hatoko in Deutschland

ドイツでの生活など綴っていこうと思います。

引っ越します

2006-12-31 01:55:04 | 雑記
といっても、ブロクですが・・・・。
http://hatodeutsch.blog.shinobi.jp/
今度こちらにお世話になることになりました。
1月からまたまたーりと書いていきますのでよろしくお願いいたします。

遅くなりましたが、良いお年をお迎えください。

クリスマス中のテレビ

2006-12-27 23:14:00 | Weblog
この時期になるといつも同じ映画・昔のコメディが時間差で、または同時に放送されたりする。「白雪姫」、「シンデレラ(灰かぶり)」、「眠れる森の美女」、「小公子」など子供向けのものはかならず5回はテレビで見ることができる。このグリム童話の映画は旧東ドイツが作ったものらしい。「うん、グリム童話は知ってるよ。日本でも知らない人のほうが少ないんじゃない?」というと、ダンナは驚いてた。

ちょうど白雪姫が始まったので見ることにした。ドイツ語でのタイトルは「Schneewittechen」という。「Schnee」は「雪」という意味で、「『Wittechen』ってなに?」と辞書に載ってなかったのでダンナに聞いてみた。「そんなの知らない。SchneewittechenはSchneewittechenだ。それ以外知らない」という。古いドイツ語なんだろうか。実写で見と白雪姫はものすごくバカっぽい。子供向けの映画なのでしょうがないのかもしれないけど。いや、こうバカじゃないと話が続かないのかもしれない。
・物売りのおばあさんからベルトを着けてもらって殺される
→小人たちが帰ってきてベルトを外してもらって息を吹き返す。小人に物売りが来ても中に入れてはいけないと言われる
・別の女の物売りが来て言葉巧みにドアを開けさせ、毒が塗ってある櫛で殺される
→小人たちが帰ってきて櫛を外してもらって息を吹き返す。「物売りを家に入れてはいけないと約束したじゃないか」というと、「別の物売りだった」と答える。
・リンゴ売りが現れる。「何も買わないわ」というと、リンゴ売りがでもせっかくだからとリンゴを半分に切って「赤い色をした方をあげる」と言って、白い方を先にかじると、白雪姫も食べて死んでしまう
→小人たちが倒れている白雪姫を見つけるけど、外見上何も変わったことがないので、なす術もなくガラスの棺に入れてしまう

王子様は継母が開いたパーティーで料理を運ぶ白雪姫をすでに見つけている。その時白雪姫に駆け寄って名前を聞いていると、継母が怒って退席してしまう。これを期に白雪姫が自分よりも美しいと分かり、白雪姫を猟師に森で殺すよう命じる。その後、猟師が殺していないことが発覚してこの猟師をクビにしてしまう。この猟師が王子様のところに行って「白雪姫は森で生きている。でも継母が殺そうとしている」とちくる。今度はこの王子様のお抱え猟師になる。この猟師と一緒に森へ白雪姫を探しに出かけると、小人がガラスに棺に入った白雪姫を交代で見張っている。死んじゃっているけど「お城に持って帰りたい」というので、小人たちが棺を運び出した時に誰かが石に躓いて棺が落ち、頭をさすりながら白雪姫が生き返る。王子様と再会して「結婚しよう」と言われて「うん」とあっさり承諾して、「じゃぁ、結婚式は1週間後だ。君たちも来てくれよ」と去っていく。継母に3度も殺されかけているという話は小人から聞いているので、結婚パーティに継母を招待して懲らしめることに。鏡が「新しい妃の方が美しい」というので、王子様のところに出かけると、自分が殺したはずの白雪姫が。王子が「僕からリンゴを贈ろう。白い方は白雪姫に、赤い方はあなたに」というと、継母は逃げてしまう。リンゴで殺されかかったことがあるのに白雪姫は何事もなかったかのようにリンゴを齧る。なんとなく見所満載の映画だった。

