韓国海軍哨戒艇艦沈没事件を受けて、韓国の李明博(イミョンバク)大統領は24日北朝鮮に「断固たる措置」を取る姿勢を明確にした。この声明の中で、北朝鮮を<同民族として恥ずかしい…>と言う表現のを使った。
相手を非難するときの表現では、先の大戦中の日本の<鬼畜米英>や、かっての中国(昔は中共と言ってた)の米国を罵り、罵倒、侮蔑、非難 、攻撃、口撃する表現は、漢字文化の本家らしい、目を見張るほど豊富な表現を見てきた活火山だが、ともすれば<遺憾>という表現を多用されがちな昨今、今回の表現は興味深い。
そこには、外交上の取り澄ましたニュアンスは無く、それでいて相手には効果的な表現だと思う。同一民族に対する非難表現であるから出来た表現であることは承知だが、ともすれば<遺憾>を多用してきた日の本の政治家や官僚の発言・声明に慣れさせられてきた時、その豊かさに感心させられる。
同大統領の<怒り度>がヒシヒシと伝わってくるこの表現が、厚顔な相手にどこまで通じるのか少しばかり気になるところだが、この温度差が文化的な常識レベルの差でもあり、民度の差、経済力の差につながるものかもしれない。