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2+2 (日暮れて途遠し)
2006-09-12 22:54:28
佐藤優氏の「冷戦後の北方領土交渉は日本外交にどのような意味をもったか」をTBさせていただきました。

川奈の秘密提案というのは国後、択捉の施政権はそのままにして、日本の潜在主権を認めさせ、平和条約締結後に両国の環境を整えて物理的返還を考えるということではなかったかと思うのですが、、、これが2+2で北方領土を動かすという意味でしょう(沖縄の返還前状態)

あくまで4島一括耳をそろえて帰さなければダメというスローガン運動では、もういちど戦争をするかということになりませんか。戦後60年で何も変わらない状態が現実です。アメリカが割り込んでくるのは日ロ関係の進展は好ましくないということでしょうが、いまや日本外交の多角化が求められるのではないでしょうか。アメリカが決めることではないでしょう。

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北方領土 2+2 (浜の偏屈爺)
2006-09-13 13:52:33
日暮れて道遠し様 お立ち寄りと北方領土 2+2方式についての情報有り難う御座いました やはりこの考えが米国政府の同意を得る事が出来なかったのではないかと爺は思う次第です



日本の領土はサンフランシスコ条約締結時に調印国と合意なった訳ですがその相手方主体は米国政府です キーマンは当時のダレス国務長官 北方領土については択捉島(日)とウルップ島(ソ連)が境界(とは北方領土は日本のもの) これが米国政府の今に至る見解です これを日本の一存で帰ることは出来ません 日本の政治家も知識人も独立日本は何でも出来る様に錯覚したりブッシュ大統領の資質をみて米国の力を侮ります



仮に日本が(現実的だとか具体的だとかの理由で)2島返還で国境線を変えるような平和条約をロシアと結べば米国政府は直ちに沖縄の施政権を日本から奪還して米軍管理下の昔に戻ります 逆にいえば沖縄返還を実現する事で戦争によって領土は拡大しないという「アメリカンドリーム」を日本人とソ連/ロシア人に示したわけです

アメリカが口を入れたのではありません 日本政府が間違っているよと穏やかに警告しているのです 時間が有れば爺のカテゴリー「ロシア関連」の北方領土の記事をお読みください

当時本人も世間もやがて日本の総理大臣になると思われた元漁業相河野一郎,元外務大臣重光葵はこの問題で失脚、元総理鳩山一郎も

平和条約を締結できず下野しました

ソ連・ロシアは樺太・千島列島を事実上占領しているのであって米国ほかサンフランシスコ条約を締結した国とは折り合いが付いていないのです

従ってどんなに時間が掛かろうと北方四島の主権が日本にある事をロシアに認めさせその後の手続きに付き日米の合意が成り立つ線での応用外交で無い限り平和条約は結べないという事です オホーツク海、千島列島、樺太地域の安全保障のため日露が平和条約を締結できる機運は必ず来ると思います その為にも日本が経済的に50年ー100年でもしっかりこの極東に存在しなければいけません

又お立ち寄りください

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田中宇氏の見解とは別の見方ですね (寒北斗)
2006-09-25 07:01:46
 「ソ連・ロシアは樺太・千島列島を事実上占領している」とのことですが、田中氏の説が正しいとすれば、アメリカはヤルタ会談で北方4島がソ連領であることを承諾し、サンフランシスコ講和条約で日本の領有権が放棄されたことになっています。さらに、「日本政府はこの立場はとらず、講和会議後の国会における政府答弁で、領有権を放棄したことを確認している」とのこと。



http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a164043.htm



にある鈴木宗男氏の質問主意書とその答弁を見る限りではやはりアメリカの圧力というか横やりが入ったとみるべきでしょうね。

北方領土でもアメリカに振り回されている。当時の力関係からすればしようのないことでしょうが。



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田中氏の記事読みました (浜の偏屈爺)
2006-09-25 09:28:05
寒北斗様 お立ち寄りと貴重な情報有り難う御座います 田中宇氏の記事読みました 爺とは見解が異なります 同じ資料で議論していませんので逐一のコメントは止めておきます 



ヤルタ会談でルーズベルトが千島列島の占領をスターリンに認めた点が始まりです 今ではルーズベルトのオーバーコミットメント(してはいけない約束)との見解が一般的です 戦後千島列島の線引きに関し米ソの激しい駆け引きがありサンフランシスコ講和会議ではソ連は南千島列島の線引き(択捉以南は日本領)とする米国見解に賛同できずサンフランシスコ講和条約に署名しなかったと思います(これは爺の見解)

大西洋憲章を初め第一次世界大戦の教訓を入れ「戦争による領土拡大は認めない」米国保守穏健派の意見が通り(ソ連の占領後領有権に紆余曲折有りましたが)

北方四島は日本固有の領土として日本に帰属するものとなったのです



この米国の意思をしっかり受け止められなかった日本(特に外務省)は日ソ国交交渉をする際大失敗します

つまりソ連との国境を何処で引き直しすれば米国(或いはサン条約締結国)との合意に反しないのか

この事を米国国務省と綿密な打ち合わせをする事無く開始します(何故か爺には分かりませんが歯舞・色丹島が返れば上出来とする考えが主流の様でした)今でもそうですが日本の行動は米国国務省とよく打ち合わせをして行うべき事項が幾つかあります 



日ソ国交交渉では独立後間もない日本がこの事をすっかり手抜きしました 加えて一農林大臣に過ぎない河野一郎に漁業交渉に絡めて外交交渉を引っ掻き回され

サケマス欲しさにあわてて国交回復を図り米国のダレス国務長官に警告を受けたわけです(爺のロシア関連のカテゴリーを参照ください)

米国の真意は「戦争による国境線の変更は認めない 2島返還で平和条約を結ぶ(領土問題に何の問題も残らない)のはサン条約締結27カ国?の意思に反する事であり、その様な事をすれば沖縄の施政権をアメリカは返還する立場でなくなる」との意味です



その結果は鳩山内閣は平和条約を締結する事を諦め日ソ共同宣言とうい国交回復(外交関係の再開)でお茶を濁さざるを得ませんでした 四島一括返還は困難が多いと思います 残念ながらこの米国の意思を読み損ねた河野一郎、重光葵は総理大臣になり損ねました 鳩山内閣も短命で終わったのです 



一方強国ソ連も90年代に崩壊 CIS からさらに独立する共和国が増えるでしょう バルト三国は独立しました シベリア以東の共和国もその様な時代を迎えるのが歴史の流れでしょう ロシアが北方4島の占有を手放し日本に帰属させた方がロシアの安全に寄与するという事態になるまで日本がしっかり存在し続ける事です

爺の孫が孫を持つようになるまで平和で安全でそこそこ裕福な国である事が北方4島回収の王道です

又 お立ち寄りください

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