さぁ、みんなで、コッコッコ体操いくよ～！

まず指は１歳のイチッ！

お腹はボーンと前に突き出してぇ～！

かかとでテンポよくリズムをとるよ～！

お口は鳥さんのようにとんがらせて、

コッコッコッ♪と歌うのよっ！



さぁ、それではコッコッコ体操よーいはじめっ！

♪コッコッコッコ　　コッコッコッコッ♪




“イチ”のお手手を指揮者のように振り回し、

かかとでリズムをとりながら、コッコッコッコ♪と歌っているのは・・・・・

おおはらひなとくん




音楽が流れると、お上品に手を揺らしていた彼は、
いつの間にやら、自らの口でメロディーを奏でるようになった。
しかし未だ彼は、沢山の言葉を知らない。
そこで、彼が選んだのが今回の『コ』という言葉。
この『コ』は、ただいま彼の中で大流行しいる単語であり、
気分が乗った喜びを表現する言葉として、めでたく選ばれたようだ。

言葉を知らない彼の歌には、あーだのこーだの・・・・という歌詞がない。
聞こえていくるのは『コッコッコッコ』の一言。

それなのに、なぜだろう？
こんなに楽しい気分にさせられるのは・・・・
楽しくて楽しくて、一緒にコッコッコ体操をやってしまいたくなる。
愉快で愉快で、もっともっとコッコッコ体操を見たくなってしまう。

言葉はなくても、『ルンルン♪』パワーが体中から溢れているからだ。
ジャンプも出来ない不安定な体で、ピョンピョンとリズムをとり、
『ピース』も出来ない不器用な指先を自慢気に振り回す姿からは、
何の不自由も感じない。
今ボクの出来る全てを出し切っているからだ。

我が子よ・・・・かっこいいじゃないか～！！