丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(06/10-06/14)  06/08記入

2019-06-08 16:59:45 | 2017年3月~2021年7月
  2019/6/10 から   2019/6/14         記入日 2019/6/8
1.来週の見通し
  ドル/円   107.50 110.00  
    いよいよ大阪G20だが、中ロは着々と反トランプの共闘を組んできそうだ。ドイツが相変わらず空気読まずに反米の論調をリードすると、下手をすると米中首脳会談があったとしても習がトランプにあってやる場になりかねず、中国側譲歩というのは望み薄ではないか。決裂が避けられれば大成功で、間違っても共同声明をまとめようなんて欲はださないことだと思う。世界の中銀は緩和競争(政府はインフレ・景気浮揚策の競争)に入っており、欧州は新中銀総裁がドイツ人となり、案の定乗り遅れることだろう。日本の中銀はドイツのように頭が固い訳ではないが、持ち駒がもはや中銀には皆無で、競争に参加できるのは政府しかないのだが、政府内の優等生ぶりっこ(忖度の達人)「財務官僚」というガンを排除しない限り思い切った政策をとれないのであろうか。唯一共産党だけが欧州ポピュリズム政党と同様に、消費税増税反対と街頭宣伝しているが、増税しないといったそんな消極的な政策では世界の大勢のインフレ政策にはとても勝てないと心配している。なすすべもなく 円高・デフレに突き進んだあの民主党政権の悪夢が再来するのではないかと梅雨空の憂鬱は晴れない。
   
   
   
   
   
   
   
  ユーロ/円   120.50 124.00  
    利上げ延期を決めるのがドラギの限界だったのではないか。FRBが暴君に屈し、金利下げ、新緩和策をきめる一方で、没落享受を決め込んだ主君のもとで束の間の「平和」を謳歌しようというのであろうか。今後の混乱する欧州政治の中で、分裂し方向性を失う欧州の金融政策は、もう一つの経済の重石になるのではなかろうか。まずはイタリアをめぐるEU委員会の動きと、イタリア世論の反応が注目で、Brexitをめぐる 英国保守党内の動きにも注意が必要だろう。欧州経済のたのみの綱は中国の「一帯一路」なのやもしれぬ。
   
   
   
   
   
   
   
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2.先週の動き
  対メキシコ関税は通商部の反対を押し切ってトランプが暴走したものだったようで、米産業界もこぞって反対、危機感を感じた共和党議員もメキシコ外相・経済相とともにロビー活動に奔走することとなった。6/8午前10時の報道では不法移民取り締まり強化にメキシコが合意(グアテマラ国境に治安部隊派遣)して、関税発動は無期限延期となったもようである。人騒がせなこの騒動で垣間見られた市場の事実は、「円は強しされど日本株は弱し」という事実ではなかったろうか。また、トランプ大統領が現トランプ政権の戦略の本質をどこまで理解し・把握しているのか、補佐官・報道官といった大統領府のスタッフが大統領の機嫌とり連中で、その判断力・能力、度量に疑問を生じさせるものではなかっただろうか。トランプお得意の「You are fired」を連発しないと、大統領選挙での再選は難しいかもしれない。円は一時高値107.81を付けたがメキシコとの合意発表前のNYK引けでも108.16であった。メキシコ関税問題の陰で 米金利が大幅低下、2%近辺まで下落している。FRB議長の講演はまるで、「暴君におびえ、景気がどうであれ、おっしゃる通り金利を下げます」と表明している執事の姿に見えたのだが、、本当に米国民は次の大統領にトランプを選ぶのだろうか。そうそう、ただでさえ弾のない日銀がだせる金融緩和策は もうない。 あっと驚くような景気浮揚策は政府以外ありえないのが日本だというのは明白だろう
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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    190608__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    190608__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    190608__02先週の動き
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    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」       190603~190607  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report  as of 190531 ~190606


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