白鳥

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冷酷な笑みを浮かべる鳥凱先輩に思わず、私も身震いしました

2014-01-27 10:00:29 | 小説
「熱ちー、熱ちーーー!!」終極痩身
 身体に火がつき、慌てて地面を転がるモヒカンたち。
「あら、ごめんあそばせ。ハートに火を点けちゃったかしら?」
 冷酷な笑みを浮かべる鳥凱先輩に思わず、私も身震いしました。
「冗談じゃねー!逃げろー!こんなキ〇ガイ連中相手にしてたら命がいくつあっても足らねーぞ!」
 もはや、勝ち目がないと悟ったのか、われ先にと手下のモヒカンたちは武器を捨てて逃げ出し始めました。
 しかし、ZENRA軍団は甘くありません。
 必死に逃げるモヒカンたちの頭の上から何かが落ちてくる甲高い音が!
「?」
 次の瞬間、彼らのいた場所に猛烈な火柱が立ちました。
「ぎゃーーー!!」
 ハタキで、叩かれた埃のように人間が空中に舞う阿鼻叫喚の地獄絵図に思わず息を呑みました。
 後ろを見ると、バイクにまたがったマリコさんがいて、彼女のバイクの後部についた小型の多連装ロケットランチャーが火を噴いています。淫インモラル
「レディを放ったらかしにして、逃げるなんて、殿方としてはマナーが悪いですよ!」
 そう言いながら、今まで見たことのないような冷徹な表情で攻撃を続けるマリコさん。
 とても、わたしの知ってるマリコさんと同一人物とは思えません。
 それからも四人は攻撃の手をまったく緩めず、あっとゆう間に、辺り一面気絶したモヒカンたちの山が出来上がりました。

 残るはボスのハゲ公爵ただ一人!

「ふざけやがって、おい、人質とお前らの仲間がどうなっても構わないのか!」
 追い詰められた悪党のお馴染みの台詞を口にしながら、大河原先輩の拳銃を握り、後ろを振り向くハゲ公爵。
 しかし、そこには気絶して、地面に倒れている手下の姿しかありません。
 大河原先輩の姿を探し、慌てふためくハゲ公爵。
「あのアマ!一体どこに」

「ここにいるわよ」
声の方に拳銃を向けるハゲ公爵。淫インモラル

誰にも体を触れさせないこと

2014-01-22 09:21:09 | 小説
 誰にも体を触れさせないこと。淫インモラル
 何度も言い聞かされ、体の中にまで刻み込まれた母の言いつけがブランシュの行動に壁を作る。してはいけないことは、してはいけない。ようく、わかっているのだが、今ゼインに手を伸ばさなければ、私はきっと嫌われて、もう彼と会えなくなってしまう。その不安の方が大きくて、ぱきんと折れそうな細い手首をブランシュは持ち上げる。
「お願いがあるの」
「なんだよ」
「私の手、握らないで……触るだけ」
「なんで」
「お願い」
 ブランシュのお願いにゼインは不思議そうに首を傾けたが、わかった、と了解してくれたのでブランシュはそう、っと手を伸ばしてゼインの手の形に自分の手を合わせた。ぴったりと二つの手が重なる。まるで、もともとひとつのものだったかのよう。あるいは、ずっと探していた箱の鍵がぱちんと開いたような感覚。温かい。母と同じ温度。なのに少し固い。淫インモラル
「指、折れちゃいそうだ」
「お、折っちゃだめ!」
 慌ててブランシュが手を離すと、ゼインは突然穴から現れたウサギみたいな顔をしてから吹き出した。声をあげて腹を抱えるゼインに対し、ブランシュは何がそんなにおもしろいのかわからず、不安でくちびるをぎゅっと閉じる。
「折らないよ。他のやつみたいに意地悪しない、絶対」
「本当?」
「うん。だって、おまえ、なんか守ってやらなきゃいけない感じがするから」
 初めての友達ができた。
 嬉しくてたまらなくて、わくわくする気持ちが押さえきれず、その夜は一晩中毛布をかぶってクッションの山に頭を突っ込み、ゼインのことを考えた。村のどこに住んでいるのだろう、明日は来てくれる? そのまた明日は?インモラル

