貧血患者。

ココロ潤す日記。。。
管理人の妥協により不定期更新!!

にっき。。。富士登山編

2005年08月28日 | にっき。。。富士登山編


『富士山』、、、標高3776メートルの誰もが知っている日本一の山。

その日本一の山に富士登山経験者(2回目)2名、未経験者5名の素人軍団が挑戦しました。
この物語は、そんな素人軍団の汗と涙、笑いと感動の2日間を綴ったものです。

【登場人物】

"管理人"
筆者です。貧血という事で高山病の大本命と言われる。
他のメンバーから登頂は無理だと直球を投込まれる。

"奥さん"
"管理人"の奥さんです。本当は登りたくなかったのですが、
"管理人"が一人でも行くと言って聞かなかった為、仕方なく参加する事に。

"Sモン"
飲み屋で「(富士山に)みんなで登らない?マジで。」の一言で今回のツアー成立。
言わば発案者である。が、スケジュールを見て「この時間に集合できない。」と不参加を表明するが、、、

"Hリ"
参加メンバーで数少ない経験者の一人。富士登山&BBQツアーの幹事、
富士登山経験者という2つの立場から受けるプレッシャーを背負いながらの参加。

"Sム"
参加メンバーで最も軽装だった。しかし、装備とは裏腹に
FDCカップでの失態を挽回するべく、秘めた思いは熱かった。

"Sュウヘイ"
今回の挑戦で誰よりも意識が高かったメンバー。
台風の影響で中止になるのではないかと、とても気にしていた。

"Kンコ"ちゃん
"Sュウヘイ"の彼女です。以前に登頂の経験を持つ数少ない参加メンバー。
参加メンバーで唯一トレッキングシューズを履いていたが、、、


【第一章 さらば、府中!!】

8月26日(金)、いつもと変わらない朝を迎える。が、頭の中は富士登山の事だけでした。

09時02分、普段なら悔しく思える2分も今日は全く気になりません。
出社後も仕事が手につかず作業が遅れてしまう。完全に舞い上がってました。

13時48分、前日から暖めていた作戦を決行する。

「すみません、体調が悪いので早退させて頂きます。」

伝家の宝刀を使ってしまいました。さすがの"管理人"も仮病で早退は初めてです。
内心かなりドキドキでした。えへっ。

帰りにサッカーショップジョゴに行き、注文していた酸素を購入する。
その名も"酸吸(さんきゅう)"、、、2本で2100円でした。

睡眠不足も高山病になる原因との事だったので、仮眠を取る事にしました。
しかし、、、興奮しているせいか、なかなか眠る事ができませんでした。
まるで遠足の前日に眠れない小学生状態です。

14時50分、ようやく眠くなってきた、、、と眠りに落ちそうな時に"Hリ"から電話がありました。
3日前まで仕事の目処が立たず、参加が絶望視されていた"Sモン"が、
ラスト数日で怒涛の追い上げを見せて、ギリギリで参加できる事になりそうだと連絡がありました。

改めて仮眠をしていると今度はメールが。差出人は"Sモン"でした。

「なんとか行けそうなのでムカエニキテ よろぴく」

その後、何度か眠ろうとしたのですが、完全に目が覚めてしまったので、荷造りをすることに。
会社でプリントアウトした富士登山に関する資料を読みながら準備開始。

準備を終えて、お腹が減ったので『ぐるナイ』を見ながらカップラーメンを食べる。
あとはその時を待つばかり、、、 気持ちは高ぶるばかり、、、 なぜか眠くなる。

"Sュウヘイ"と"Kンコ"ちゃんを迎えに行く時刻。
車に荷物を詰め込み、待ち合わせのセブンイレブンへ。少し早かったので買い物。
しかも、さっきカップラーメンを食べたのに、塩やきそばを購入。

"Sュウヘイ"と"Kンコ"ちゃんが合流。"管理人"は質問した。

「気持ち高めに設定してあるの??」

愚問でした。2人は既に富士山を見据えてました。"Sュウヘイ"は会社を半休して富士登山へ備え、
彼女の"Kンコ"ちゃんは完全に休んだそうです。2人の気持ちは相当高めでした。

続いて、急遽参加が決まった"Sモン"を迎えに。と言っても5分も掛からない場所ですが。
荷物を乗せて、特大のサッカーボードゲームを乗せて、集合場所の国立府中インターへ向かいました。

20時11分、集合場所へ快調に向かっていると、"Hリ"から電話が。

「やり残した仕事があって会社に戻っているから、"Sム"を迎えに行って。」

集合時間19分前にして、そんな話ですか??完全に遅刻しますよね??

