自由という目的地へ

それはどこにあるのだろう
多くの血を流したどり着く地か
それとも
悟りの果ての 神の胸の中か

ジムニーという道具

2014年09月13日 | Outdoor カヤック キャンプ 














日本の細い林道に入れる
コンパクトさを持ち

悪路を走破できる軽さと 
ローレンジを備えた
本格的な四輪システムを持ち

トラックの様に 頑丈で耐久力のある
ラダーフレーム構造(骨格)を持つ車

悪路走破性では世界1と言われる



昔 ジムニーJA11を購入し まだ間もない頃

海岸に遠出をした僕は 
誤って砂浜に乗り入れてしまい
タイヤが砂に埋まり 
脱出出来なくなってしまった

このまま 潮が満ち
海に沈む姿が 頭をよぎったが

この車が 4駆であることを
すっかり忘れていることに気ずき
初めてトランスファーを 4駆動に入れ 動かしてみた

ジムニーは 今までがまったく嘘の様に動き出し
何の問題もなく砂浜を脱出した

その時の 驚きを まだ覚えている






関東大雪!ジムニーが牽引した車とは、samurai spirit「SUZUKI Jimny660cc」







ジムニーに乗るようになって
20年ほどになるが

雪の中で 立ち往生した 車を
実は 僕も何回か 
牽引して助け出す機会があった


そのため 今も
常に 牽引用ロープやスコップ
エマージェンシーキットを積んでいる














長い 歴史を持つこの車は

今は自動車業界には無い ホープ自動車が
不整地用万能車として その原型を 作り出した

現在の洗練された形になるまでの
歴史にも 魅力がある

ジムニー馬鹿だった僕は
このビデオを 幾度となく観たものだ






History of Suzuki Jimny part1/5

2/5へと続きます





家での 先代JA11は
スピードも80キロを越すと
エンジン音で何も聞こえなくなり

サスペンションが ダンプや昔のトラックと同じ
リーフサスペンションだったため
長距離を走ると 乗り心地の悪さで
目的地に到着する頃には 疲れきってしまう

ほんとうに 山間部での生活や作業
クロカン目的のための道具といった感じがあった
(山間部では ジムニーはよく見られる車の一つだった)






JA11型 WILD WIND カタログより
なんちゅうかっこよさだあ…(* ̄∇ ̄*)





JA22から
本格的に 広いユーザーを見据えた乗用タイプが出たが

そこには パジェロミニという
ライバルが出現したことが 理由にあった

当初 武骨なJA11ジムニーは 
数値に現れる多くの面で パジェロミニに劣っていた

最高速度や 静粛性 振動 乗り心地等の居住性等だが

ジムニー馬鹿としての僕には 
それは 許されぬことであり

改良版ジムニーを 自分で考えては絵に描き出し 
巻き返しを願っていた(馬鹿だね~ 笑)



今になって思えば

モノコックボディーを選択し
乗り心地等の性能にも抜き出たパジェロミニに対し

ラダーフレームといった 剛性 耐久性を捨てることなく
道具としてのジムニーが 譲れない基礎を保った上で

現在の 乗り心地もよく 高速でも何も問題のないジムニーへ
改良されていったのは パジェロミニがいたからだった


結果として ライバルの出現は
ジムニーを JB23に大きく進化させ 現在に至る


2013年 宿敵パジェロミニは 生産販売を終了
何か 寂しさを感じてしまう



















昔 インドネシアのバリ島に行った時

ジムニーは カタナという名前で
僕の目の前を 何台も通り抜けた


アメリカではサムライ 
オーストラリアではシエラと名前を持ち

世界中で信頼されている道具でもある







東北の震災後 しばらくして 

被災地では 小さな4輪駆動の車が
非常に 求められていることを
自動車関係者から聞いた



ジムニーという道具は 

特に そんな 切迫した状況の中で

信頼に 答えてくれる 
優秀な道具であることに

間違いはない
























僕は 少年時代から 車などまったく興味が無く

当時 大流行した スーパーカーブームにも
何も 魅力を感じなかったが

このジムニーという道具は
今も 手放すことが 出来ない




家で 2代目となるJB23も
購入してから16年の月日が過ぎた

子供の保育園への送迎から 今は塾への送迎と代わり 
お爺ちゃん お婆ちゃんの通院も加わり
げた代わりに 毎日使われ
走行距離も 10万キロに近づいた

それでも
時々の アウトドアや非常時に 
能力を発揮してくれている







ジムニー × カヤック


自由という目的地へ / ジムニー×カヤック






● ホワイト スコット リミテッドを作ってみた


JA11の頃 スコットリミッテッドという
黒塗装の限定車が存在していた

SCOTTの名の由来は
おそらく スポーツメーカーとの提携だが

もとは 南極大陸を探検し 極点に到達した
探検家のスコットの名から来ていると思われる

南極で遭難し命を落とした 冒険家の名とスピリットは 
僕にとって 尊いものだ



今は無いスコットの
スペアタイヤカバーを 中古で安く買い
ロゴ以外を ラッカーで白く塗布してみた 

現在乗っているJB23に付け
白スコットリミテッドと呼ぶ

(ノ゜ο゜)ノ オオォォォ-
いい感じじゃ~ん

(ほんとに馬鹿だね・・)


ただし お金がないので
中古のキャリヤを付けた以外はノーマルです~



そして ボンネットには
自然保護の父と言われる ジョンミューアが作った
古くからの環境保護団体 シエラクラブの
ボロボロのステッカーが貼られている

自然を愛し 破壊しないという
スピリットを 忘れない












最近 あまり見られなくなった アメリカの代表的な環境保護団体 シエラクラブのステッカー  
もうボロボロだあ・・






資料

スズキ ジムニー



スズキ・ジムニー ウィキペディア



ロバート・スコット ウィキペディア


シエラクラブ ウィキペディア