山形県を代表する夏祭り「山形花笠まつり」で、主催団体が踊りパレードのスピードアップを呼び掛けている。ここ数年、参加者の増加に伴い、時間内にゴールできない踊り手が続出しているためだ。参加団体が多く、円滑な進行が求められた東北六魂祭での経験を生かし、美しく流れるようなパレードを目指す。
県花笠協議会によると、スピードアップに向けて改良するのは、パレードのペースメーカーとなる「正調花笠踊り」の女踊りだ。
1曲15コーラスからなる「花笠音頭」に合わせ、これまで1コーラス当たり4ステップだったのを8ステップに増やし、移動距離を10メートルから15メートルに伸ばす。音頭のテンポは変えない。
この踊り方は、山形開催となった2014年の東北六魂祭で初めて試行。協議会舞踊指導員会の藤間松広会長は「時間の制約がある六魂祭で、踊りの美しさはそのままに移動を速めようと考案した。仲間内で『六魂祭バージョン』と呼んでいる」と説明する。
協議会は花笠音頭が1曲終わるごとにテンポの速い音楽を入れてパレードを前に進めるといった対策を取ってきたものの、時間内に踊りながらゴールできない参加者が後を絶たず、不満が出ていた。
今年の参加予定者は1万4100人。過去最多だった15年の1万4560人に次ぐ規模となり、抜本的な対策に乗り出したという。藤間会長は「参加者が増えることは大歓迎。全員が踊りながら楽しくゴールできるように協力してほしい」と話している。
山形花笠まつりは8月5~7日、山形市中心部で開かれる。パレードは3日間とも午後6時ごろに始まる(山形新聞f抜粋引用)
主催側綺麗どころの参加者膨れに困惑
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