20時13分、その当事者の"Sム"から電話。勝手に実家だと思っていた"管理人"は、
車の目的地を府中市南町にロックオンしてました。が、話を聞くと矢川の家にいるとの事、、、

「"Sム"、タクシーで来て。矢川まで迎えに行ってたら間に合わないから。」

さすがは社会人で独身貴族ですね、タクシー代を気にすることなく快諾してくれました。

20時30分、集合時間ジャストに国立府中インター付近のローソンに到着。
見ていたかのように"Sム"もタクシーで同時刻に到着。あとは"Hリ"が来るのを待つだけ。
その時間にさっき買った塩やきそばを完食しました。こんだけ食べて動けるのか??

20時39分、"Hリ"がまだ来ない。待ちきれずに確認の電話をすると、

「今、(インター側の)ガストの近くで渋滞にハマってる。」

軽く八つ当たりされました。なんで??俺のせいじゃないでしょ??

数分後、やっと到着する。しかし、謝罪の言葉はない。ま、いつもの事ですけど、、、
しかもコンビニで買い物してます。おにぎりコーナーで悩んでます。遅れているという自覚ゼロです。
ま、これもいつもの事ですけど、、、 満足そうにコンビニを出てくると『俺について来い!!』みたいな。

そんな感じで、ようやく府中の地を離れるのでございます。富士山までまだ遠い、、、


【第二章 ハロー、五合目!!】

遅刻を取り戻すかのごとく、中央高速を走っていく2台。快調に進んでいく。
21時03分、道路交通法を完全に無視をして"Hリ"から電話。同乗者がいるのに、なぜか運転手同士で電話。

「スバルランドから出るバスの最終時刻って22時30分だよね??」

"Hリ"のお父さん(裏幹事)から21時30分節が浮上したとの事でしたが、
"管理人"もインターネットで何度も確認したので、力強く22時30分と答えました。

無駄な争いを繰り広げながら、目指すは河口湖インター。
21時23分、100km/hで走行中に"Hリ"から電話。危険ですから良い子の皆さんは真似しないでね。

「22時のバスに間に合いそうだけど、どうする??」

結局、コンビニに寄るから予定通り22時30分発に乗ることに。

河口湖インター付近のローソンに到着した一行は、込上げてくる感情の高ぶりを隠す事が出来ない。
みんな、微妙にテンションが上がってました。そりゃ、上がるよ。

駐車場で登山の準備を開始する。さすがに夜の河口湖と言えども、夏にタイツは熱い、、、
しかし、ここで準備をして行かないといけないので、我慢をしてタイツを履く。
タイツを履いて、サッカー用の緑のパンツを履いて、サッカー用の緑のソックスを履いて、
上着はゴッチのユニホームとして活躍したヴェルディのアウェイ。いつでもサッカーできますって格好。
ちなみに靴はランニングシューズです。10人中10人が登山するとは思えない格好です。
ここでファーストミラクル発生しました。なんと"Sモン"も"Uキョウ"が使用していたヴェルディのユニでした。
何かある。今日は何かあるよ。そう思わずには、いられませんでした。

コンビニで時間を掛けすぎたので、急いでスバルランドへ。ここで乗り遅れたら全てが台無し。
スバルランド駐車場へ到着して、バス停まで走る。そこでセカンドミラクル発生。
参加者の中で唯一トレッキングシューズを履いていた本物志向の"Kンコ"ちゃんの靴底が完全に分離。
急遽、"Sュウヘイ"が履いている靴を"Kンコ"ちゃんが履き、"Sュウヘイ"はコンバースで登る事に。
急いで車に戻り靴を取りバス停まで走る。"Kンコ"ちゃんは時間を気にして、ずっと謝っていた。
むしろ"管理人"が謝りたい。

