急性大動脈解離闘病ブログ

ガラではないのですが、ブログを開設致しました。この病気が発病した時から闘病まで、私が経験したことを書いていきたいです。

ICUでの生活 Vol.2

2014年10月10日 | 闘病

そもそも、大動脈解離って何?ってことは他のHPにお任せするとして、
大動脈解離になった患者として、後で皆に言われたのは、
「あなたは本当に運がよかったね」
「ラッキーだったね」
という多くの言葉だった。

まず、急性大動脈解離になって、運ばれてくるのが遅かったりすると、
動脈の破裂に繋がり、突然死する事が少なくないとの事。
私の場合、スタジオから病院までの距離もかなり近く、
緊急搬送が迅速に行え、対応が迅速にできたという事が第1のラッキー。

しかも戸田中央総合病院には心臓血管外科チームがかなり優秀であり、
順天堂大学の医局とのつながりがあることから、
天皇陛下の冠動脈バイパス手術で一躍有名になった天野先生に
執刀していただく事にしていただいたとの事が第2のラッキー。

実際に発病した場所がスタジオの中という事もあり、
仲間が大勢いる前だったことから、すぐに救急搬送を手配してもらえたという事が第3のラッキー。

不幸中の幸いが重なり、手術もかなりの長時間にも関わらず、特に大きな障害もなく
無事に手術が終了する事ができ、みなさんの言う通り、ラッキーだったなぁ。。。
命拾いをさせていただいたなぁ。。というのが退院した後の私の率直な気持ちだ。。。

とはいえ、入院中の闘病生活はそれはそれは辛いものであった。
まず、無機質な部屋の中に居て、気が滅入ってしまう。
痛み止めの強い麻酔のせいか、とにかく眼を開いても閉じても
幻覚を見てしまい、眠る事ができない。。。
この幻覚というのが、ICUシンドローム、せん妄というらしいが、
とにかくこれが辛かった。

パソコンのスクリーンセーバーのように、常に幾何学的な模様が
天井に走り、動いている。。。
天井にある蛍光灯の一本一本に細かい漢字が書いてあるように見え、
その漢字は般若心経のように見える。。。
子供は入室禁止のICUのはずなのに、息子が遊びにきたように見える。
しかも朝5:00.。。
とにかく、脳が作り出す様々な幻覚は、身動きが取れない私の心を大きく取り乱していくのだった。
しかも、この幻覚はまだまだ序ノ口であった。。。。



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