ぐるぐる将棋生活

将棋教室や道場に通ったり、プロの先生の将棋を観戦したりイベントに行ったり。
いち将棋好きの将棋生活の備忘録です。

JT応援プロジェクト 将棋フェスティバル(気仙沼)・後編

2015-05-25 | イベント
気仙沼で行われた将棋フェスティバル。
前回の続きです。

●ぐるぐる多面指し
出演された5名の棋士の先生方が、18名の参加者を指導対局。
お一人何手か指されて、また隣の人と指して、とぐるぐる回っていく形式の指導対局です。

今まで将棋教室での指導対局は受けてきましたが、イベントでの指導対局は初めて!
いや、きっと私のほかにもそういう方がいると思うんですが、ギャラリーの方が
たくさんいるところで指すの恥ずかしいのですよね。。。ヘタだし。
しかし今回のこのような機会は滅多にあることではない!と思い切って申し込んでみました。

駒を並べていると、対局開始前に鈴木環那先生が「どちらからですか?」とか
優しく話しかけてくださいました。
テレビなどで見ていて素敵な先生だなあと思っていましたが、実際お会いしても
ほんとに素敵な方で、せっかく話しかけてくださったのにかなり挙動不審になってしまいました。

手合いは最近教室でもはじめた四枚落ちで。
私の対局の初手は谷川先生から。ひえー谷川先生と対局している……!
その後も森下先生、安食先生、鈴木先生が代わる代わる指してくださいました。
なんでしょうこの豪華な指導対局。。。

棒銀で1筋を突破して竜と馬をつくって攻めていきます。
途中森下先生が「それはいい手ですね~」とかほめてくださったり。なんてほめ上手。

上手の玉が寄りそうな終盤、詰め将棋クイズを終えた村山先生が合流。
居玉で金2枚もそのままの私の陣地で、ひょいっと5七の地点に金を寄りました。
あ、これはあれだ、上手の持ち駒に桂馬があるので一手で詰むやつだ。
この間将棋フォーカスの佐藤康光先生の講座で見たぞ!

この詰めろを一度受けるべきかどうか迷っていると、通りすがりの森下先生が
「お、もうちょっとですね、がんばってください」と声をかけてくださいました。
その一言にもしかして詰みがあるのか……?と必死に考えて五手詰めを発見。
最後は安食先生が投了されました。
ずっと緊張しっぱなしだったので、安食先生のかわいらしい「負けました」に
ほわわんと癒されました。
(後から感想戦の時に実はほかに三手詰があったことが分かったのですが……相変わらずひどい終盤)

終局後は隣の方が小さく拍手してくださったり、森下先生と村山先生も
「よく詰み筋をみつけられましたね」とお褒めの言葉をかけてくださいました。
これは……これは……自分が強くなったと思ってしまうじゃないか……!(※連盟道場10級)
いやー先生方本当にいろんな意味でプロフェッショナルです。

あーこれからもがんばろう、もっと強くなろうと思った指導対局でした。
終局の盤面の写真も撮っておけばよかった……ふわふわへらへらしてうっかりしてました。

自分の終局後もまだ周りでは対局が続いていたので指導対局の様子を撮影。


谷川先生


安食先生&鈴木先生


森下先生


村山先生


森下先生&村山先生の電王戦出場コンビ

そういえば指導対局中、結局「ギャラリーの方に見られるのが気になる」ということは
まったくありませんでした。
指し手考えて、棋譜とって、目の前の先生方の姿と指し手に見とれて、と対局に夢中だったので
周りを気にする余裕がまったくなかったです(笑) 
そもそも後ろ見えないですしね。。。

もしも私と同じようにイベントでの指導対局に臆している方がいらっしゃいましたら
一度えいっと受けてみられることをオススメします!今回参加して本当に楽しかったので。


●トークショー
それぞれのコーナーも終わりトークショーへ。


鈴木先生、安食先生


谷川先生、森下先生、村山先生

先生方の棋士を目指したきっかけや、将棋を通して成長したことについてのお話、
それから事前に集まった会場からの質問にも答えていただきました。

皆さん棋士を目指したきっかけも時期もさまざまなんだなあ。
個人的に森下先生の小さいころのお話が初めて聞くお話で興味深かったです。

小学生の女の子からは「なぜ二歩は反則なの?」という質問。
会場からは笑いが起きますが、ここで谷川先生が「いやこれは深い質問ですよ」と
将棋の歴史も含めた解説を。
聞いて納得、あー確かに二歩強いですね。ゲームバランスが崩れる。

