発事故の避難者のようです)