現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない第37回:(フィクション)

2016-10-22 07:39:05 | 日記

「Nさん、今から小池知事が気をつける事は何。語ってよ」

 Nの仲間がNにこう聞いた。

「バッハ会長が乗り出してきた以上、森会長や丸川五輪大臣との必要以上にトラブルは避けるべきだ。この意味が分かるか」

 Nは重い口調で仲間に言った。

「分からない、詳しく説明してよ」

「分かった。オリンピックは世界の王族が関わっている。重要なポジションについている王族も多い。日本の皇族と関係の深い人もいる。

これ以上言わなくても分かるよね」

「ごたついたら日本の皇族の耳に入ると言う事だよね。そしたら日本の皇族の方々を苦しめるよね」

「そういう事。小池都知事、森会長、丸川五輪大臣を始めとして東京オリンピックに関わる人々はそれを考えておかないと」

 Nは仲間を見渡した。

みんな黙って頷く。

「それにしてもバッハ会長の政治力は凄いな」

 このNの言葉に仲間はまた黙って頷いた。 


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