また、お休みの日は谷川先生はご家族で過ごされたり、森下先生は読書、村山先生は
最近は渡辺棋王や佐藤天彦先生とフットサルをされたりしているそうです。
電王戦についてのお話もちょこっとありました。
やはりコンピュータと指されたおふたりはいろいろ思うところがあるんだろうなあ。
そういえば6月に電王戦の何か記者会見があるんですよね。何があるのかな~。


●プレゼント抽選会
楽しかった時間もあっという間に終わり、最後はプレゼント抽選会!
来場された棋士の先生方のサインが当たります。
私は残念ながら当たりませんでした~。


安食先生「一隅を照らす」


村山先生「克己」


安食先生


鈴木先生


くじを引く森下先生


谷川先生


本日出演された皆さん全員のサイン。ほしい

最後はJT杯でもおなじみの握手で退場。
先生方皆さんに指導対局のことをほめていただきながら握手しました。
先生方と握手して将棋強くなった気がする。。。
ひたすら「楽しかったですありがとうございます!」とご挨拶して
夢見心地で公民館を後にしました。

帰りは駅前のカフェで棋譜整理しながら電車までの時間を待ちました。
ここのカフェがとても素敵なところだった!
『SEA CANDLE COFFEE kitchen and bar』というところです。
店内もメニューも店主さんのこだわりが感じられます。


コーヒー豆の販売も行われていました


アイスカフェラテ。チキンのトマト煮もおいしかった!

というわけで気仙沼で1日本当に楽しく過ごさせていただきました。
今回のイベントはスタッフの方もたくさん来てくださり、随所にありがたい配慮が
たくさんあったイベントでした!
改めましてありがとうございました!

このイベントはあと何回か岩手・宮城・福島で開催されるようです。
ぜったい楽しいイベントなので、参加される方は楽しみにしていてください~。


※もしも今回掲載した写真で何か問題等ございましたらお知らせいただければと思います。

JT応援プロジェクト 将棋フェスティバル(気仙沼)・前編

2015-05-24 | イベント
気仙沼で行われた『JT応援プロジェクト 将棋フェスティバル』に行ってきました!
こちらは東日本大震災の復興支援で、東北三県で将棋・バレー・落語界の方々が
地元の方々と交流を通して復興の応援をするというもの。
去年から始まって今年が2度目なのだそうです。
JT様、素敵な企画をありがとうございます!

さて意気揚々と出発。
私の地元も宮城の沿岸部なので、気仙沼は何度か行った記憶があるのですが
……気仙沼ってこんなに遠かったっけ。。。仙台から2時間以上もかかるとは。


気仙沼駅到着!いい天気でした

さてせっかく気仙沼に来たので、海の幸を頂いてから行こうと思いプレハブ商店街へ。
立ち寄ったのはこちらの「あさひ鮨」さん。


店内はお客さんで賑わっていました

メニューを見るとフカヒレ寿司あるじゃないか!一度食べてみたかったのです!
というわけで注文。


握りのセット。左下がフカヒレ寿司

フカヒレ寿司初めて食べたけどおいしかった~。
ほかのお寿司もネタが新鮮であっという間に食べてしまいました。もっと味わえば良かった。

おなかがいっぱいになったところで会場の気仙沼市民会館へ。
市民会館は高台の上にあるのですね。


入り口に将棋フェスティバルのポスター

会場に入ると、ほんとに町の公民館という感じでアットホームなかんじ。
受付で招待券と参加証をひきかえ。


プログラムとリーフレット、あとアンケートに回答するともらえる消しゴム

さて定刻となりいよいよ開幕!
まずはいらしてくださった棋士の皆さんから一言ずつご挨拶。
5名の先生方が来てくださいました~。


谷川浩司九段


森下卓九段


村山慈明七段


鈴木環那女流二段


安食総子女流初段

●プロ・アマリレー対局
まずはリレー対局。
会場から選ばれた6名の方が、谷川九段チームと森下九段チームに分かれ、プロは9手ずつ
アマは3手ずつ指していくというものでした。
プログラムを見ると45分間だったのでそんな早く終わるのかな?と思っていたら
持ち時間なく初手から一手20秒とのこと。超早指しです。


大盤解説も!解説は村山七段、聞き手は鈴木女流二段

対局開始。戦型は本格的な矢倉に!
アマチュアの皆さんも強い方ばっかりなんだろうなあ。即席チームでこのように指せるってすごい。
そして後手番の森下チームでは森下先生の手番でなんと森下システムが見られました。
おお……生森下システム……!と感動。
どちらのチームも和気藹々と指し手を進めていきます。

