日々のこと

進行性核上性麻痺と診断された母とのくらし。
介護な日々を綴っていきたいと思います。

傷害事件 行政に対して思うこと

2014-10-09 23:28:45 | 日記
母が受けた傷害事件で色んな経験をして
色んな人と関わった。

事件を担当してくれた刑事さんはとても親身になってくれた。
私がなんとか被害として証明したい怪我があったのだが、
どうしても立件できないものがあった。
それをくみ取ってくれて、きっととことん調べてくれたんだと思う。
そして母のことはもちろん、私のメンタル面も心配してくれた。
すごくありがたかった。

未だに事件当時の母の姿と母が殴られたという事実がショックで
ふとした時にフラッシュバックする。
それでもどこかで区切りをつけなきゃと思うのは刑事さんのおかげかもしれない。

きっと色んな人をみてきているんだろうな。。と思った。

行政の対応については直接会話したわけではないが、
やっぱり役所ってね。。と思うことが多々あった。

事件発生当時、施設管理者はすぐに事件のことを行政に通報している。
そう言う決まりになっており、指示を仰ぐためだろう。
私にもそのように報告があり、施設としては行政の指示に従うといっていた。

しかし数日たってもなんの音沙汰もなかったそうだ。

加害者の介護士が暴行を認めた時も、逮捕された時も事細かに報告はしていたそうだ。
だがそれに対し何もない。

そして行政への正式な報告は書面でも行っており、そのフォーマットがある。
事故の分類で事件報道が行われた場合というチェック項目がある。

私は何でそんなチェックがあるのか疑問でたまらない。
もちろん迅速な報告は必要であり、マスコミが知っていたのに行政で把握していないは問題だ。
だがそこが重要だろうか?

報告書提出後も行政は何もしない。
監査があったそうだが、これは事件と関係なくもともと予定されていた監査だそうだ。
その際に「今後の採用についてはどう考えているか?」と質問されただけで
事件については何も触れられなかったそうだ。

事業所の対応に特に指導は必要ないと判断されたのかもしれない。
報告されるべき事実が報告されていればそれでいいのか。
起こってしまった事は仕方がない、今後も同じような事件が起きないように
どうしたら良いのか、事業所単位で考え対処していても
違うところでまた繰り返してしまう。

実際に母の事件の前にも札幌市の中央区にあるサ高住での事件があったし、
その後も広島?だったか。。入所中の女性の認知症の方2名が被害にあっている。

もう珍しくもない事件なのだろうか。
行政の対応を見る限り、たいして重大な事件として捉えられていないという印象しか残らなかった。

行政の指導とは施設や事業所の対応について指導するところなのだろう。
しかし介護される本人やその家族の立場に立った考え方ができなければ
これからこの業界が良くなっていくとは思えなかった。

そして今回の母の件は、私が警察へ被害届を出すことで刑事事件としてあつかわれ
加害者の介護士は罰を受けた。
どんな理由があるにせよ人を傷つけたのだから罪は償わなくてはならない。

これが家族もなく独居の認知症だったら。。
介護者も高齢の老々介護、介護者も認知症の認認介護だったら。。

いったい誰が警察へ通報するのだろう。
施設でもなかったし、行政からの指導もない、受診した病院でもなかった。

何をされたか覚えていないから、正しく訴えられなかったから
被害者は泣き寝入りなのか?
事件を起こした犯人は罪にも問われず、反省もせずまたのうのうと世の中で暮らしていくのか。

そんなことが許されて良いはずはない。
私も自分の家族がこんな目にあわされて初めて気が付いたことばかりだ。

事件や事故がおこってからでは遅い。
自分の家族や自分自身に置き換えてどうしたら良いのか
よく考えて見てほしいと思う。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