特集・タリータウンに行こう⑨
NYマンハッタンの郊外・タリータウンの街の特集は今日で最終回です。
タリータウンのメインストリートでひときわ目立つ建物。
それが、上の写真の『Tarry Town Music Hall*(→HP)』です。
この建物は1885年、地元のチョコレート会社によって設立されたクイーンアン様式
の劇場で、この街が属するウエストチェスター郡の中で、最も古い劇場の一つと
されています。
その後オーナーが代わった後、1925年には内部をアールデコ様式に改装。
(入口の文字が外観の様式とは異なるデコスタイルの文字↓なのもこれで納得!)
そして1970年代に取壊しの危機を迎えるものの、1980年地元の人々による保存
運動のお陰で1980年公共施設として存続、現在に至っています。
←まるで映画のセットのよう
この劇場の全盛期に演奏したアーティストの名を見てみると、、
名曲『TAKE FIVE』のデイブ・ブルーベック、
“サッチモ”の相性でお馴染みルイ・アーム・ストロング、
ジャズ・トランペットの神様的存在マイルス・デイビス、
などなど・・豪華な顔ぶれがずらり。
また音楽だけでなく、講演記録にはセオドア・ルーズベルト大統領などの名前を
みつけることも出来ました。
勿論、今でも現役のミュージックホール。内装もなかなか見ごたえのある
アンティーク度合(笑)ですので、何らかの公演を楽しむのも素敵かもしれません。
←街で一番大きな交差点
駅からつづくメインストリートの坂を上がりきったところで交差するルート9。
そこがこの街で一番大きな交差点で、殆どのお店はこのあたりに密集。
新しい建物も、街の外観を損ねることなく古い様式のスタイルが守られている
あたりも、この街の素敵な秘密のひとつかもしれません。
←銀行の外観もご覧の通り
特集の②~④でご紹介したアンティークショップも殆どがこの辺りにあり、
アンティーキングをしながら、ぶらぶらとローカルな街を散策する休日も
この街でなら充分に楽しむことができます。
←メインstにある食材店
そして、今回の特集でご紹介しきれなかった歴史的観光スポットもあります。
例えば、作家ワシントン・アービングの家『Sunnyside*』や、
独立戦争時代の暮らしぶりを見ることが出来る『At Van Cortlandt Manor*』、
NYの歴代市長も住んだ『Lyndhurst*』等など。
ここでは到底ご紹介仕切れませんので、
詳しくは以下のHPを是非ご覧になっていただければと思います。
◆タリータウンの主な観光スポット*
◆スリーポーホロウの主な観光スポット*
そして、前回ご紹介したカイカット邸に行ったなら、是非足を伸ばして
頂きたいのが、ロックフェラー家によって造られた教会『ユニオン・チャーチ』。
アメリカ唯一のマティス制作によるのバラ窓のステンドガラスは、彼の亡くなる
2日前に完成した最後の作品。
そして1963年から製作されたシャガールのステンドガラスは、
旧約聖書をモチーフとしたシリーズで計9枚の大作。
・・・という、なんとも貴重な教会なのであります。
◆Union Church of Pocantico Hills
555 Bedford Road,Sleepy Hollow, NY 10591 / (914) 631-8200 →道案内*
*開園時間 4月~12月のみ
平日(火休)11:00 - 17:00
土曜 10:00 - 17:00 / 日曜 14:00 - 17:00
*入場料 大人・小人: $5 (カイカット邸ツアーの参加者は任意・要チケット)
http://www.hudsonvalley.org/unionchurch/
9回にわたってお届けしたタリータウン特集、皆様いかがでしたでしょうか。
人口1万2千人に満たない小さな街ながら、なかなか見所満載だと思いませんか?
この街へは車で移動するのが一番便利ですが、マンハッタンから電車でも充分に
日帰り出来る街ですので、この記事が旅のプランの参考になれば嬉しいです♪
それでは、最後に一枚。
この街と対岸の街Nyack・NY(ここもまたアンティークショップが点在する街)を
結ぶNY州最大の橋・タッパンジーブリッジの夕景を。
・・・皆様お付き合いありがとうございました。
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本日のNY: 最高33℃・最低25℃予想・湿度34%(1:00pm)
■写真の無断転載禁止■The ban on reproduction of a photograph in this blog.■
どこを見ても絵葉書のようでした。
この食材やさんで面白いもの買ってみたいわ!
ところで、Jさんはいつ眠るんでしょうか?
私は毎晩10時には寝ています。早すぎる?
なんだか建物がチョコでできてるように
みえます。
ブリッジの写真にすいこまれてしまいました。
とても素敵なエッセイ、
ありがとうございました。
最高の写真です。
いつか、本にしてくださいね!
本当に素敵なエッセイです。
NYへは子供が生まれる前に行ったきりですが、アメリカにいる間にまたぜひ行きたいです。そしてタリータウンへ足を伸ばしたい~。
近所の友人(日本人)が、来月遊びにくるお義母さんとNYへ行くというので「きっと旅の参考になるよ」と、Jさんのブログを紹介しておきました♪
建物を見るだけでいいですね~。
歩いてみたいなー。
はじめましてLadyBird といいます
いつも更新楽しみにしています
初カキコなので
ドキドキ
たくさんの蚤の市が外国では開かれているんですね
そこでおききしたいのですが
ガンツのアンティークのうさぎさんを
2年前から探していて
どうしても娘のお誕生日にはと思っていたのですが
7月も過ぎてしまい・・
どこを探していてもないのですが
外国の蚤の市ではラバーフェイスのアンテx-クドールはおみかけしますか?
探していただくことなどは可能ですか?
現在、海外情報関連のサイトを集めたリンク集「異国でごじゃりん!」というのをやってます。
リンク先を探していたところこちらへ辿り着きました。
アンティーク関連の記事だけでなく粋なスポットを紹介されていてとても面白かったのでリンクさせて頂きました。
不都合がございましたらお手数ですがご連絡下さい。
で、、大丈夫です。・・・寝てますです。(笑)でも空いた時間に寝るというパターンが最近定着しているので、ヘンな時間にPCに向かっているかもしれません。(笑)
>10時
あ、でもきっと早起きされているんですよね?
早寝早起き!って理想です!
ながながとした特集でしたが、お付き合いありがとうございました。コメント嬉しかったです!
>本
うわぁ~、恐縮です。ありがとうございます!