クリスマスプレゼント

2006-12-24 00:00:00 | ドイツ生活

昨日の夕方、ダンナとショッピングセンターに行った。本当はもっと前に行きたかったのだけど、ダンナがめんどくさいがってこんなおしつまった頃となってしまった。。両親のところの電話が壊れ気味で、「電話を買おうと思うんだけど、お父さんが修理できるなら修理してもらえ」とお母さんが愚痴ってた。じゃぁ、今年は電話機でも・・・・と電気屋に一人で行ったんだけど、いろいろ種類があるらしい。回線がアナログ、ISDNとかなんとかで使えたり使えなかったりで、結局手ぶらで帰ってきた。私で用がたせなかったのでこんなおしつまってしまった頃に・・・という説もある。

連休前のお買い物風景を見て「みんな連休が明けても、2度と店が開かないと思ってんだろうね」とダンナがぽそっという。カートてんこ盛りに商品を詰め込んだ人たちがずらりとレジに並んでる風景は買い物意欲をげんなりさせる。でも買い物しなくちゃならないときはこの中に入らなきゃならないんだけど。クリスマスグッズはクリスマスが終わりになる前にもう値引きされていた。多分先週あたりから値引きは始まってたんだろうな。クリスマス臭いナプキン、包装紙、リボンも半値近く値が下がっていた。お店は26日まで閉めた切りだし、花火の売り出しも始まる頃だし。電気屋ぼちぼちの入りだった。「この3日間どう過ごそうか」という感じでDVDやらゲームソフト売り場に人がたまってたぐらい。電話機コーナーでいろいろと物色していると、店員さんが目ざとく「どんなのをお探しですか?アナログですか?ISDNですか?」と電池片手にやってきた。ディスプレイ用の受話器に電池を入れて商品を案内してくれる。私が目をつけていた電話機は、両親のところでは使えないことが発覚。買って帰らなくて良かった・・・・。この日は夕方の7時に両親から夕食の招待を受けている。ほんとぎりぎりだったなぁ・・・。

ドイツのカーとはでかい。にこやかにしてるけど、かなり重いはず。
このカートにてんこ盛り&長蛇の列にはうんざり。
 

12月24日に両親宅で夕食を取るのはもう習慣となっている。姉のぺトラは結婚して以来、この夕食には参加していない。うちは両親の家とは近いし、まだ2人だけだし。母親は娘より息子の方がなんとなく気になるんだろうな。めずらしく早めに両親宅に行って、ダンナはソファーに寝そべりながらベラベラと世間話をしたり、プレゼントの電話機をセッティングしながら、「今時、壊れたからって修理する人なんかいないよ」と父親にいったり。お夕飯は伝統的な夕食、パン、ハム、ソーセージ、チーズなど。数日前に農家から「豚をつぶして、ハムなんか作るんだけど、買わない?」と、電話がかかってきたらしい。この時期になるとお得意さんに電話で注文をとって、24日の午前中に配達してくれるという。この燻製類は豚をつぶしたその日に加工して、2、3日うちにお客さんに渡すという。今回食卓を飾ったのは、半生のハム、豚の血のソーセージ、豚に挽肉のソーセージ、レーバーペースト。お母さんはうちらの分まで買っておいてくれて、帰りに包んでくれた。そんなことなら、おいしいパンを買っておけばよかった・・・。うちはパンを食べることが少ない、というか私が好んで食べない。買ったはいいけど、賞味期限内に食べきることがあまりないのでもったいない、と常々思っているので買い控えたりする。ダンナは温かい食事が出るならそっちを選ぶ、というか選択の余地はないんだけど、ダンナは上げ膳据え膳なのでどうでもいい。私が留守にした1ヶ月はずっとパンかパスタだったらしい。「あんなにパン食べたのは久しぶりだよ」といっていた。

