周囲に「結婚しない女」と思われていた人が、ある日、「結婚できない女」だと見られはじめる……。その境目はどこにあるんだろう? 同じ年ごろの女性でも、“憧れの未婚女性”と“可哀そうに見える未婚女性”がいる。
年齢だけではジャッジできないものだし、永遠に「あえて自分の意志で結婚しない女」のままでいる人もいるけれど……。その境目は、40目前にやってくるような気がしてならない。
「女の人から“若さゆえの美しさ”みたいなものの匂いが完全に消えるのが37~39歳ごろ。その時に、新しい“自分なりの美しさ”を見つけているかどうかが、オトナの女の人の魅力や、その後の人生を決めるんだと思う……」
本当にその通りだと思う。結婚するにしろ、しないにしろ、40歳直前は、若いフリや甘えが許されなくなる年齢であり、それまで歩んできた人生や、人として女性としての器みたいなものが顔やたたずまいに出はじめるころなのだと思う。
その山場を乗り越えた30代後半以降の憧れの未婚女性が増えている。周囲の20代から30代前半に聞いてみると、圧倒的に支持を集めていた有名人が2人いた。
まず、1人目は鈴木京香さん。
若さゆえの美しさではない、成熟した美しさを現在進行形で育てている希有な人。女優として彼女ならではの地位を確立していることも憧れを集めているよう。恋愛のウワサは時々あるけれど、決して、恋愛至上主義者という感じではない。そのバランスもオトナの未婚女性として美しい。
もう1人は、阿川佐和子さん。
成熟した50代にして、少女のようにほがらかでチャーミングな人。老若男女、政治家から若いモデルまで、誰を相手にしても態度が変わらず、ハナシを盛り上げる器と知性とウィットがある。見た目はいつまでたっても可愛いのに、聡明。結婚しない自分をギャグにしつつも、決して、自分をおとしめすぎていないところも好感度が高いのだろう。
京香さんが手の届かない憧れの未婚! という感じなら、阿川さんは庶民派に見えるけど、やっぱり憧れの未婚! という感じ。一見、タイプが違うように見える二人でもいくつかの共通点があって、そこから憧れの未婚女性の共通項も見えてくる。
■憧れの未婚女性の共通点ってどこにある?
・器がデカく、余裕がある
仕事のやり方にせよ、恋愛にせよ、人とのちょっとしたやりとりにせよ、余裕がある。経験をきちんと重ねて、年齢相応の器を感じさせる。未婚の日々も楽しんでいるからこそ、人を受け入れる余裕や器がある女性は、やはり魅力的だ。
・物腰はやわらかいけれど、主張ははっきりしている
年齢を重ねた女は、それだけで威圧感が増してくるもの。主張が強すぎると一気にこわ~い女に見えがちだけど、だからといって、いい年して主張がない女というのもオーラがない。作家の林真理子さんは「30代になったら、女も時にはオオカミになれるくらいの強さやしたたかさは必要。周囲にコビて可愛がられる、ウサギちゃんは20代で卒業しなきゃ。いい年していつまでもウサギちゃんやってると気持ち悪いし、自分の人生も進まない」と語っていた。たしかに、その通りだ。
・恋愛はゼロじゃないけど、すべてでもない
動物のようにしょっちゅう恋におぼれるのは20代の醍醐味であり、30代のものじゃない。モテたい、チヤホヤされたいと願う行為も同じこと。30代は、もっと恋愛を吟味したり、熟成させた恋愛を楽しむ時期なのだと思う。ケーキバイキングでまあまあのケーキをガツガツ食べるのではなく、本当に美味しいケーキをゆっくりじっくり楽しむほうが魅力的なのと一緒。もちろん、恋愛がまったくナイのも寂しいし、臆病になりすぎるのも問題だけど。美味しそうなものにすぐ飛びつかない理性や知性を持っている未婚女性は美しいと思う。
・結婚していなくとも、自分の人生にも誇りを持っている
結婚したい人も、さほどしたくない人も、結婚をあせっていない。未婚だろうと1つのポリシーを持って生きている女性には、憧れ感がある。仕事、恋愛、生活、それぞれの面において、自分なりのスタイルをもって人生を慈しんでいる人は、やはり魅力的だ。
一方、“可哀そうな未婚”女性ってどんな人だろう?