「"Kンコ"ちゃん、写真撮るの忘れた、、、」

折角のファインプレーだったのに。しかも靴を取ってバス停まで走ってたら、
もう一方の靴底も完全に分離するというダブルのミラクルまで用意してくれたのに、、、

22時26分、バス停に着くと既に登山者で溢れていました。丁度そこにバスが到着。
並んでいると他の乗客たちは、みんなチケットを出している。

「チケット買うの??」

メンバー内に不安が走る。チケット売り場を発見して行くも誰もいない。富士登山終了??
しかも、バスが定員に達したとの事。どうなるの??不穏な空気が流れ出す。
バス会社のおじさんの話を聞くと別のバスが来るとの事で一安心。でもチケット買ってないですけど、、、
って思ったら、バスの入口でチケットを切っていたおじさんが来て、チケットも買えました。

結局、次のバスも一杯になってしまったので臨時のバスを出してくれました。
いよいよ五合目に向けて出発。興奮状態の"管理人"は五合目までの約40分間、寝る事はありませんでした。

暗闇の中をひた走るバス。もう引き返す事は出来ないところまで来た。停留所を一つ一つ通過していく。
23時20分、ついにその時は来ました、、、五合目到着。登山者たちで満載の五合目。すぐにでも走り出したい気分でした。


【第三章 挑戦は始まった!!】

すぐにでも登りだしたい気持ちを抑える。富士登山のサイトでしっかり学習したので、
体が高地に慣れるまでは、はしゃがないで静かにしてました。ちょっと大人になった"管理人"でした。

その時間を利用して本物志向の"Kンコ"ちゃんは、お土産屋さんから個人的に靴を借りていました。
お店でレンタルしているわけではありません。おじさんが個人的に貸してくれたのです。
もちろん、その靴を返す事はありませんでしたが、、、うそです。帰りにちゃんと返しました。

しばしの休憩を挟んで、いよいよ登山開始。この時、半袖だった"管理人"が長袖を着ないと寒いくらいの気温でした。
五合目でこれだと、山頂はどんだけ寒いんだよ。って感じでした。あっ、手袋は既に着用してますけど、何か??

登りだすって言うか最初は下るんですけど、、、さすがに元気だったんで賑やかなものです。
標高2000mを超えている事を忘れてしまうくらいです。見上げれば東京では見ることの出来ない程の星。
プラネタリウムにいるかのような満天の星空でした。

下り坂も終わり、いよいよ登り坂の始まりです。本格的に登山の開始です。
辺りは真っ暗で懐中電灯が無いと見えないほど。懐中電灯で足元を照らしながらの登山。
夜中に登山した事なんて無いですから、興奮しっ放しです。登山と言っても高尾山くらいですけど。

途中、景色が開けた所に出たとき、なんと流れ星が!!!!!

「今、流れ星だよね??」

と盛り上がる。"管理人"も見た見たって一緒に盛り上がるが、、、完全に見逃してます。全然、見てませんでした。
でも、悔しかったから見たってウソつきました。神様、大自然の中で小さいウソをついた"管理人"を許してください。
しかも、その後しばらく上を見ながら歩いてました。もちろん、流れ星を見る事はありませんでしたけど、、、

00時15分、比較的余裕を持って六合目に到着しました。ここで登山ガイドを頂く。
まだまだ先は長いです。この辺りでは"奥さん"にも余裕が見られました。

少し休憩してから出発。遥か上には山小屋の明かりが点々としてました。頂上は更に上。なげぇ~。
小まめに水分を補給しながら、意識してゆっくりと登る。高山病には参加メンバーの誰よりも気をつけてました。
貧血患者は高山病になりやすいと事前にリサーチしてましたから。終始呼吸は深くしてました。

登るにつれて寒くなっていく。メンバーも重ね着していく。"管理人"はヴェルディの上に夢香を着て、
その上から今は亡きゴラッソのウィンブレを着ました。ちなみにこの時の下半身は、タイツと短パンだけでした。
動いている時は問題ないが、止まって休むと一気に寒くなる。初めて汗をかいている事を認識しました。

暗闇の中をひたすらジグザグに登っていく。先程までとは明らかに勾配が違う。自然とペースは落ちる。
この辺りから他の登山者たちを目にする。と言うよりは休んでいる。登山道の端で休憩しているんです。
六合目までは、他の人はそんなに見当たらなかったのに、、、 恐るべし富士山。

途中で何回か休憩をしながら登り続ける。六合目までの賑やかさがウソのように、鳴りをひそめる。
メンバーの口数も減ってきている。"Sモン"のスルーパスに徐々に反応が鈍りだす。
それでもパスを出し続ける"Sモン"。ある種のSである。そんな"Sモン"からのスルーパスも減ってくる。
更に歩みを進めると、たまに来た"Sモン"からのスルーパスを本気でスルーする有様。疲れって怖いです。

