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プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

郵政民営化ーやっぱり日米財界の要求の産物

2005-08-11 23:32:12 | 政治経済
郵政解散後のマスコミは小泉首相の作戦に乗って民営化の中身をそっちのけにし、反逆者に立ち向かう殿の応援団かのようである。世論調査で支持率があがったとか有力候補者をぶつけて反対派を徹底的につぶす作戦などと囃し立てている。国民は郵政民営化法案の本質を今一度よく掴んで意思表示しないとイラク人質事件の時に批判の矛先をまったく逆に向けてしまったと同じ過ちを繰返すことになりそうである。
日本の大銀行・保険会社にとって郵便貯金・簡易保険契約は長年自分たちの商売の邪魔をする言わば目の上のたんこぶであった。さらに金融ビッグバンによって日本の個人金融資産を証券・保険市場に引き込もうとたくらむアメリカ金融資本にとって政府保証のもと安全性の高い預貯金がこのまま存続することはとても我慢できることではなかった。アメリカ金融資本の政治的代理人竹中民営化担当相は7月25日の参院特別委員会でアメリカ政府・業界関係者と法案作成前に18回打ち合わせたと平然と答弁している。資金の流れを「官から民」へ変える「改革」の本質は郵貯・簡保の340兆円を日米の金融資本の食い物に提供しようとする企てなのだ。
現在郵政公社は独立採算で一銭も財政援助を受けていない。僻地の零細貯蓄者を金融サービスから排除し、なけなしの貯金をリスク市場に誘導される郵政民営化は一般国民とっては「百害あって一利なし」と言わざるをえないのである。



2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (落選させるべき議員リスト)
2005-08-19 14:38:05
論点が異なっているかも知れません。
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Unknown (郵政民営化反対マン)
2005-09-10 17:51:49
小泉の恐れること

郵政民営化で総選挙に打って出た小泉だが、その本当の理由を知られるのだけは、必死に隠している。小泉の理屈はこうだ。郵政民営化→小さな政府→財政再建→国民の暮らしよくなる。しかし実はこうなる。郵政民家→外国資本による340兆円の強奪→税金による郵貯の建て直し→大増税→赤字郵貯の外国資本による乗っ取り→金詰りによる経済破綻→大量失業、バブル崩壊以降2000兆円以上の金を日本は失っている。郵貯はトドメだ。
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