ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

9/24 Saturday Night's Alight For Rockin'

2005-09-26 | コレクターズ
コレクターズのクアトロマンスリー、今年もこの日で最後です。毎年の恒例となりましたが、毎回この最終日がいつにも増して素晴らしい出来なので、今回もわくわくして会場にたどり着きました。こういう過剰な期待が出来ることってスゴイ。失望したくなくて期待もしなくなるという感覚を、コレクターズには持たないでいられます。

公式でも発表されていたバンダナをプレゼントにいただきました。可愛い。黒いラブラドールの首に巻きたい。これも新作Tシャツも、ジャングルスクーターズとのコラボでした。

本日のステージ上には、キーボード卓がありません。最後だけどPATさんはいないのかな? そこでSさんが「小室哲哉ばりにショルキーで登場だよ!」と素敵な提案をしてくれたので爆笑。何そのかっこいいPATさん。インカムもよろしく。

そんなバカ話で盛り上がっていたらメンバーが登場。もう開始そうそう後ろから客が押してきます。うわあ盛り上がってる! 嬉しくてテンションも上がります。しかもいきなり「愛ある世界」! ライティングが明るくなって、加藤さんの美しい声が会場を包みます。その曲が終わると、コータローさんが加藤さんのそばに近づき、何が始まるのかと思ったらひとつマイクで「ハニー!」ワンダーガールだー! 大好きなのにライブで聴くことが出来なかった曲のひとつで、すごく嬉しかったです。その後TOUGHが珍しくすごく早い位置(4曲目くらい?)にあったのも驚き。もう盛り上がること必至ですよ。

「3年目を迎えたクアトロマンスリーも、今年は今日で終わり。始めたときはだんだん人気もなくなっていくんじゃないかと心配して…求人雑誌を読んだりしましたが、なかなかないんだよね、コータローくん?」と妙なフリをするリーダー。それに「もうろくなの残ってないんだよ。パチンコ屋の店員とかさ。それでも俺の歳だともうダメなんだよね」と答えるコータローさん。「君でダメなら俺はもっとダメじゃん!」とリーダーは笑っていますがすごいMCだなこれ(笑)。「でも、こうして君たちが来てくれて、たくさん入ってくれたので、…嬉しいよ」と締めていました。

あと、雨の中よく来てくれた、というような話で「まあここなら他が水没しても、2日くらいすれば救助隊が来るよ」とのMCも。それけっこう至福のときだと思います。

先月出たカバー集からプリティ・グリーンやリリーのおもかげも披露。この辺の曲のときはコータローさんがリッケンを使うことが多いせいか、音が太くてすごくかっこいいー。この日はリーダーの声もすごく調子よくて、とても堪能できました。

加藤さんがアコギを抱えて新譜よりバック・トゥ・トゥモロー。しかし歌詞が止まってしまってやり直し(笑)。もう慣れた様子で仕切り直してました。しかしそれ以上にびっくりしたのは、そのあとにロケットマンをやってくれたことでしょう。生で初めて聴いた…! もうこのときのコータローさんのギターは神だった。加藤さんもすごく伸びやかに歌っていて、息が止まりそうな美しい空間でした。うわあんもう切ねえ。こんな美しいのに悲しい歌ないよ。次の歌はパーティ・クイーンだったのですが、しばらく気持ちの切り替えが出来なかった。感動でした。

「いい夜だね」と加藤さんが振ったとき、すぐざま「台風だよ」と答えるコータローさんが面白い。「そういう外のことじゃなく、中の話!」と怒られていました(笑)。
注:このエピソードは、「いい夜だね」と言ったのは正しくはコータローさんだそうです(台風だよ! と突っ込んだのが加藤さん)。間違えて覚えていた模様。すみませんでした。教えてくれたSさんありがとう。

TOO MUCH ROMANTIC!のあと。「シャララララ~」と口ずさむ加藤さん。コータローさんのコーラスの真似っぽく、ちょっと滑舌悪く言ってます。それに「難しいね。20年歌ってても難しい」と話すコーさん。しかしちょうどその言葉が、タイミング悪く(良く、なのか)また加藤さんに聞き取り辛かったようで「え?」と耳を寄せてられていました。「30周年の時にはうまく歌えるようになってるよ」とのコータローさんの発言が、素で言ったらしいのがとても嬉しかったです。30周年なんてさらっと言っちゃえるバンド最高だよ。コーさんの言うとおり、30周年はぜひ東京ドームで。やっぱり日比谷野音でもかっこいいけどさ。更に「そのころには、ipodでトゥーマッチ聴いてるような会社員とかいるんだろうね。俺以前電車でビューティフルサンデー聴いてる会社員見たけどさ」と加藤さんの話が始まりました。爆笑した客席に「本当だって! 三田線の11時45分。まだipodがないころだったけど。アイポットはあったかもしれないけど…象印の」親父ギャグ来ました。「座席は空いてるのにつり革につかまったままだったから、なんだろうと思って見ていたら、小さく『ビューテイフォーサーンデー』って!」。その話を聞いて思い出したらしいコータローさんも口を開きます。「俺もゆうべ見たよ。昨日晩飯食べてるときに、隣の奴がレバニラ定食頼んでたんだ。レバニラにラー油をすごい入れてるから、もうその時点で心配だったんだけど、そいつが携帯で話しながら『俺にはあのノルマは無理だよ…』って」。この話にも客席爆笑。すると今度は加藤さん「じゃあ言わせてもらうけどさ!」とまた話し始めました。いや別に勝負じゃないから。「近所の公園に散歩に行ったら、ベンチで携帯で話してる奴がいたの。『ハイ、ハイ、その件につきましては…』って。そいつ夕方にも通ったらいたの。多分電話つながってないんだと思う。誰とも話してないんだよ」。なんか寂しいエピソードなんですが。一連の話を終え、「まあ、人生大変だよ。パーッと行きたいよね。この人でパッと行きましょう。コータロー!」との紹介と共にハッピー&ラッキーへ。トゥーマッチからこんな風につながるとは思いませんでした(笑)。