01時11分、やっとの思いで七合目(花小屋)に到着。さすがにタイツと短パンでは寒いので、ゴラッソのウィンブレを履く。
一番下に着ていたヴェルディが汗を吸わないので、夢香を一番下に着ることに。
その上からヴェルディを着て、ゴラッソのウィンブレ。やっぱりヴェルディは外せませんでした。

まだ心にも体にも余裕がある。最低でも七合目までは来るという目標は達成。地味に喜んでました。
ただ、一つ気になる事が。"奥さん"の反応が薄く、口数も極端に減っている事が、、、


【第四章 試練!!】

七合目(花小屋)を出発する。風が凄い。体温をどんどん奪われる。かなりの強風でした。
正直、この辺から細かく覚えていない。なぜなら、ずっと同じような感じだったからです。
砂利、岩を一歩、一歩、登っていくだけ。月明かりの中を、ただただ登るだけ。景色が変わりません。

もう八合目??なんだ意外と楽だったな。"管理人"が勉強不足でした。そんなわけが無いですよね。
着いたのは八合目ではなく、七合目に数ある山小屋の中の一つ、日の出館。正直、ちょっとショックでした。
休憩もそこそこに出発。見えるのは点々と続く光。どこが八合目かも分からない。時折、下界の様子を見て気を紛らわす。

周りは、しばらく変わらない風景ばかり。うっすら見える登山道、座って休んでいる登山者、相変わらず綺麗な星空。
体力的にって言うよりも精神的に萎えそうになる。ただひたすら、ってこういう事を言うんですね。

それでも少しずつ、確実に登っている。七合目 トモエ館に到着。御来光を意識して休憩を短めにする。
鎌岩館、富士一館と七合目の山小屋が続く。見上げれば、まだまだ光は続いている。
鳥居荘に到着して長めの休憩を取る。ここで持参してきた、おにぎりなどを食べる。生き返りました。
この辺から"奥さん"のネガティブな発言が、、、 "管理人"は徐々に不安になってきました。

相変わらずの風。登山道での休憩者が増えてくる。って言うか横になっている人もいる。
徐々に高山病が襲ってきているのでしょう。"管理人"は疲れはあるものの、大丈夫でした。
東洋館を過ぎて登り続けるメンバーたち。"管理人"と"奥さん"は、他のメンバーたちと離れだす。

02時38分、念願の八合目(太子館)に到着。自分が思っていたよりも体調が良く、登頂意欲が湧いてくる。
"管理人"の気持ちは、ここまで来たら絶対に頂上まで登りたい。完全に山頂にロックオンしてました。
唯一の心配は"奥さん"のギブアップ宣言のみ。その時点で強制終了ですから、、、

"奥さん"に声を掛けながら登山を再開する。岩場を一歩、一歩、登っていく。酸素が薄くなってきたのを感じる。
貧血状態で階段を登っている時に似た感覚。体が重く、太腿(ふともも)や脹脛(ふくらはぎ)がパンパンに張ってしまう。
思えば、良くそんな(貧血)状態でフットサルをやっていたと思う。体育の時間とか、ちょ~辛かったですから。

そんな中を登り続け、蓬莱館、白雲荘と確実に山頂に向かう。"Sモン"、"Sム"、"Hリ"が山小屋に到着、
"Sュウヘイ"、"Kンコ"ちゃんが少し遅れて到着、"管理人"、"奥さん"が更に少し遅れて到着。そんな感じでした。
それでも、なんとか登山を続けるメンバー。"奥さん"の疲労がだいぶ溜まってきたのが、容易にわかる。

芸能人が良く泊まるという元祖室を過ぎて、富士山ホテルって言っても名ばかりの山小屋もなんとか通過。
"奥さん"からは、もう疲れた、もう限界というフレーズが多くなってくる。正直、もう無理かなって思いました。
それでも、なんとか八合目の最後の山小屋八合目 トモエ館に到着。"管理人"の問いかけにも反応がなくなってくる。

本八合目(御来光館)に到着して休憩していると、擦れた声で"奥さん"が、もう止めたい、、、 もう帰りたい、、、と呟く。
他のメンバーを先に出発させて、"奥さん"と2人きりになったところで"管理人"は正直に話をした。

