平凡な父のHitori言

平凡なサラリーマンのありふれた道程の記録

日本の品格を失うな

2006年05月11日 21時55分22秒 | 独り言
 藤原正彦さんの『国家の品格』が受けている。すでに二百万部を突破し、『バカの壁』を越えるスピードで売れている。平凡なわたくしも読んだが、なるほどと思うことが多かった。古来の日本人の品格の高さを述べている部分には、大いには同感できた。特に武士道の中に日本の高い品格があると書いているが、それだけでなく、農民、職人、商人もそれぞれに誇りを持っていたのだろうと思う。資源に乏しい島国のなかで、苦しいときもそれなりに平和にやってこられたのは、精神の気高さにあるのだろう。一言でいうと日本人は皆で分かち合うことのできる民族であるということだ。少ない資源、農作物、海産物などを奪いあうのではなく、分かち合うことのできる数少ない民族なのだ。空腹な四人の人間の前に一つのりんごがあるとして、それを四つに分け皆で分かち合うのか、争い奪い合い独り占めするのか、そのどちらが本当にりんごをおいしく食べられることなのかを知っているのだ。こうした品性により、グローバルなビジネス戦争の中では時に損をすることも多いが、それでいいのだと思う。日本人は日本流のやり方でビジネスをやっていけばよい。
 Mファンドが税制優遇され、ビジネスのやりやすいシンガポールに移転したというが、合法的金儲けしか考えないハゲタカファンドは、日本の企業からも手を引いてほしいものだよね。

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