今年のクリスマスプレゼント。まだ燻した香りが残っている。左下のが血のソーセージ。薄切りにしてマスタードで食べる。真ん中のはレバーペースト。

今回の食事でダンナがブーたれる。「なんで今年は茹でウィンナーがないんだよ。いつもあったじゃないか。伝統だろう」という。「そうだったかしら?お昼に食べちゃったからもうないよ」と義母いう。食事が終わって、テーブルを片付けてからも「信じられないよ。毎年食卓にウィンナーがあって、自分の頭の中にも『今日は茹でウィンナー』ってインプットしてたのに」と未練がましくぶつぶつ言う。ダンナが選んだ車のチューニングを紹介しているクソつまんなさそうな番組をみんな関心ないけどとりあえず見ていると、義母が「そうねぇ・・・・そう言われれば毎年茹でウィンナーを夕食に出してたわねぇ・・・どうしちゃったのかしら」と反省してた。やっぱり息子はかわいいんだなぁ、つうか、出された食事にブーたれるのが悪いんだから。


クリスマス

2006-12-23 00:58:38 | ドイツ生活

今年もうちは全くもってクリスマスっぽくない。ダンナは関心がないし、私もまぁ、あんまり関心がない。テレビではクリスマスに関するドキュメントが割りと流れてる。その番組を見ながらダンナに基本的なことをいろいろと聞いてみた。

私「クリスマスツリーっていつから飾んのよ?」
ダンナ「そんなのその家ごとだよ。うちは毎年24日にアネキと一緒にお飾りしてたね。それが子供の仕事だったから」
私「プレゼントはいつもらっていつ開けんの?」
ダ「決まりなんてないよ。うちは午後になると16時まで昼寝を強制されて、その間に両親がプレゼントをクリスマスツリーの下にセッティングするんだよ。ちゃんと名札をつけて。夕食の時にでも開けるのかな」
私「何か特別な料理は?」
ダ「茹でたソーセージとポテトサラダだよ、この辺は。おばあちゃん(母方)は24日のポテトサラダにはニシン(多分マリネ)が入ってたね、クリスマスバージョンということで。俺は魚入りは嫌いだから食べたことないけど」

ポテトサラダにニシンの酢漬けを入れるというのはどんな味なのか興味深いけど、多分この時期に魚を食べる風習があったりするからなのかな。Karpfenという魚なんだけど、鯉の仲間らしい。

これがクリスマスの鯉料理。東欧あたりでも食べてるらしい


私「24日はどう過ごすのよ?恋人同士は一緒に過ごすの?」
ダ「昼間は会ったりしてるかもしれないけど、夕方にはそれぞれ自分の家族と一緒に過ごすんじゃね?マティアスはいつもふらふらしてるけど、24日の夕方はいつも家にいるね。俺もこの日は両親のところで夕飯食べてきたし」

クリスマス、特に24日に自殺する独身者の数が多いらしい。ダンナは「その気持ちは分かるよ。どう説明していいか分からないけど、24日の日はなんとなく独り者はナーバスになるんだよ」という。「子供時代に毎年クリスマスを盛大にお祝いしていて、この時期はなんとなくワクワクするような楽しい雰囲気な筈だと刷り込まれてるからなんじゃないの?そんで今の状況が余計に淋しく思えるとか」といってみたけど、ちょっと違うらしい。数年前に24日だったか25日だったかに、午後から夜の8時くらいまで停電してたことがあったけ。独り者にはかなり危険な状況だったのかもしれない。ぺトラは「今日ね、クリスマスのプレゼントをきれいに包んで隠したの。マークスにはトラックのラジコン。でも電池入れ忘れたからもう一度開けなくちゃ」と楽しそうに語ってた。プレゼントもさりげなく聞き出して、隙を見て買っておくらしい。義母も孫たちに何を贈るかをあれこれ考えて、「今年はマークスには(サッカーの)ドルトムントのアレックスにはブラジルのベットセットをプレゼントするの。ドルトムントのはあちこち探したけど」と言っていた。プレゼントを贈る方もなんとなく嬉しそうだ。まだ小さいからリアクションが大きくてやりがいがあるのかな。子供たちは朝からそわそわして今年のプレゼントに思いを馳せる。ダンナは毎年下痢したり熱出したりしてたらしい。そういや、マークスはお誕生日にワクワクしすぎて熱出してガッコ休んだことがあったっけ。クリスマスとお誕生日はプレゼントをもらいたい放題だしなぁ・・・・。子供時代幸せすぎるクリスマスをおくると大人になってから淋しさが倍増するんだよ、やっぱり。


