丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

終の棲家

2017年01月21日 | 四方山話
 夫のお骨を四天王寺さんに納骨してきた。子どもたちのことや、実家のこと、自分の宗教のことなど、いろんなことを考えた結果、個人の墓は作らず、合祀・永代供養をすることにした。

 で、今度はどこにお世話になるべきかといろいろと考え、見に行ったりして、結局四天王寺さんにお骨を納めることにした。彼は無宗教、もしくは無神論者に近い人ではあったが、彼の人生の中で四天王寺さんがもっとも長く関わりを持った場所であったということが決定打の理由。飽きっぽいところのある人だったが、理学療法士になって社会に出て、亡くなる日まで身を置いたのが四天王寺悲田院だ。子どもたちの保育園でもお世話になっている。四天王寺で行われる行事もあったので、子供との思い出も詰まっているお寺さんだ。
 自宅近くの霊園や一心寺さんなんかも考えていたが、どこもピンとこなかった。それはやはり夫となんの縁もない場所だからだろう。同じ眠るならなにか精神的につながりのある場所がいい。

 ちょっと歩けば阿倍野橋。ハルカスもあるし、動物園もある。にぎやかな街に近い方が、私たちもお参りしやすいというものだ。

 今日はたまたま21日でお太子さんの日。たくさんの店が出て、たくさんの人がいた。彼はこういうところでうろうろして、訳のわからん物を買ってきたりするのが好きだから、ここできっと暇することもなく、楽しく過ごすだろう。
 境内にあふれる人の群れの中に、彼の後ろ姿を見たような気がした。


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