「俺はここまで来たから、頑張って頂上まで登りたい。でも"Kヨミ"が無理なら俺もやめる。どうする?ここでやめるか?」

"奥さん"は、しばらく黙ったまま俯いてました。『しょうがない、今回は諦めて来年挑戦しよう。一人で、、、』って思った時、

「登る。」

小さい声でしたが、はっきり聞こえました。出発する前に酸素を吸って、皆から遅れての出発。
"管理人"の目標は山頂での御来光よりも、山頂まで登る事だったので、登ると言ってくれた時は本当に嬉しかったです。

ゆっくりですが、2人でまだ見えぬ山頂を目指して歩いていると、地平線が徐々に明るくなってきました。もうすぐ夜明けです。


【第五章 はじめまして、富士山頂!!】

空が徐々に青白くなってくる中、ゆっくり登り続ける"管理人"と"奥さん"。休憩を取りながら少しずつ。
周りには、御来光に備えて登山を中断している人たちが大勢。その中を確実に山頂へ向かって登ってました。

しばらく登っていくと"Sュウヘイ"と"Kンコ"ちゃんを発見。御来光を見る為に座ってました。
"管理人"と"奥さん"は先に行くと伝え、歩き出す。随分、明るくなってきたが霧で山頂がわからない。先が見えないって不安です。

04時50分、先程まで青白かった空が段々とオレンジに染まっていく御来光の始まり。辺りから歓声が聞こえる。
霧で見えないですが、上のほうから聞き覚えのある声が、、、 "Sモン"、"Hリ"、"Sム"が近くにいる。
"管理人"、"奥さん"も座って御来光を見る。鞄から携帯電話を取り出して御来光の写真を撮る。霧が出たり晴れたりでしたが。

05時10分、御来光が最高潮を迎える。眩いオレンジ色の光が何もかもを包んでいく。一面に広がる雲海も、登山者たちも。
丸で絵に描いたような風景が目の前一面に広がる。疲労が最高潮に達している"奥さん"も携帯電話のカメラで撮影。
太陽の光、そして、何よりも太陽の温もりを感じた。太陽ってすげぇ~、ホントに、すげぇ~って思いました。

辺りはすっかり明るくなり、登山を再開しようと上を見ると、先程まで見えなかった山頂があった。

「あれ山頂だよ。もう少しの所まで来てたんだよ。」

「最後、頑張ろうよ。」

「ゆっくりで良いから登りきろうよ。」

"管理人"が"奥さん"に言うと、フーッとため息をつきました。でも、先程までとは明らかに違う。顔に元気がありました。
これも太陽の力なんでしょうか?ここからは、ほとんど休憩をすることもなく山頂目指して登り続けました。

05時28分、約6時間をかけて"管理人"と"奥さん"登頂に成功。御来光にも負けない感動に包まれる。疲れを忘れました。
"管理人"は一目散に山頂の印である石碑に向かい石碑にキス。完全に他の人を遮断した世界に飛び込んでました。

少し遅れて"Sュウヘイ"、"Kンコ"ちゃんが登頂成功。無事に参加メンバー全員登頂に成功しました。
携帯電話のカメラや、デジカメ、インスタントカメラで写真を撮りまくり、十分に登頂を満喫。テンションぶち上げでした。

こうして、人生初の富士登山は無事に登頂しました。しかし、ここから想定外の辛さが、、、
当初の予定では2時間で下れるというお手軽な感じの話だったのですが、いざ下山を始めると辛い事、辛い事。

小さい石が多いので足元は滑るし、、、膝などの関節にはとんでもない負担が掛かるし、、、目の前には延々と続く下山道、、、
おまけに台風一過でこれ以上ない程の快晴で、ほんの数十分前とは全然違う気候。
追い討ちをかけるかのごとく下山道には山小屋がないのでトイレに行けない。
下山の予想外の辛さに困惑しつつも、なんとか無事に全員揃っての下山。

下山途中のあと少しで五合目って所で"Hリ"が首を小さい蜂に刺され、みんなでヒャッホーなんて言ってたら、
五合目でバスを待っている間に"管理人"が首と肩の2箇所を蜂に刺されちゃいました。
色々ありましたが、とても良い思い出になりました。参加メンバーの皆さん、ありがとうございました。誰よりも、

「"Kヨミ"、頑張って登ってくれて、ありがとうね。一生の思い出を共有できて良かったよ。」