独身黙示録 ~自由と冷静の果てに~

独身サラリーマンが仕事から女、そして麻雀について書いていくブログ

失策[前編]

2012年06月13日 22時50分10秒 | Weblog
アクシデントが発生した。

先週に茜を食事にお誘いしたのはご報告の通りだが、月曜日にアクシデントがあった。

お誘いしてからは初めて月曜日にレンタカーを利用した。
この日は茜はいたのだが相変わらずタイミングがなくて『考えておきます!』と言ってくれた茜の答えを聞くことはできなかった。
少しでも答えを早く聞きたいという気はオレにはあまりなく、タイミングが合ったときにきちんと聞ければよいというスタンスなのでそれ自体は別によいのだが…。

ところで、オレはレンタカーの中にいろんな物を忘れる。
携帯電話、ETCカードなどが主だったものでいままで何回も置き忘れた経験があり、その度にレンタカー営業所まで取りに戻ったりしてきた。
ちなみに携帯電話は会社のものも自分のものもロックがかかっているので誰かに中を見られてしまうということはない。

月曜日は会社の打ち上げがあり、業務終了後に皆で都内某有名ホテルまで移動した。
その移動中にオレは鞄の中に財布がないことに気づいた。
この季節は上着は着たり着なかったりなので、財布などは常に鞄に入れて持ち歩いている。
その財布がない。

またレンタカーに置き忘れたか?
それとも会社に置き忘れたか?
はたまたレンタカー営業所から会社までの電車の中ですられたか?

どれも可能性がありそうで狼狽えた。
心底焦ったオレはもう打ち上げどころではなくなった。
とりあえずはレンタカー営業所の従業員に車の中を調べてもらおうと電話してみた。

幸か不幸か電話には茜が出た。
すぐに打ち上げが始まることもあって、オレは事情を話して一旦電話を切った。

もしレンタカーに忘れたのではなかったら厄介なことになるなと思った。
まず、クレジットカード会社に電話しないとならない。
どこのカードがあるかとか正確には認識していないし、その連絡先とかいちいち調べることを思うと泣けた。
警察への紛失届けとかもたまらなく億劫だし想像したくない。
そもそも今日の打ち上げは偉い人もいるのだから変なことで目立つのは何としても避けたいという社畜魂がオレには宿っていた。

30分くらい経っただろうか、茜から電話が入ったのだが偉い人が来ている厳かな会なのでその電話には出ることはできなかった。
電話に出ないときは留守電に入れておいてくれるようにお願いしていたので、しばらくしたあとに手洗いに行くふりをしてロビーに出て留守電を聞いた。
茜のクリアではきはきした声の留守電が入っていた。

いろんな意味でドキドキしながらオレはその留守電を再生させた。



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