■イライラの理由は、未婚だから?
可哀そうな未婚女性とは、憧れの未婚女性のそのまま対極を浮かべればいいのだけれど、その他にもあげるとすると……。
・いつもイライラしている
異性はもちろん、同性からみてもいちばんコワイのがコレ! 40前後になると、体調に変化が現れるせいか、妙にイライラして、職場や周囲にキツくあたる女性は多い。未婚に限らないことだけど……。世間では「いい年して、独り身だからイライラしている」とイジワルな見方をする人も多いので、気をつけよう。
・結婚をあせっていて、結婚していない自分を恥じてオドオドしている人
結婚をあせっている人は悲しいかな、顔にもふるまいにも出てしまうもの。結婚したい気持ちをムリヤリ隠す必要はないけれど(隠すほうが目立っちゃうし)、結婚していない自分の人生も愛してあげないと、自分も可哀そうだし、周囲から可哀そうに見える。
憧れの未婚は増えたし、“30代で未婚が普通”の時代とはいえ、結婚しないといまだにどこかで後ろめたいような気持ちがするのはたしかだ。それは、「男も女も結婚していない人は、半人前!」という世間の認知度がまだまだ高いからだと思う。
実際、未婚のひとりとして否定できない。「さほど、結婚したくない」という想いの裏には、「何にも縛られたくない。責任を負いたくない」という思いがある私はやっぱり半人前……。何にも縛られていない分、どれだけ仕事を頑張っていても、常に地上から足が5センチくらい浮いているような気すらする(それも楽しいんだけどね……)。
女性の場合はなおさらだ。本来、いい年齢になったら、「地に足ついてしかるべき」と思われがちだからこそ、未婚に対する世間の目はまだ少しだけ厳しい。
とはいえ、“結婚”はやっぱり相手あってのものだし、半ば、運命的なもの。結婚したって半人前の人も多いのだし、未婚だからといって、人生が半分しか楽しめないワケじゃない。むしろ、この道だからこそ、楽しめる風景やイベントも多い時代なのだから。半人前を自覚しつつ、思い切り、楽しむが勝ちなのだ。イライラした40代にならないためにもね。
ま~男性も、同じで枯れないように がんばりましょう
年齢だけではジャッジできないものだし、永遠に「あえて自分の意志で結婚しない女」のままでいる人もいるけれど……。その境目は、40目前にやってくるような気がしてならない。
「女の人から“若さゆえの美しさ”みたいなものの匂いが完全に消えるのが37~39歳ごろ。その時に、新しい“自分なりの美しさ”を見つけているかどうかが、オトナの女の人の魅力や、その後の人生を決めるんだと思う……」
本当にその通りだと思う。結婚するにしろ、しないにしろ、40歳直前は、若いフリや甘えが許されなくなる年齢であり、それまで歩んできた人生や、人として女性としての器みたいなものが顔やたたずまいに出はじめるころなのだと思う。
その山場を乗り越えた30代後半以降の憧れの未婚女性が増えている。周囲の20代から30代前半に聞いてみると、圧倒的に支持を集めていた有名人が2人いた。
まず、1人目は鈴木京香さん。
若さゆえの美しさではない、成熟した美しさを現在進行形で育てている希有な人。女優として彼女ならではの地位を確立していることも憧れを集めているよう。恋愛のウワサは時々あるけれど、決して、恋愛至上主義者という感じではない。そのバランスもオトナの未婚女性として美しい。
もう1人は、阿川佐和子さん。
成熟した50代にして、少女のようにほがらかでチャーミングな人。老若男女、政治家から若いモデルまで、誰を相手にしても態度が変わらず、ハナシを盛り上げる器と知性とウィットがある。見た目はいつまでたっても可愛いのに、聡明。結婚しない自分をギャグにしつつも、決して、自分をおとしめすぎていないところも好感度が高いのだろう。
京香さんが手の届かない憧れの未婚! という感じなら、阿川さんは庶民派に見えるけど、やっぱり憧れの未婚! という感じ。一見、タイプが違うように見える二人でもいくつかの共通点があって、そこから憧れの未婚女性の共通項も見えてくる。
■憧れの未婚女性の共通点ってどこにある?
