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一枚板の額作り

2006年12月30日 | 藍染

以前に、10月ごろ福知山市大江町の春日工房さんに、はじめて染色の見学に行かせてもらってから、はや2ヶ月が経ちました。
http://blog.goo.ne.jp/hiraipotter/d/20061028
そして、ミクシー仲間になっていただいて、いろいろと情報交流をさせていただいてきました。
奥さんは、染色がご専門で、だんなさんは、創作家具の木工がご専門です。
春日工房
http://www.t-craft.com/kasuga/index.htm
11月上旬の、舞鶴のアートクラフト展にも、出展されていて、見に行かせてもらいました。

そこで、展示してあった、一枚板の額がすごく印象に残りました。だんなさんにも作り方の説明をしていただいたのですが、自分からどんな木が良いかなとか、ごつい木はどこから手に入れるのかな?とか、なかなか一歩が踏み出せないでいました。

そして、今回、ミクシー仲間のヤムさんが、春日工房さんで、自分の新居に備え付ける机を、だんなさんのアドバイスを受けながら、自分で作っておられていて、29日も朝から作業をされるというので、見学させていただきました。

10時過ぎから、工房におじゃまさせていただきました。うちの長男は冬季講習で行けませんでしたが、奥さんとその他子供3名は、犬のゆずさんや猫のうさちゃんに出会えて大喜びでした。
工房では、ヤムさんが、けがきを黙々とされていました。
私は、だんなさんに、板の切れ端を出してもらって、自動カンナ盤でカンナをかけたもらいました。

Dscf0022_2 材質は、朴の木です。加工がしやすい木だそうです。くりぬくところを下書きしました。

Dscf0025_4 ちょうど、前日にブログで書いた「シーツとタオルがふわふわ」を染める前に、試しに作った藍染のシーツの絵が入るサイズです。

Dscf0023_5 電動糸鋸で、一枚板をくりぬきました。くりぬいた後の板も、また、くりぬいたら、小さめの額に使えます。または花器を置く台に使えます。一輪挿し用に最適です。

Dscf0024_2 後ろから、ベニヤ板に地張りした生地を固定できるようにしたいと思います。
また、彫刻刀で、額を削って丸みを出してから、オイルステンをしたいとおもっています。
コメリで1500円の平刀を買ってきました。今晩から、がりがり、頑張ってみます。
生の板のままでも素朴で良い感じです。
本当に、ご夫婦には、お世話になりっぱなしですみません。
染色もたのしいですが、木を触るというのも実は大好きなのです。学校でも、いろいろな工作器具を実習助手の先生に聞いて教えてもらいたいと思っています。ちょっと自信がつきました。このちょっとがわからないまま、あきらめてしまうことが多いのですが、逆にちょっとがわかるとどっと勢いがつきます。
春日さんの所に行かせてもらっては、どっと加速を付けてもらっています。また、三学期もがんばってみたいとおもいます。
ヤムさんには、見学させてもらったり、となりでじゃまをしたりとすみませんでした。

いつも、教えて欲しい先生のところに、分をわきまえず、押しかけて教えを請うというのが、私の生き様ですね。こればかりはなかなか代わりません。いろいろな出会いが、私をそんな風に駆り立ててしまいます。

Dscf0013_7 額にするのに、どうしたらよいか考えました。本当だったら額縁に溝を彫って作品と後ろから押さえる板を入れるのですが、溝を掘るという技術が難しいだろうなということで、ベニヤなどの板を別に後ろから張り付けるということにしました。

Dscf0016_5 後ろから見たところです。

作品は、ベニヤといっしょに収まっています。

Dscf0017_4角も取っていきました。

カンナや平刀を使っています。そして、紙ヤスリで仕上げていきました。

Dscf0001_10こんな感じで完成しました。生徒にも作りやすい物ということでこんな感じになってしまいました。

プロの作り方を紹介します。

くりぬき額の作り方です。
①板の厚さを決める(手押しカンナ&自動カンナ)
②くりぬく部分を決めて、まず小さな穴を開け(ボール盤)板をくりぬく。(糸ノコ)
③裏にガラスや裏板をはめるために、くりぬいた穴より少し大きめに深さ8㎜ほどの溝を刳る。(トリマー)
④その溝の4隅をガラス等がきれいにはまるように直角に刳る。(のみ)
⑤くりぬいた部分の表側の面を取る。(トリマー)
⑥額の表側全体の面を大きく取る。(昇降盤&バンドソー)
⑦その面をなめらかなカーブにする。(サンダー)
⑧サンドペーパーを何回かかける。
⑨くりぬいた部分にはめるガラスと裏板を切る。
⑩オイル(2~3回)か漆(5~6回)で塗装する。
⑪裏板を留めるための金具と壁に掛けるための金具をつける。
⑫額の中に入れる染め作品を作る。染め作品と必要ならばマットを切ってはめる。
  完成

うちの学校には、トリマーがまだありません。個人的に買おうかなと思っています。