隊長の上原大和、開発の浜崎龍太郎、鈴木源太、衛生士の丸山隆、そして私が操縦士の江野真吾だ

2014-01-17 11:56:11 | 小説
「…ダイバーズレポート、001。日本時間20××年9月27日、14時32分52秒。我々深海探査部隊は、潜水艦「りゅうぐう」によって、世界で最も深い海溝と言われる、マリアナ海溝、その最深部であるチャレンジャー海淵に到着した。ただいまこの動画はあらゆるテレビ局と繋がり、ライブ配信されている。そして潜水艦「りゅうぐう」はこれから一週間の滞在を目標にしている。…深海探査部隊は5人。三便宝

隊長の上原大和、開発の浜崎龍太郎、鈴木源太、衛生士の丸山隆、そして私が操縦士の江野真吾だ。

今日はこれから食品や備品の再確認や、りゅうぐうの現状報告をする。…これでレポートは以上だ」

ーーーテレビの前では歓喜の声が上がっていることだろう。

 なんせ、地球最深部への「上陸」という、人類史上初の試み。
 それを実現したのが我々日本人の技術力であるのだから、ナルシストな日本国民は大喜びというわけだ。


 我々探査隊の役目は主に、深海に生息する生物、および生態系を把握することが大きな目標となる。
 知られていないことが多いだけに、有識者は深海に対して大きな期待をしている。

 金づるになるか。それともただの好奇心か。
 そんなものは分かるわけないが、このプロジェクトに協力的な人間が多いことは確かである。三便宝


「江野ー。食品と備品の点検だぞー」
 隊長の声がかかり、はっとする。

「ダイバーズレポート、かっこ良かったよ!なんかようやく深海に来たことを理解したって感じになれたかも」と言って開発の鈴木が笑う。
「…だけどなぁ…もうちょっとレポートっぽく、できたんじゃねーか…?」
 いつも食いかかってくる、こちらも開発の浜崎。

「……」
 衛生士の丸山はまだ馴染めていないようで、食品のリストに黙々とチェックを入れている。

「とりあえず、明日の上陸に備えて、しっかり今日は休んどけよ。江野、お前は操縦に神経を使っただろうし早めに抜けていいぞ」
 海軍出身の隊長は意外にも優しく、しっかりしている。
「お気遣いありがとうございます。…だけどとりあえず俺の分だけでも仕上げちゃわなきゃ、迷惑ですしね」
 そう言って俺はチェック表を受け取る。

 深海でも、食べ物は結構普通だ。
 パックの飯、カレー、ラーメン…インスタントが多いが、別段苦手なものはない。
 7日分のもの、そして予備の一週間分の食料をチェック。媚薬

 潜水艦生活においては、水がとにかく貴重なので、これからシャワーなんかはほとんど浴びられないだろう。
 そういうことで一日に使える水にもある程度量が決まっている。
 おおよそ3.5リットル。これが一日分だ。

 日本国民の水の平均使用量が、一日250リットル以上とかいうから、相当少ないことが分かる。

 風呂の代わりのウェットタオル、シャンプーには水がなくても髪を洗える、特殊なものを使う。

 それらの一週間分と予備の分を、チェック。
媚薬

人間でありながら、魔族の己を恐れず、ただ客として扱うあのジジイにそんな真似をするのは、嫌だったのだ

2014-01-13 09:34:12 | 小説
……以前であれば料理人風情なら脅しつけていくらでも出させたのであろうが、ライオネルはそうする気にはなれなかった。妖姫
人間でありながら、魔族の己を恐れず、ただ客として扱うあのジジイにそんな真似をするのは、嫌だったのだ。
「しゃあねえか……」
ため息をつきながら、立ち上がろうとした、そのときだった。
「はいよ。カツ丼のおかわり、お待ち」
ことりと、先程と同じカツ丼の器が置かれる。
「……いや、お客さんの食いっぷりからして1杯じゃ足りないかと思ったんだがね。
 これ以上いらないつうなら俺の昼飯にするからいいけどよ。どうするよ? 」
「もちろん食うぜ! 」
店主の確認に一も二も無く頷き、がっしりと椅子に腰を下ろす。
「おう。もう1杯行くか?金ならある時払いの催促なしにしといてやるぜ? 」
「……もちろんだ!ありがてえ! 」
店主の好意に大いに感謝しながら、フォークを再び手に取る。妖姫