冬至

2006-12-22 00:57:41 | ドイツ生活
今年は12月22日が冬至なのかな?次の日の23日が冬の始まりとカレンダーに書いてあった。冬至はヨーロッパの人たちには重要らしい。ダンナは「これから1日に数秒ずつ日が長くなるんだよ」と喜びをあらわにする。冬は日照時間が短いので日が長くなるというのは嬉しいんだろうな。日々そう実感できるものではないけど。重要な日ではあるけど、なにか特別なことをするのか、特別なものを食べるのか、と聞いたら、「別に」だと。

この間ストーンサークルのドキュメント番組をダンナと見ていた。かつてはこんな形をしていたんだろうというのを再現してその役割についてのものだった。ストーンサークルはなんでも夏至・冬至を知るためのものだったらしい、初めて知った。「この時代の人たちには別に重要でもないんじゃない?」というと、「今日から日がのびると分かったら、長い冬もなんとなく希望みたいのがあっていいじゃん」みたいなことをいう。確かに、7時にむくむくとベットから這い出て外を見るとちょっと薄暗い。8時くらいになっても「今日も曇りか」とがっかりする。でも10時近くになると晴れてたりするんだけどね。昼過ぎになると「今から買物行くのかったるいなぁ」と思ってしまう、なんか夕方ぽくって。ここ数日は1日中薄霧がかかっていて憂鬱になってしまう。この辺ではまだ雪は降ってない。それだけでもましか・・・・。

クリスマスパーティー

2006-12-19 17:21:53 | ドイツ生活
12月には入るとクリスマスパーティーがあちこちで開かれる。先々週帰国して早々おじさんとこのバイトに入った。クリスマスパーティーとはいうけど、日本でいう忘年会のようなものなんだろうなぁ。水曜日あたりからグループの予約がちらほらあって、木金曜日はもう満杯なので、気まぐれに来たお客さんはもう入れない。そういうお客さんはキッチンに来ておばさんにクリスマスの挨拶をしたり、世間話をしながら席があくのを待ったり・・・・。先週は警察のクリスマスパーティーがあった。19人でのパーティで、それぞれが好きなものを注文する、しかも同時に。ドイツでは割り勘という習慣はないようで、「金を払うなら好きなものを食べる」という感じ。同じテーブルでも「自分がこれ」と決めたら料理がかぶろうが全員同じ料理になろうが構わない。御呼ばれの時は主催者側が払うので、まぁ、腹が膨れて飲めれば・・・・というのは極論だけど。

この時期は鹿、ガチョウ(アヒル?)、イノシシ、カモなどが食べられる。こういう料理がテーブルに並ぶと、「もうクリスマスだなぁ」と思うんだろうな。そういや、お買い物の時にいつも通るところで、ガチョウを飼っている家があるんだけど、1ヶ月前と比べてずいぶんと減ったような気がする。冬のお小遣い稼ぎで村だとガチョウを飼っているところがわりと多い。

来週はクリスマス。25、26日の予約がだいぶ前から満杯。この2日は日中の営業だけだけど、1日で80人の予約が入っているという。おじさんとこではいっぱいいっぱいの人数。

アニキの家に泊まる

2006-11-22 10:33:31 | Weblog
今日はアニキの家に泊まるために午前中、義姉と東京でおちあうことに。
「秋葉に行ってみたい」という私のどうでもいい用事に付き合ってもらう。