・器がデカく、余裕がある
仕事のやり方にせよ、恋愛にせよ、人とのちょっとしたやりとりにせよ、余裕がある。経験をきちんと重ねて、年齢相応の器を感じさせる。未婚の日々も楽しんでいるからこそ、人を受け入れる余裕や器がある女性は、やはり魅力的だ。
・物腰はやわらかいけれど、主張ははっきりしている
年齢を重ねた女は、それだけで威圧感が増してくるもの。主張が強すぎると一気にこわ~い女に見えがちだけど、だからといって、いい年して主張がない女というのもオーラがない。作家の林真理子さんは「30代になったら、女も時にはオオカミになれるくらいの強さやしたたかさは必要。周囲にコビて可愛がられる、ウサギちゃんは20代で卒業しなきゃ。いい年していつまでもウサギちゃんやってると気持ち悪いし、自分の人生も進まない」と語っていた。たしかに、その通りだ。
・恋愛はゼロじゃないけど、すべてでもない
動物のようにしょっちゅう恋におぼれるのは20代の醍醐味であり、30代のものじゃない。モテたい、チヤホヤされたいと願う行為も同じこと。30代は、もっと恋愛を吟味したり、熟成させた恋愛を楽しむ時期なのだと思う。ケーキバイキングでまあまあのケーキをガツガツ食べるのではなく、本当に美味しいケーキをゆっくりじっくり楽しむほうが魅力的なのと一緒。もちろん、恋愛がまったくナイのも寂しいし、臆病になりすぎるのも問題だけど。美味しそうなものにすぐ飛びつかない理性や知性を持っている未婚女性は美しいと思う。
・結婚していなくとも、自分の人生にも誇りを持っている
結婚したい人も、さほどしたくない人も、結婚をあせっていない。未婚だろうと1つのポリシーを持って生きている女性には、憧れ感がある。仕事、恋愛、生活、それぞれの面において、自分なりのスタイルをもって人生を慈しんでいる人は、やはり魅力的だ。
一方、“可哀そうな未婚”女性ってどんな人だろう?
■イライラの理由は、未婚だから?
可哀そうな未婚女性とは、憧れの未婚女性のそのまま対極を浮かべればいいのだけれど、その他にもあげるとすると……。
・いつもイライラしている
異性はもちろん、同性からみてもいちばんコワイのがコレ! 40前後になると、体調に変化が現れるせいか、妙にイライラして、職場や周囲にキツくあたる女性は多い。未婚に限らないことだけど……。世間では「いい年して、独り身だからイライラしている」とイジワルな見方をする人も多いので、気をつけよう。
・結婚をあせっていて、結婚していない自分を恥じてオドオドしている人
結婚をあせっている人は悲しいかな、顔にもふるまいにも出てしまうもの。結婚したい気持ちをムリヤリ隠す必要はないけれど(隠すほうが目立っちゃうし)、結婚していない自分の人生も愛してあげないと、自分も可哀そうだし、周囲から可哀そうに見える。
憧れの未婚は増えたし、“30代で未婚が普通”の時代とはいえ、結婚しないといまだにどこかで後ろめたいような気持ちがするのはたしかだ。それは、「男も女も結婚していない人は、半人前!」という世間の認知度がまだまだ高いからだと思う。
実際、未婚のひとりとして否定できない。「さほど、結婚したくない」という想いの裏には、「何にも縛られたくない。責任を負いたくない」という思いがある私はやっぱり半人前……。何にも縛られていない分、どれだけ仕事を頑張っていても、常に地上から足が5センチくらい浮いているような気すらする(それも楽しいんだけどね……)。
女性の場合はなおさらだ。本来、いい年齢になったら、「地に足ついてしかるべき」と思われがちだからこそ、未婚に対する世間の目はまだ少しだけ厳しい。
とはいえ、“結婚”はやっぱり相手あってのものだし、半ば、運命的なもの。結婚したって半人前の人も多いのだし、未婚だからといって、人生が半分しか楽しめないワケじゃない。むしろ、この道だからこそ、楽しめる風景やイベントも多い時代なのだから。半人前を自覚しつつ、思い切り、楽しむが勝ちなのだ。イライラした40代にならないためにもね。
ま~男性も、同じで枯れないように がんばりましょう