そして、ライオネルはその日、都合5杯のカツ丼を平らげることとなった。

扉を出て、再び血の匂いが漂う部屋へと戻ってくる。
「ふう……随分と世話になっちまったな」
腹をさする。腹の中には大量のカツドンが詰まっている。
久方ぶりの満足な食事。それも、今まで食べたどんなものよりも美味かった。
「さぁてと、行くとするか……カツドン代、かせがねえとな」
気楽な様子でなまくらを担ぎ、意気揚々と扉を出る。
いつしか、再び負けることへの恐れはなくなっていた。
マンティコアだろうがなんだろうがいつもどおり、叩き潰せばそれでいい。それだけの話だ。

実にシンプルな結論と共に、闘技場……戦いの場へと赴く。
その足取りには迷いは無い。もはやライオネルは自分が負けるなど、微塵も信じていなかった。

……ライオネルはまだ知らない。
この戦いこそがマンティコアをたったの3撃で屠って完勝し、金貨1万もの金をわずか1年で稼ぎ出し、以後は剣闘士として20年以上に渡って闘技場最強の戦士として君臨する『獅子王』の華々しいデビュー戦となることを。淫インモラル

鮮やかな緑の、茹でたてでまだ温かい枝豆

2014-01-08 09:13:52 | 小説
今から20年近く前、今やこの店の売りのひとつである出前サービスを請け負ってくれると言う条件にひかれてここの2階を借りた後、先代の店主にそのことを聞かされた時には随分と驚いた。インモラル
だが、そうは言っても元々店が違う地下1階での出来事。
時々『向こうの客』に出すための酒を売ってくれといわれるくらいでビルの2階にあるレオンハートには殆ど影響せず、いつしか慣れた。
「てっきりいつものお嬢さんが持ってくると思ったんだが……酒についての相談かね?」
ここ数ヶ月の間、土曜のこの店に『出前』を届けるのは店主が新しく雇ったという変わった髪飾りをつけた金髪のウェイトレスの仕事である。
だからこそ、店主が持ってくるという場合は、大抵は何か酒について相談があるとき。

今の店主が未成年だった頃からの付き合いであるマスターはその意味を正確に察していた。
「ええ。ちょっとご相談したいことがありまして」
そんなマスターの問いかけに軽く答えながら、店主は運んできた出前が乗ったトレーをマスターに渡す。

鮮やかな緑の、茹でたてでまだ温かい枝豆。
青海苔と塩で味付けされた揚げたてのポテトチップス。
甘い自家製のラムレーズンバターを塩味のビスケットで挟んだレーズンバターサンド。
卵とツナ、そしてハムチーズと定番の風味が揃ったミックスサンド。インモラル
最近メニューに加えたという洋食屋らしからぬバター醤油、ネギ味噌、塩昆布の混ぜご飯の3種類の焼きおにぎり。

上に乗せられた料理はどれも開店直後に休日出勤の仕事を切り上げていそいそと尋ねてきた常連達の注文であり、レオンハートのつまみの中でも特に人気が高い品ばかりである。
「やあありがとう。先にこれを出してきてから相談に乗ろうか」
マスターはそう言うと店主から受け取った料理を次々と客の前にそっと置いていく。
「お待たせしました。出前が届きましたよ……何か、お代わりを用意いたしましょうかね?」
そうして一言添えつつつまみを置き、ついでにつまみに合う酒の注文を受けてそれを出していく。
そして追加の注文の準備を淡々と行い、出す。
静かに飲みたい客が多いレオンハートではうるさく騒ぐような客は滅多に来ないので静かなものだ。
「それではごゆっくり。私は少しここを外しますので」
客たちに再び一言断ってから酒蔵に舞い戻る。
「それで、どんな酒が欲しいのかな?」
エレベータの前で待っていた店主に何が欲しいかを尋ねる。
「そうですね……甘口の焼酎であんま高くないのを一升瓶で2本くらい、分けてもらえますか?
 どうも今日の客は焼酎が好みのようで」
店主の方も慣れたものですらすらと淀みなく『注文』を伝える。RU486