セキュリティーチェックが厳しくなった

2006-11-09 11:34:14 | Weblog
1年ぶりの飛行機。今回は地元ライプチヒからの出発というのと夕方の飛行機ということもあってかなり楽チン。ちょうど私が出立する週からセキュリティーが厳しくなるとのこと。液体やらゲル状のものの持込が制限される。それぞれが100ml以下でトータルで1l未満。ボーディングチェックを受ける際に液状のもは一つの袋にまとめておくようにあちこちに指示が出ていた。まとめてない人は袋をもらって入れなおす。あとパソコンはカバンから取り出してチェックを受けなければならないようだ。私の番がきた時、「カバンを開けて」と言われた。持ち込みカバンの中に電子辞書を入れてたんだけど、それが引っかかったのかな?「ノート持ってる?」と聞かれたし。その時は電子辞書のことが思いつかなかったので、カバンを開けて「異常なし」ということで終わった。

パリに19時ごろ着いた。日本へは23時の出発だったかな?シャルル・ド・ゴール空港ってでかいのね。次のターミナルに行こうと表示どおり行ったら行き止まりで迷ってしまったよ。そしたら、一旦ドアを出なくちゃならないことを教えてもらった。このターミナルと平行にある通路を5分くらいかけて歩いていくんだけど。日本行きなのでツアー帰りの日本人がたくさんいた。残りのユーロでエビアンをみんなで買いまくっていた。次々と20ユーロ紙幣を握って買いに来るのでお釣りが底をつき始めたらしい。「5ユーロか硬貨ない?」とお店のお姉ちゃんも言ってたんだけど、おばちゃんたちは無言で20ユーロ紙幣を突き出していた。誰かまとめて買ってあげればいいのに・・・・。

フランスでのボーディングチェックが早めに始まった。きっとみんな早く家に帰りたいんだよね。この時間空港で働いてる人は有色人種が多かった。チェックを受ける前に「香水持ってる?」と聞かれた。「持ってない」と答えるとすんなり通してくれた。チェックの時に私の前の人がかなり念入りに調べられていた。ノートを持っていたからかな?カバンから出すように言われた時に、その人はかなり不満そうだった。そしたら、ベルトを外して靴を脱ぐように指示され、上着もポケットの中身も出してこの箱に入れてとか言われてた。靴脱がされんのかよ、と内心げんなりしていると、私のときは別に何も言われなかった。チェック済みの荷物をとろうとしたら、「日本人ですか?この先でこの小さなバックの中身を見せてください」と言われた。そこでは手袋をはめたお姉ちゃんが構えていた。このカバンの中にはipodとこんがらがったイアホンとか財布とかアメとかいろんなものでごちゃごちゃで見せるのがちょっと恥ずかしかった。「日本人は・・・・」という対応は初めてだった。後で義姉に言ってみたら、「もってないとか言って、規定以上の香水を持ち込む人が多いからじゃない?日本人はフランスでお買い物大好きだし」と言っていた。どうなんだろ。今回初めてフランスを経由するのでよく分からない。評判悪いの日本人?

今回使ったエールフランスは、日本から行くと、夜の10時ぐらいに発って、フランスには明け方の4時半ぐらいに着く。帰りは夜中にフランスを発って、日本には19時くらいに着くというもの。なんでもJALとの共同運航らしい。だから普通より格安なのか?それともエールフランスが昔買収した航空会社のマイナーな時間帯だからなのか?(義姉はそう踏んでいた)行きも帰りもそうせかせかする必要がないのでいいかもしれない、エールフランスにしては安いし。

