癒(IYASHI)

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★【トランプ米大統領誕生で世界はひっくり返る】⇔米世論調査の矛盾

2016年11月11日 17時53分53秒 | コラム

 

米紙ニューヨーク・タイムズによると、米大統領選挙で共和党候補のドナルド・トランプ(70)が激戦州のフロリダ州やオハイオ州などを制し、勝利した。民主党候補のヒラリー・クリントン(69)は遠く及ばなかった。

世界市場はトランプ米大統領誕生の恐怖に怯え、大荒れに荒れている。

今年6月、英国で行われた欧州連合(EU)国民投票と全く同じ展開になった。EU離脱派が勝利したとき、ゴルフ場オープンのため英スコットランド地方を訪れていたトランプは「英国民が自分たちの国を取り戻したのは偉大な出来事だ」と称賛した。

そして投票日を直前に控え「ブレグジット(英国のEU離脱)にプラス、プラス、プラスした状況に向かっている」と手応えを見せた。投票日当日の8日発表された16の世論調査はすべてヒラリーが2.8~5.3ポイントリードしていたので、最後の最後でトランプは大逆転したことになる。

EU国民投票で予想を大外しした英世論調査会社YouGovのピーター・ケルナー前会長は今年9月、筆者に「世論調査はヒラリー優勢となっているが、私は疑っている」との懸念を示しましたが、その不安は見事に的中した。

英世論調査協議会会長を務めるストラスクライド大学のジョン・カーティス教授によると、EU国民投票や今回の米大統領選のように選択が強い感情を引き起こす場合、現在の世論調査モデルでは当事者の胸の内を正確につかむことは難しいそうだ。

 グローバル化の敗北

世論調査でグローバル派の代表選手ヒラリーを支持した人が実際に投票に行ったかと言えば話は別だ。グローバル派の若者やエリートはなにやかやと忙しい。

EU国民投票で若者たちは普段以上に投票所に足を運んだが、暇を持て余す離脱派の高齢者にはとても及ばなかった。それが離脱派勝利の一因にもなった。

ヒラリー支持者は頭の中では投票に行かなければと分かっていても、現在の政治と経済の流れを変えないと自分たちの生活はますます貧しくなるトランプ支持者ほど投票に行く強い動機はない。トランプに1票を投じた人に共通するキーワードは「ホワイト」「反エリート」「ブルーワーカー」「男性」「怒り」でった。

ヒラリー最大の敗因は、指名候補争いのライバルだった自称「民主的社会主義者」の上院議員バーニー・サンダースを副大統領候補に指名しなかったことだろう。第三の候補に流れた票をヒラリーが取り込むことができていれば、結果は変わっていたかもしれない。

グローバル化で、製造業の生産拠点は海外に移され、多くのブルーワーカーは仕事を失った。失業者の増加は賃金を押し下げまる。1日に2回働かなければならない人が増える一方、米国の超多国籍企業はタックスヘイブン(租税回避地)や米税制の抜け穴を利用して自国ではほとんど法人税を納めていない。

怒るなという方が無理なほど、格差は開いていた。

 拡大する下流社会

ICT(情報通信技術)は製造業のようには雇用の裾野を広げてくれない。ICTの発展は今のところ雇用を増やすよりも縮小する方向に、世帯収入を減らす方向に作用している。

米国民のことを第一に考えようという「アメリカニズム」を唱えたトランプの勝利は、米国のエリート層が決めてきたグローバル化という弱肉強食ゲームのルールを変えてほしいという切実な声なのだ。

 日米同盟にも影響

トランプ大統領の登場で、米国の外交・安全保障政策は保護主義と孤立主義に大きく傾く。自由貿易を加速させる環太平洋経済連携協定(TPP)や環大西洋貿易投資協定(TTIP)交渉が見直されるのは必至だ。トランプ大統領は、自国産業保護を優先し、安倍晋三首相のアベノミクスによる通貨安誘導には強く反対するだろう。

米国の後退でグローバル経済が逆回転を始めれば、世界経済は減速する恐れがある。超多国籍企業やエリート層への累進課税、製造拠点の国内回帰といった保護主義政策がとられる可能性がある。

北大西洋条約機構(NATO)や日米同盟などに関し、米国の負担を減らすため同盟国にさらなる負担を求めてくるのは避けられない。アジア地域で中国の台頭を抑える米国の圧力は弱まり、日本は沖縄・尖閣諸島の防衛で中国にかなり揺さぶられるかもしれない。

東南アジア諸国連合(ASEAN)が一気に中国になびく可能性が出てきた。



出所:筆者作成抜粋

ロシアのプーチン大統領はトランプと相性が良く、米露で今後の世界秩序を決める新ヤルタ会談を開く方向で動いていく恐れがある。この流れに日本も必然的に巻き込まれる。新ヤルタ会談に招かれるのが中国の習近平国家主席なのか、安倍首相かで大きな違いが出てくるからである。

それにしてもトランプ政権を支える顔ぶれはどうなるのであろう。トランプ大統領の暴走に歯止めをかけられるチームが結成されることを望む。

 トランプ氏の大統領が決定しながら、なぜ各所で暴動に近いデモをする国民が居るのか不思議である。選挙したのは米人一人一人の責任ではないのか・・・

トランプ氏の選挙活動での暴言対談で、選挙民は右往左往し世論調査実施にまで影響を呈し問題が波及ししている。アメリカらしからぬ行動が国内に広がっている。

ヒラリー氏が当選するとの思惑に対しトランプ氏が当選したら米はどうなるのかと心配し番狂わせの当選と騒ぎは収まる所をしらない。

民主国家らしからぬ行動に戸惑いを生じるばかりである。
トランプ氏のパフォーマンスの言動と政治を知らない者が大統領になる事に不安を禁じ得ないでいる。

トランプ氏の当選により世界を震撼とさせている事実である。

国民はヒラリー氏当選と思い安心し選挙した余震が選挙後に発生していると言う事は、選挙を軽く見てトランプ氏に選挙したた結果であり、気に食わない者が当選したからと大騒ぎしたところで今更やり直しとは物理的に出来ない。

選挙したのは米人であり、米からぬ一人一人の行動によるものでる事だという事を知るべきだろう・・・・

トランプ氏本人も予期せぬ大国の大統領の重責を今までの選挙演説の様に進まないという事を悟っているに違いない。

大富豪と聞くが、大国と言う立場から商売と政治は違うという事を悟る日が経験者から学び立派な米国合衆国大統領になる事を信じたい・・・・


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