山の頂から

やさしい風

繰り越されたラッキー

2010-12-31 06:31:32 | Weblog
 数日前、やっと時間を作って美容室に行った。先客が一人いた。
帰り際に年末恒例のくじ引きのサービスを勧められた先客の女性に、
「まだ特賞が出ていないんです」と店長は微笑む。
その方は「自分は籤運がないの」と言いつつ箱に手を入れた。
「おめでとうございます!! 特賞ですよ~~」皆で祝福の拍手をする。
賞品は2万円分の商品券だという。女性は何度も礼を言って帰って行った。
世知辛いこのご時世に、他人事でも気持ちが和む。
しかし、私にとっては目の前でラッキーが羽を生やして飛んで行った。
残ったくじは全て残念賞のティッシュ1箱とか。
店長は私に済まなそうな顔を向けた。
だが、ものも考えよう。私のラッキーは繰り越されたと思えばいい。

 帰り道でカーラジオのスイッチを入れるとご当地ソング特集をやっていた。
演歌は好きでないのでチャンネルを変えようとすると、
ちあきなおみの【矢切りの渡し】が紹介される。
懐かしい名前に思い止まる。 上手い!実に歌の上手な歌手だ。
歌の真髄を聞き手に届けられる数少ない存在と感じる。

 今年もあと僅かな時間で終わる。一年が速い。
が、それは健康な証拠と入院を経験した人に言われた。確かなことだ。
病気で一日中壁を見て過ごすのは、どんなにか辛いことだろう。
健康で働けることに感謝をしようと背筋を伸ばす。
それにしても日本の現状の何という酷さ。大切なものがドンドン失われている。
来る年こそは、守りたいものをきちんと守れる政治がなされて欲しいものだ。

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