駒組みが終わり、中終盤になってくるとさすがにアマチュアの皆さんは一手20秒は厳しい!
そんなときは記録・読み上げの安食先生が優しく秒を読んでくれました(笑)


「5、6、7、はーちー、きゅううーーー」と読んでくれる安食先生

途中、森下チームの持ち駒の歩が5枚に。


鈴木先生「これは将棋界では」村山先生「1モリシタというんですね」

本格的な矢倉の本局も形勢が二転三転していよいよ終盤。
ここで先手の谷川九段チームは谷川先生の番に。
谷川先生の光速の寄せが見られました!


いいなー谷川先生に寄せられるなんてうらやましい。。。

というわけでリレー対局は谷川九段チームの勝利。
森下先生が「私がミスしたので」とご自分の順番を待って最後の投了をされていました。
なんというお気遣い……。
登壇されたアマチュアの皆さんとても楽しそうでした!


対局後のおふたり


終局図

リレー対局のあとは詰め将棋クイズ、自由対局、ぐるぐる多面指しと各コーナーで
それぞれ楽しむという時間でした。

この時間では会場にいる棋士の先生方と自由に写真を撮影もできました。
カメラを持ってこなかった人も、会場でポラロイドカメラの準備があるので
そちらで撮影してもらえます。なんて行き届いた配慮。
さらにリレー対局で使った盤駒を挟んでの対局中風な記念撮影もできるという!
私も先生方と写真を撮って頂きました。
棋士の先生と写真を撮るのは初めてでとても緊張しました。。。

●詰め将棋クイズ
村山先生の詰め将棋クイズコーナー!
村山先生が出題して、分かった人は村山先生のそばの継ぎ盤で正解を示すというもの。
解答用にちゃんとついたても用意されていて村山先生が玉方をやってくれます。すごい。


こんな感じで。正解すると駒消しゴムがもらえます

最初は簡単な三手詰めから五手詰めへと。
小学生の子が参加していたのですが解くの早かったな~。
詰め将棋が苦手な私はもちろん答えられず。精進しよう。

そしてこの詰め将棋クイズの途中でぐるぐる多面指しの発表。
こういうイベントでの指導対局は受けたことがなく、散々迷って思い切って応募してみたのですが
なんと多面指しに当選。
先生方との指導対局に臨みました。


というわけで思いの外長くなってしまったので記事をふたつに分けたいと思います。
後編に続きます。

※もしも今回掲載した写真で何か問題等ございましたらお知らせいただければと思います。

将棋教室・5

2015-05-22 | 将棋教室
いつもは土曜日に通っている教室ですが、次の回に出席できないので
振替で別の曜日(金曜日)の教室に参加してきました。

教室でこういうサービスというか対応があるんですよということって
HPに書いておけばよいのになあとちょっと思ってみたり。
入会のときに聞いてそれはありがたい!と思ったので。

というわけで今日は田中先生に教わってきました。
やはり初めての先生に教わるのは緊張しましたが、優しくご指導いただきました。


《本日の内容》

・指導対局(四枚落ち)
四枚落ちを二局指していただきました。

一局目は1筋を突破していく棒銀を。
と金を二枚作ることができたのですが肝心の飛車を抑えられてしまい
そうこうしているうちに9筋に角を追われて
やっと飛車を成る頃には自玉が危険にさらされている、みたいな
状態になってしまいました。。。
最後は受け一辺倒になってしまい投了。

角は押さえ込まれる前に敵方の要の銀と交換したほうが良かった、とか
飛車を成れそうな筋に回ったほうが良かった、などアドバイスをいただきました。

二局目はせっかくなので9筋からの突破を試みてみました。
しかし何かを忘れていたのか攻めがうまくいかず。
銀の協力を仰がなければならなかったのかな……?後で本を見てみなければ。
結果的に序盤は一局目の方がよかったです。

龍と馬をつくり、苦手な中盤の攻めあい。
最後は手を戻していただき、なんとか玉を詰まさせていただきました。
そして最後の局面での詰ませ方を何通りか問題にしてもらって
解いてみたり。
相変わらず終盤は苦手なので、この辺の棋譜は何度も見直そう。

