90年代初頭に実施されたDNA型鑑定の結果が再鑑定で覆されていた「足利事件」をめぐり、東京高検は受刑者の刑の執行停止という異例の判断に踏み切った。冤罪を訴え、早期の釈放を求めてきた弁護団からは評価する声が出る一方、判断が遅すぎるとの反発の声も上がった。
東京・霞が関の東京高検では4日午前、渡辺恵一次席検事が、「刑の執行を停止する」などとしたコメントを淡々と読み上げた。
「再審で無罪論告をするのか」と問われ、「釈放措置がすべてを物語っている」と否定しなかった。刑の執行停止については「厳しく受け止めている」と述べた。
再審請求審では、検察側と弁護側がそれぞれ推薦した鑑定人2人が、どちらも「DNA型が一致しない」とする鑑定結果を出した。検察側は刑の執行は停止したものの、弁護側が推薦した本田克也・筑波大教授(法医学)の鑑定については「信用性に欠ける」と主張している。本田教授は「釈放は大変結構なことだ。しかし、なぜこのタイミングなのか。20ページ余りの鑑定書を読んで結論を出すのに、なぜ1カ月もかかるのか全く納得がいかない」と批判した。
菅家利和受刑者(62)の弁護人を務める渋川孝夫弁護士は「良かったのひとことだ。検察にも良識があったのかと思う。ただ、本当なら、再鑑定の結果が出た時点で釈放すべきだった」と語った。佐藤博史弁護士は「誠に一方的で唐突な釈放。17年半も自由を奪った人に対し、自らの責任の重さを自覚しない行動だと思う」と声を荒らげた。
弁護団によると、菅家受刑者は先月8日、「DNA型は不一致」とする鑑定書を千葉刑務所でガラス越しに見せられ、涙を流した。「一日も早く再審開始をしていただいて、一刻も早く出してもらって両親のお墓参りをしたい」と語ったという。
【産経新聞】
栃木県足利市で1990年、当時4歳の女児が誘拐・殺害された「足利事件」で無期懲役が確定し服役中だった 菅家 利和受刑者(62)が4日、千葉刑務所から釈放され、同日夕、千葉市内で弁護団と共に記者会見を開いた。
菅家さんは、「当時、急に犯人にされました。自分としては全く身に覚えがありません。無実で、犯人ではありません。これだけははっきりと言います」と語り、改めて無実を主張した。
また、警察、検察に対しても、「間違ったでは済まない。この17年間ずっと思っていた。当時の刑事、検察官には謝ってもらう。絶対に許すことはできない。自分の人生を返してもらいたい。父も母もつらかったと思う」と怒りをあらわにした。
【YOMIURI ONLIN】
また免罪で17年間の投獄生活から釈放された。
科学捜査の進歩とズサンな捜査による警察関係者の失態が招いた結果に怒りを覚えるざる負えない。当時のDNA鑑定だけで犯人と決定付けた警察当局の責任は免れないだろう。
この失われた17年間の人生の償いを国はどういう形で取ろうとするのだろうか。
時効が過ぎたとは言え、真犯人がどこかでほくそ笑んで居るはずであり、何かの関連事件で真犯人が現れない限り迷宮入りとなることは確かだろう・・・
必ず新犯人が居ることは確かであると思うと、被害家族はどんなに複雑な気持であるかと思うと忍びない・・・
欠かせない物となっています
でも 現在ほど精度が高くなく
それでも証拠として採用された事件が多数ありそうです
物証なき犯罪でも
自白強要される事も多数あり
DNAの再鑑定の申請が直ぐにでも
出来うる体制が必要でしょう
検察は、「刑の執行を停止する」との事
オイオイ 申し訳ありませんはないのか!!
検察 警察を含め 役人とはこういう物で
責任を取らない 謝罪しない
人の形をしてるが 心の無い奴らの集まりですかねぇ
麻生君
DNA鑑定の信憑性を確かめる為
以前の鑑定制度で証拠採用された事には
法務大臣と相談し
再鑑定を行なうべく話をしたいと言えば
男を上げるのになぁ
DNA鑑定信用性の端境期で警察もすっかり、信用した
結果であり、今でもDNA鑑定が向上したとは言え未だ正確でない確立が残っている事を警察は疑うべきだと
言うことを知るべきでしょう・・・
物証が血痕だけとは情けない話ですね。真犯人が必ず居ることを考えると複雑な気持ちです・・・・
解決したそうで
再鑑定が行なわれ
無罪確定したそうです
で その後 他の似た事案がないかと思ったら
飯塚事件が浮かび上がりました
これはDNAだけが証拠とされ
すでに死刑執行されたそうです
それも一貫として無実を主張し
最高裁 判決後わずか2ヶ月で
執行されたそうです
麻生内閣の任命後1ヵ月しかたたない森英介法務大臣は
あっさり判を押した様で
今 被告の遺留品からDNAを採取し
再鑑定してるそうですが
事件現場の採取された証拠は全量使い切ったとか
ヒドイですね
これで足利事件と同じ様な誤った鑑定ならば・・・
政治家諸氏
人は全て 誤りはあるものです
足利事件でDNAの精度に問題発覚したら
その時点で再鑑定をすべきと言う者は
だれも居なかったのか
今後の報道に注視したいと思います
鳥越さんが検証していましたね。
最後まで無罪を言い続けた飯塚も足利事件と同時期だったDNA鑑定の不安定だった不孝な事件といわざるおえなって済まされ問題でないですね。
微量の試料と処分してしまったと平然いう
検察の責任は重大でしょう。当時端境期に裁かれ
たにしろ、この足利事件の免罪回復を教訓にされることを恐れるように刑が執行されたことに疑問を感じ終えません。
他にも確たる証拠資料が残っていたかどうかは知る由もありませんが、再審に持ち込む理由は十分あつたと思います。
今後の動向はどのように動くか分かりせんが・・・
合掌