帰りのセキュリティは・・・・めんどくさそう。

明日出発

2006-11-07 00:41:33 | 雑記
11月に入ったとたん寒い日が続く。この間、雨がちらついたと思ったら、雪のというか雪が凝縮したようなのがぽろぽろ降ってきた。この日の朝は確か一番の冷え込みで霜が降ったらしい。サマータイムが終わり日がものすごく短くなったと感じる。なんとなく1時間損してるなぁと思ってしまう。最近、渡り鳥をよく見かける。「ニルスの不思議な旅」を思い出した。1ヶ月ぐらい前まで再放送でやっていたようだけど。以前スイス人と話してた時に「ニルスの不思議な旅」が話題で出た。彼は私がこの話しを知っていることにえらく驚いていた。彼は本の方を言っているのかアニメの方を言っているのか忘れてしまったけど。ヨーロッパ系の話を私が知っていることによく驚いていた。ダンナにニルスのこと聞いたら、「知っているに決まってるじゃないか。小学生の頃アニメを見てたよ」とオープニングらしきものを口ずさんでいた。「目的地ってどこだっけ?」「ノルウェーの上の方だよ。夏そこで過ごすのに旅をしているんだよ」と懐かしそうに話す。「フランダースの犬」は知ってる?って聞いたけど、見たことあるかもしれないけど、という感じだった。このてのアニメはかなり前からヨーロッパに流れているようだ。「世界名作劇場」はすばらしいシリーズものだとあらためて思った。

日曜日くらいから荷物をまとめ始めた。ぎりぎりにならないとやる気が起きない。お土産の焼酎をどう詰めるか思案してると、「もう手荷物で液体は持ち込めないらしいよ。それぞれ100mlまでだって。今週の月曜日からね」とダンナが横から口を出す。そんなの知らなかったよ。そのためにスーツケースを持ち出すのは嫌なので、ダンボールでしっかり梱包することに。衣類も少なめに持っていくつもりだったのに。緩衝材としてちょっと増やした。数ヶ月前のヒースローでのテロ未遂の影響らしい。あらためてテロを憎む。フランスではわりと待つので水を持っていきたいと思ってたんだけど、どうなるんだろ。

10月のあたまにおじさんのところで花の終わったミニバラの鉢をもらった。花が終わったらゴミ箱行きだという。日の当たる窓辺において世話をしていたら、つぼみをもった。私が日本にいる頃に花が咲くんだろうな。ダンナに花の世話を頼んでおく。今の季節なら2日に一度の水やりで十分だと思う。花を見ることができないのが残念。花の色は濃いピンクのようだ。

ということで、久しぶりの日本を堪能してきます。

使われない紙幣

2006-10-28 22:16:44 | ドイツ生活
ドイツのお金はユーロ。ドイツ語では「オイロ」と発音する。日本の人(ドイツ関係じゃない)と話す時はユーロと言い、普段はオイロと使い分けるのにちょっと苦労したけど、最近はずいぶんと慣れた。ユーロの紙幣は5、10、20、50、100、200、500の7種類。普段よく使うのは5~50ユーロ紙幣。ここ数年ドイツで暮らしていて100ユーロ以上の紙幣を見かけたり手にしたりしたのはほんの1、2回。円を大量に両替した時に100・200・500ユーロをはじめて手にしたぐらい。記念撮影をして速攻銀行に預けた。ダンナ曰く、「100ユーロはともかく、200、500ユーロ紙幣は普段使われることはない。商売やってる人ぐらいじゃないか」という。ドイツのガソリンスタンドでは「500ユーロお断り」みたいなのを見かける。高額紙幣ほど偽札のリスクが高いというのもあるんだろうな。50ユーロ紙幣でもレジで「偽札発見器」みたいなの(紫外線のようなもの)にいちいち照らしたり、「偽札発見ペン」でちょろっと書いて調べたり。スーパーで100、200ユーロ紙幣で買い物してる人は見たことがない。スーパーの買い物層みたいなものが現れているんだろうけど、「買い物しておつりが50ユーロ紙幣未満」になるようなところでは、50ユーロ紙幣は別の箱に入れているもよう。例えば、ALDIみたいな安売りスーパー。100、200ユーロ紙幣で支払われるのはマレと確信してるんだろうな。それか暗黙の了解で使えないのかも。

