乳癌の話...その他の話...。

乳癌に関しては、あくまでも私の体験談です
その他は人生の回想や、日々の出来事です

同時再建術

2005-05-19 13:54:38 | 乳癌の話
右の乳房に、1センチ程度の癌。
最初の説明では、癌の部分のみをくり抜く形を取る
乳房温存術を受ける予定だった。

その後、MRIの検査で、何と癌が3つもある事が判明。
多発性のものは、温存術の適応外だと説明される。

と同時に、乳房再建の話も聞いた。   “夏”を読んでくださいね  

再建の事は全く考えていなかったので、とまどった。
手術の予約だけとりあえず入れて置いた。

入院してから、形成外科の担当医の説明を聞く。
お腹の脂肪を利用する場合や、背中側を利用する場合など
色々方法はあるらしい。

小振りな私のお乳は、難なく再建出来るとの事。

おまけにお腹にも、背中にもたっぷりと脂肪がついていて、
まるで、この日の為に、溜め込んでいたかのよう....。
運命なんだわ...と、妙に納得した。

広背筋皮弁による再建術は、比較的小さなお乳用、背中に傷跡は残るが、
ブラで隠れる。

腹直筋皮弁による再建術は、大きなお乳用、腹部に30cmくらいの傷跡が残る。
出産は出来なくなる、ヘルニアの可能性があるので、腹圧をかける事は避ける。

どちらにするか、考えるように言われても、
時間も無く、参考資料も無く、悩んだ。

術後に脂肪が多少は吸収されるので、最初、少し大きくお乳を作る。
となると、背中では少し足りないかも知れない、という事と、
お腹だと、脂肪をごっそり取るので、ダイエットになる、
との言葉に後押しされて、腹直筋皮弁を選んだ。

術後1週間はベット上安静。(ほんとに動けません。)
約2週間で抜糸。半年経てば、乳輪、乳頭形成が可能。


去年6月に再建術を受けて、今年2月に、再建したお乳の大きさを調整した。
もういつでも乳輪、乳頭を作ってもいいのだが
入院したくないのと、体にメスを入れたくないのと
仕事もそうそう休めない、等の理由で保留している。

手術前は乳輪、乳頭のないお乳など、想像出来無かったが
環境に適応したのか、今では慣れてしまった。

      つづく



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