nagao's blog WanderVogel

WanderVogel、山歩きと自然観察

06:2017年11月18日(土)ナムチェバザール → プンギ・タンガ → タンボチェ

2017年12月13日 | WanderVogel Nepal

(第4日目):ナムチェnamche(3,440m) → プンギ タンガPhungi Thanga(3,250m) → タンボチェtengboche(3,860m)

 

06:00 起床、身支度を整える。室温は11℃(湿度59%)晴れ、体調は悪くない。

07:00 朝食(アメリカンブレックファースト:目玉焼き2個、パン2枚、サラダ)を食べ、荷物のパッキングを済ませる。

 

7:50 ロッジを出発。2日前に見た山肌に一直線に付けられたトラバース道を歩く。

  

谷を挟んでCholatse チョラツェ(6,335m)やThamserku タムセルク(6,618m)、Ama Dablam アマ ダブラム(6,814m)を見ながら見通しの良い道を歩く。素晴らしい景色です!

野生のカモシカの家族の姿がたくさん目に付く。日本のカモシカと同じように、目が合うとジッとこちらを観察しているように固まってしまっていて、お互い見つめ合うことになるところなどは丹沢で出会うカモシカと同じだ。

 

崩れかけた道を修復している人たちがいる。修復に使う材料はそのへんの石片を採ってきて加工し利用するのだろうがすべてが人海戦術なので、なかなか大変な作業だな。ほんのわずかだがドネーション(200Rs)をする。

 

9:30 Kyangjuma キャンジュマを通過。ここで見通しの良いトラバース道は終わり、シャクナゲ、ダケカンバ、メギなどが生い茂る樹林帯の下り道に入っていく。途中 Sanasa サナサというところでゴーキョ方面への道と分岐する。

Ama Dablam アマ ダブラムが見通せる休憩箇所が時々あるが、基本的には樹林帯の下り道がPhungi Thanga プンギ タンガというDudh Koshi川に面した村?まで高低差300mを一気に下ることになる。

Dudh KoshiはPhungi Thangaの少し上流で、ゴーキョ方面から流れてくる本流とカラ・パタール、チュクン方面から流れてくるImja Kholaとに分岐する。

  

10:40 Phungi Thanga(吊り橋の手前)に着く。少し早いのだが、ここで昼食を取ることにする。バッティの外には荷役用のヤクが放し飼いにされていた。

開放的な外のテラスで食べても良かったのだが、陽射しが強すぎて暑いくらいだったので室内で食べることにする。

ボイルドポテト(ただ茹でただけのジャガイモ)+ヤクチーズ、マサラティーの昼食。

ジャガイモは量が多すぎて半分しか食べられなかったが、素朴でまあまあ美味しかった。ヤクチーズはとても美味しかった!

ルクラを離れるにつれ、食事の値段がだんだんと上がっていくのにビックリです。ジャガイモ+チーズで600Rs、マサラティーが120Rsとは驚きですが、これらはみな外にいるヤクの背中に載せられてきたんだなぁ、と考えると納得するしかないな。ヤクのエサ代も含まれていることだし。

(でもまあ、僕の場合は3食+休憩時のお茶はあらかじめトレッキングの料金に含まれているので、トレッキン中に自分で現金を払うことはいっさい無いのではあるが、、、)

 

11:40 Phungi Thangaのバッティを出発し、目の前の吊り橋を渡ってDudh Koshi川対岸の斜面に取り付く。

  

ここからtengboche(3860m) タンボチェまでひたすら登りが続く。ナムチェの最後の登りと同じ様に、高低差600m一気に高度を上げて行く。

吊り橋を渡り少し登ったところで、3度目?のチェックポストがある。

 

登り一辺倒なので、少しでも眺望が開けたところを狙って何度か休憩を入れる。

立ち止まり、後ろを振り返ってみると、これまで歩いてきた道がはるか遠くまで見通すことが出来、けっこう感動的だ。

  

登りの途中で、荷物を満載したヤクの一団に追い抜かされる。毛の長いヤクにとってこの気温はめちゃくちゃ暑いのだろうな。ピンク色の舌を出してゼイゼイ言いながら登ってくる。

 

12:35 tengboche(3860m) タンボチェ村入口の派手な門をくぐる。石段を登り切って振り返ると、白い仏塔の向こうに雪を着けたカンテガとタムセルクがきれいに見えていた。

  

吊り橋を渡って登り始めてから1時間弱で登り切ったことになるが、今考えると、これがその後の体調不良の大きな原因、引き金になったのかもしれない。この高低差600mを登るにしてはペースが早すぎた。

2時間以上掛けてゆっくりと登るべきであった。今考えると思慮が浅かったととても悔やまれる。

 

ゴンパ奥に1件だけあるロッジに入る。ロケーションの素晴らしい2階の部屋の窓からは、タンボチェ ゴンパの屋根越しにローツェやエベレストの頭がよく見える。エアマットを膨らませ、シュラフを準備し、早々に寝床を作る。

 

ロッジの先、見晴しの良い尾根上を歩いてみると、登山家・加藤保男の記念碑や橋本龍太郎の記念碑など日本人ゆかりの石碑がいくつも建っている。

ここからの眺めはとっても素晴らしい! 360°展望が広がっている。

  

尾根上に張り出した一画からは、Lhotse(8,516m)ローツェ、Nuptse(7,864m)ヌプツェ、Everest(8,848m)、Cholatse チョラツェ(6,335m)を始め、Ama Dablam アマ ダブラム(6,814m)、Kangtega カンテガ(6,783m)、 Thamserku タムセルク(6,618m)、などヒマラヤの壮大な景色が一気に目に飛び込んでくる。

目を移すと、今まで歩いてきた道がずっーと続いているのが見え、昨日散策したクムジュン村も良く見える。逆光の中、Kongde Ri コンデ・リの姿がひときわ美しい。

 

15:00 ラムさんに誘われて、タンボチェ ゴンパを見学する。

  

歴史あるゴンパは今までもいろんなところ(ラサ、レー、ザンスカール、ダラムサラなど)で目にしてきたので、ここのがそれほど珍しいというわけではないのだが、せっかくなので内部も見学させてもらう。

  

ただ、ゴンパの内部は冷え込みが厳しく、何だか体調が悪くなってきた。とても長時間読経を聴いていることは出来ない。

身体の芯から寒気がし出し、さらに頭も痛くなってきたのでロッジに戻って部屋で休むことにする。

ラムさんにも言われたが、軽い高度障害に陥っている感じだ。(やはり、今日の登りのペース配分をミスったのが原因だな)

 

SPO2の数値は68%だが、体調が悪いことは自覚出来ているので、早めに治さないと。

夕食(アップルパイ+マサラティー)を少し食べたあと、水分補給をしながら早めに休むこととした。

部屋の室温は11℃、湿度54%、それほど寒くはないはずなのだが、イヤな悪寒がする。

 

18:30 頭痛薬を飲んで早めに就寝する。やたら眠くなるというのも高山病・高度障害の症状のひとつなのだそうだが、その前兆が現れて来だしているのかもしれない。


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