ドイツで(多分ヨーロッパでも)高額紙幣が流通しないのは銀行のカードで手数料無しで買い物できるからかも。年35ユーロほどの口座維持費を払っているけど大した額ではない。銀行で口座を開くとキャッシュカードとは別の「Maestro」というサービスがもれなくついてくる。数時間後か数日後、銀行口座から直接お金が引き落とされる。ワーホリの時にどうやって生活費を持っていくか悩んでた時に、以前日本を自転車で旅行したスイス時の友人にこのカードを薦められた。彼曰く、「日本でお金を下ろした時に手数料も大してかからないし、買い物の時はキャッシュカードと違って手数料もいらないし便利だよ」という。「ドイツで郵便局か銀行で口座開けばいいよ。住所を友達から借りてさ」という。外国人はそう簡単には口座は開けないのだよ・・・・。ちょっとあいまいだったこともあったのとできるなら日本の銀行にお金を置いておきたいなぁと思ったので、VISAがやっているサービスということなので、電凸してみた。担当の人もよく分からないらしく、調べてもらって折り返し電話をもらった。「確かにそういうサービスはあるけど、日本ではあまり普及していないので、日本ではできない」らしい。6年位前のはなしだけど。今はここに口座を持っているのでこのサービスを享受できる身であったりするけどあんま使わない。

レジに並んでいると、このカードで買い物する人がわりと多い。10ユーロ程度の支払いでもこのカードを使っている。レジが込んでいる時には迷惑だったりする。まず、このカードが有効かどうかを照会(ここでは3年ごとに新しい銀行のカードが発行されている)。端末に暗証番号を入力して、レシートがちんたら2枚出てきて店控えの方にはサインをする。場所によっては身分証の提示を求められる。私が使った場所はドイツ鉄道の窓口(ここは身分証の提示はいらなかったし、暗証番号も入力する必要はなかったかも。カード裏のサインと領収書のサイン確認だけだった)、バスの定期購入窓口、旅行会社。100ユーロ近い買い物の時と身分証を提示する必要がないところ。ドイツではすべての国民(14歳からだったかな)が身分証を持っている。そこには氏名、生年月日、住所、身長、目の色が記入されてある(たしかこれくらい)。これさえあればEU圏内はもちろんそれ以外の近くの東ヨーロッパ圏でもパスポート無しでOKらしい。チェコがEUに加盟する前にダンナとチェコにドライブに出かけたことがある。検問所でダンナは自分の身分証、私はパスポート(ワーホリビザ)を提示した。ダンナのはすぐ返されたけど、私のはなかなか返してくんなかった。何してるのか観察してたら、電話したり何故かコピーをとっていた。「ここを車で通る日本人は少ないからなんじゃないの」とダンナは言っていた。私はこの身分証を持てる身ではない。ドイツ人と結婚した外国人の場合は3年後にもらえる。なので私の身分を示すものはパスポートに貼られたビザ。いちいちパスポートを持ち歩くことはない。ライプチヒを離れる時ぐらいかな。いや、ザクセン州の範囲内だったらへーき、と妙な確信を持っている。以前語学学校で毎日ライプチヒに通っていた時に、「パスポート持ち歩かないの?」と同じクラスの人が驚いてた。「落としたらヤダし・・・」と言ったら、動機が甘いらしく「重要だから持つように」さとされた。アメリカ人の夫婦は車で事故った時に、「持っていてよかった」という経験をしたらしい。

マルクの頃もそうだった。100、200マルク紙幣は普通に流通してたけどそれ以上はほとんど見かけない。今となっては500マルクが最高だっけ?それとも1000マルク?っていうぐらいマイナーな紙幣。「500ユーロ紙幣なんて刷るだけむだだよ。フランスはどうかしらないけど、ドイツあたりでも流通するのがマレなんだから、他の国なんて必要ないよ」ダンナはいう。そういや日本でも「5万円紙幣、10万円紙幣」構想なんてなかったけ?持ち歩く人は限られるだろうな。円とユーロではまた事情が違うから安易に比較はできないけどね。でも将来アジアでも共通通貨にする、ようなこと聞いたこがある。まず手始めに、日本・韓国・中国らしい・・・・。ポルトガル、スペイン、イタリアでユーロが流通したのも時期尚早だといわれてる。後からEUに加盟した東欧の国ではユーロの流通は見合わせている。アジアのこの3国でもたぶんうまくいかないだろうな・・・・。