その後リーダーのお色直しへ。そうそう、この日のリーダーの衣装は、柄シャツながらもわりといい色合いの模様だったので、あれは可愛いね、と友人達と話していたのですが、公式日記によるとポールスミスみたいですね。だからかー。普段のお花柄とかも結構好きです。

インストを一曲はさみ、再登場したリーダーはフレッドペリーの白いジャケット。これかっこいいですね。スゥイート・シンディを久々に聴けて嬉しかった。これもいい曲だなあー。締めは未来のカタチで、本編を終了しました。

アンコール1曲目はウインターローズ。これも最近はあまりやらなくなってましたね。刑事の冒頭のギターソロがかっこよすぎる&加藤さんの歌うますぎる。なんかこの日は、小里さんとQちゃんがあまり目立たなくてレポることもなく寂しいです。途中でも加藤さんが二人に振ったシーンもあったのですが、小里さん気付いてなかったのか無視しちゃったし。しかし続いてのメイビートゥモローでは、小里さんが指を上に指してアピールする場面も。前回より更に盛り上がった感のあるステージでした。これ、ライブやるごとに勢いづいていって、TOUGHやパンクオブハーツ的なポジションになって行くかもしれませんね。

2度目のアンコールで登場したメンバー。ここでリグレイだと思ってガムを準備したのですが、なんとヒートウェイヴのイントロが。やられたー。いつも同じだと思って油断してたらダメですね。この曲もライブだとすごく盛り上がるし大好きです。その後リーダーが何かの紙の裏に書いたような適当なメモを持ってきて、「ツアーをやります」とのお知らせ。待ってました! 「じゃあ、コータローくんに読んでもらおうかな」と渡します。「まず、渋谷BOXXで抽選制ライブ。これは…」と不安そうにリーダーを見ますが、すでにリーダーは舞台袖に引っ込んでいました。がんばれコータローさん。「…これはFC会員のみですね」と続けます。ここにファンミが来るわけですね。札幌のクラップスホールのときには「俺の好きなラーメン屋のそばです」と一言コメントもつけたり「1月末にここ、渋谷クアトロでやります。まだ日付は未定だけど、入ってる奴があったら蹴ってやります」と不穏な発言が出たりと、面白い告知でした。ただ聞き取り辛い&覚えてられないことを除けば。

刑事を放置して引っ込んでしまった加藤さんは、デジカメを片手にステージに戻ってきました。「今日はガムの軌道をカメラに収めようと思う。なので今日俺は丸腰だ!」と報告。盛り上がる客席に「当てないでね」とちょっと怖がるのが可愛い(笑)。以前アメストで紹介する映像を撮るときにも、デジカメでコータローさんとグラビアアイドルごっこしてましたが、またしても今回も刑事を映してました。

その後コレクターで勢いは最高潮に。あとから聞いたらダイブしてた男もいたそうでびっくり。スゲー。もうここまででもすごく楽しくて最高のライブだったのですが、終えてメンバーがステージに並び、挨拶の段になって何度も加藤さんがコータローさんに何か話しています。もしや、と思ったら加藤さん「まだ聴きたい?」(だったかな、もう興奮しすぎて覚えてない)と! そこで始まったのがパンクオブハーツですよ。もう何も語ることはないです(レポじゃない)。

過去の2年も素晴らしかったですが、今年のクアトロマンスリーは、とにかくコレクターズのライブだけではなく、フロアの盛り上がりもどんどん良くなっていくのが実感できる最高の盛り上がりを見せたと思います。よく、コレにとってちょっといい情報を聞くとすぐ「コレクターズ売れてるの? 今、来てるの!?」とネタにしている嫌なファンの私ですが、本当に冗談じゃなくファンが増えてますね。ずっと行けなかったらしい北海道が今回ツアーに組み込まれた意味も大きいと思うし。しかも、加藤さんが体調を崩したり事務所が閉鎖になったりと、かなり大変なことが起きたにもかかわらず、ここまで盛り返したこの現在の状況は、すべてコレクターズがいい音楽をやってきたから、いいライブをやってきたからという、本当に正しい魅力で勝ち取った結果だと思うともう泣けてきます。こんな素晴らしいバンドに出会えて、30周年にはもっとコーラスうまくなってるよ、なんてふざけたMC聞ける幸せ。なんかちょっと湿っぽい上に夢見がちですみませんね。あ、そうか、今回のプレゼントはあのバンダナでこの涙を拭けってことですか加藤さん!

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