というわけで今日も盛りだくさんの教室でした!
毎回指導対局を受けると思うのですが、なぜ先生方の駒はあんなに
1枚1枚が強いのだろう。。。
初形と同じ駒割り(駒損してない状態)なのに、自分の陣はめちゃくちゃ、
先生の陣はきちんと隊列を組んでこちらの陣に迫ってくる、みたいなパターンを
いったい何度経験したことでしょう……。

それにしても金曜の夜、仕事の後に将棋を指すというのは
疲れますが良いものですね~。
またしばらくは土曜日の教室に通うことになりますが
次に田中先生に指導対局を受ける機会があれば、その時は成長した姿を見せられればと思います。

連盟道場・3

2015-05-17 | 道場
都合4回目の将棋会館道場です。
現在11級で、11級は3連勝かつ必ず上の級の人に勝たなければいけない
というのが昇級条件。
前回は昇級できなかったので今回は絶対昇級するぞ!という
意気込みで指してきました。

以下本日の結果。

1局目:対9級 ○(香落ち下手)
2局目:対6級 ●(飛香落ち下手)
3局目:対11級 ○
4局目:対11級 ●
5局目:対14級 ○(角落ち上手)
6局目:対12級 ○
7局目:対8級 ○(角落ち下手)

というわけで最後3連勝で10級に昇級できました!
最初の目標をひとまず達成。嬉しいです。


昇級賞でもらったどうぶつしょうぎの消しゴム。かわいい

とりあえず今回はうっかり大駒を取られることがなかったのが良かったかと。。。
飛車香落ち、香落ちでの対局は昨日の教室での四枚落ちの端攻めの手筋が
さっそく活かされました!
ただ6級の子とやったときはすごく地力の差を感じました。
端を破れてもそこから全然上手玉に届かなかった……。
攻めのスピード感がまったく違いました。

次は9級を目指すことになります。今度は条件が結構きびしくなって
5連勝か良いところ取りで8勝2敗。
これは今回のようにさくっと上がるのは難しいだろうなあ。
地道にがんばりたいと思います。

【思ったことぽつぽつ】
・結構級位差のある手合いが付くので、やっぱり香落ち角落ちあたりの定跡を勉強していくべき
 (知ってるだけでだいぶ序盤得をしそうというのと、上手を持ったとき失敗しないように)
・居飛車急戦の対応が相変わらず必要
・速度計算できるようになりたい
・囲い崩しの勉強をしてみたい

将棋教室・4

2015-05-16 | 将棋教室
《本日の内容》

・指導対局(四枚落ち)
教室に通い始めて早3ヶ月。最初の手合いは六枚落ちでしたが
今日は思い切ってまだちょっと早いかもと思いつつ四枚落ちをお願いしました。

あらかじめ勉強してきた端を中心に攻める棒銀で臨んでみました。
先日読んだ先崎先生の本では二枚落ちの定跡を採用する方法がオススメされていましたが
そちらはまた今度指してみたいと思います。

なんとか端を破ることができ、途中先生の猛攻を受けながらなんとか詰ませることができました。
中盤急所での最速の香打ちの筋が見えず、途中でかなり減速しましたが……(いつもの)。
終盤は詰将棋で鍛えるとしても中盤はどうやって鍛えよう……今後の課題です。

少し時間が余ったので、最初の端の突破のところで上手の別の対応についても
教えていただきました。
とにかく端を破ろうとするときは守りの金銀の連絡を断つことを心がけていく感じなのかな。
これはもちろん平手でも使えそうな手筋ですね~。

ということでしばらくは四枚落ちで指し続けてみるつもりです。
「四枚落ち初めてでこのぐらい指せれば良いと思います。
あとは番数を重ねていきましょう」
と相変わらず優しい言葉をかけてくださる金井先生でした。

目標は今年末くらいに二枚落ちをそれなりに指せるようになることかなあ。
二枚落ちがどのくらい四枚落ちと違うか想像がつかないのですが。
年末に先生に二枚落ちを相談できるくらいになればいいなあ。

いやそれにしても四枚落ち楽しい……!
六枚落ちだと先生の駒(金銀)をなかなかとることができないのですが
四枚落ちだとターゲットの駒が増えるので(桂馬)、駒をとって使う楽しみが増えますね!

そういえば今日も棋譜をとりながら指していたのですが、一局目の七手目を書き逃し
その後ずっと欄がひとつずつずれる痛恨のミス。
先手後手で欄の左右が違うのになぜ気づかなかったんだろう……。
まだまだ棋譜を取りながらの対局は精進が必要なようです。