さて、ついにやってきました。1回目の試走会。

試走会と言えば、本番前までに2回しか無い貴重な時間。
本番と同じサイズのコースを準備できない、貧乏チームはホントに貴重な時間なんですよ。
そういえば、ブログの更新をサボっている間に、ちょっとした事件がありました。
そうです。なんと本番コースと同じやつを販売すると言うではないですか。
しかも十数万円!!!
そんなん個人チームでは買えませんって。

またお金持ちの企業チームとかは、何枚も買って会社の会議室つぶして常設コース作っているんだろうなぁ。
そんなチームと戦わなければならないのかよ。これは一方的に不公平でーす。
なんですか?貧乏チームは諦めろって言うんですかい。
まあ、不満をぶつけても状況が変わるわけでもなく、現状の厳しい環境でも何とかするのが秘密戦隊ハカタの真骨頂。
湯水のようにお金を使った金持ち企業チームを尻目に、ぶっちぎりで優勝を決めちゃるけんね。
これは本当にカーレースで言えばワークスチームと個人チームとの戦いみたいなもんだよ。
どうする?ぼろぼろのマシンでメカニックもいないようなチームが、ワークスをぶっちぎるわけだよ。
人は不可能って言うかも知れないけれど、ETロボコンに限って言えばお金かけた方が有利だけどそれだけでは勝てないんだな。
とりあえず、奇跡を起して見せるぜ。
で試走会なんだけど、今回の予定では、まずコースの寸法取りが第一目標。
なんせ、今回はこれまでコースのプリントアウトさえやってないので、実際のコースサイズがわからない。
正確には今回が3回目なので、過去のコースはわかっているんだけど、今回追加の難所関係がね。
特にゴールの車庫の位置とか大きさとか全然わからん。
次に、ゆっくりPD制御をかけてIN、OUTコースを走らせてログを取っておく。
ログさえあれば後で何とでも解析できるからね。
今回のログ解析ツールは昨年のものをそのまま使うことに。
一箇所、超音波センサーのログとグラフ表示を追加しています。
そして、時間があれば難所のを少しトライして終わりという予定。
うまくいけば実りのある試走会になるはずだったんだけど...毎回おんなじ残念な結果になってるなぁ。
試走会は15:30分から18:00間での2時間半。今回は一人だから色々やることがあるよ。
手際よく作業しなきゃね
まずは予定通り、コースの寸法取り。メジャースケール片手にあちこち計ってやった。
ほぼ、予想どおりではあったけど、予想外だったのはミステリーサークルのマーカーであるペットボトルとコースとの距離。
20cmぐらいあると思って、検出動作のシナリオを考えてたけど、13cmと予想よりもだいぶ狭かった。
これだと、考えてたシナリオではペットボトルにぶつかりそうかな。
コース測定(他のチームはアッサリ測定終わって、最後まで計測していたのは自分だけでした^_^;
さて、測定も終わり、次は周回走行のログ取り。スピードは関係なく安全性重視で確実に走行させる戦略。
まずアウトコースでシーソーの前まで走らせます。
うーん、今回NXTのは前回から車輪の幅が広くなったので、そのままのPD制御パラメータは使えないんだけど、結局サンプルコースでのチューニングさえもできてないので、
あまり変更無しのまま。やっぱり安定感に欠けていてかなりふらついてます。
チューニングは時間がかかりそうなので、とりあえずそのまま、IN、OUTのコース走行ログを取り終えました。
次は、ちょっと難所攻略用のライントレース無しの直線、曲線走行の確認をしようっと。
で、プログラムをロードして走らせると...ん?なんか変。
PD制御が全く利いてなくカクカクしてます。しかも直線のスタートで一瞬だけぐいっと曲がるため、思ったような直線になりません。
案の定アウトコースの車庫入れでは、最初のズレが影響してうまく車庫に納まりませんでした。
なんか、家で走らせていた時と動きが全然違う。(いつものことですね。全然学習してない...)
ちょっとこのまま走らせても正しいデータが取れなさそうだったので、一旦パソコンのあるテーブルに戻って直線走行の確認を行いました。
軽くパラメータを変更しても一向にふらつきが収束する気配がありません。ごちゃごちゃ試していたらあっという間に30分が経過してしまいました。
このままやっても直りそうも無かったので、一旦諦めてPD制御なしのモードに切り替えて再トライすることにしました。
このモード、PD制御無しなのでカクカク動きますが、意外と距離計測の精度はいいんですよね。
わかる人が見ればわかる、けっこう恥ずかしい動きなんですが...
で、これで車庫入れはIN、OUTもすんなりできました。ちょっと車庫に入った後停止中に動いて、壁に接触するのが気になりました。
停止制御を見直さなくては。もしかして停止もPD制御?
でペットボトルの計測は、案の定コースからの距離が近すぎでペットボトルにぶち当たります。
90度カーブで行って戻って計測する戦略なんだけどね。カーブの回転半径を変えるか、別の戦略にする必要がありそうかな。
他のチームは、灰色のマーカーのところでくるっと一回転させて超音波センサを読み込む動きが多かったかな。
ライントレース無しの動作が思いのほか、いい感じだったので(カクカクですが...)調子に乗ってミステリーサークルに朝鮮。
今回はライントレースを全く行わずに、直線と曲線の組み合わせでポールの間を抜ける戦略です。
これだと、4つの走行パターンは直線距離のパラメータテーブルを入れ替えるだけで同じでいいから、調整が楽だしね。
今回は絶対工数が少ないから効率よくやらなければ...
今回の試走会ではバタバタと忙しくて写真とかビデオを撮る暇が全然無かったんですが、実はミステリーサークルの失敗映像だけ撮ってました。
この失敗は右回転の距離制御がうまくいかず回りすぎてますが、なんかバグがあるようです。
ETロボコン2010試走会ミステリーサークル失敗
家では直線からカーブの組み合わせのみテストしていたので、初めての連続パターンの動作でここまで動けば十分でしょう。
早速、家で一部プリントアウトのコースを作らなければね。あっと、でも広げるところがないなぁ。そちらを先に考えなきゃ。
結局、そのあたりをごにょごにょやっていたら、あっという間に時間切れ。
ふう。一人だとやることが一杯で忙しい。
でも、なんとか目的のデータは取れたかな。

ちなみに今回のNXTは偽DROID君仕様でこんな感じ。「なんちゃってDROID君」とでもしておきましょうか。
ちょっとオリジナリティが無いって?確かにね。まあ本番前までにはもうちょっとデザインを変えるつもり。
今回考えているコンセプトシートのストーリーではDROID君は関係ないので、どうしようかなー。
とりあえず、課題はまだまだ山済みなのが認識できました。
そろそろ提出モデルの作成にも取り掛かる必要があるし、時間をどれだけ取れるかが勝負になりそうだな。